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議長あいさつ
多くの議員の皆様のご推挙によりまして第９５代の香川県議会議長に就任させていただきました。身に余る光栄であると同時に議長として果たすべき責任の重さに身の引き締まる思いであります。
現在、本県はアフターコロナへの移行、物価高への対応、少子高齢化対策、激甚化する風水害対策や南海トラフ巨大地震への備えなどさまざまな問題が山積しております。全力で取り組まなくてはなりません。
一方、目を議会に転ずれば、地方議員のなり手不足や近年の各種選挙での投票率の低さは様々な見方がありますが「議員に誰がなっても同じ、どうせ何も変わらない」という声を耳にします。このままゆくと議員や議会不要論にな
香川県議会議長
新田 耕造
りかねず、これを突き詰めると、行政組織の独裁や、官僚支配、中国とかロシアのような権威主義国家への道であると思います。これは我々の志向している民主主義とは違う道であり、大変危険であります。
ドイツの政治学者、マックス・ウェーバーが「職業としての政治」の中で「政治とは情熱と判断力の二つを酷使しながら固い岩盤に力を込めてじわじわと穴をくり抜いていく作業である。どんな事態に対してもデンノッホ（Ｄｅｎｎｏｃｈ）、それにもかかわらず！と言い切る自信がなければならない」と述べています。その気概が我々議会に求められると思うのであります。
そのためにも私は議長として皆さんの声をしっかりと聞き、公正で円滑な議会運営を心掛け、その存在意義を示すためにも県議会に期待されている役割を全力で果たして参る所存であります。
議員の皆様、理事者の皆様、報道関係の皆様そして一番に県民の皆様のご指導ご鞭撻、叱咤激励を心からお願い申し上げて、就任のご挨拶とさせて頂きます。
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