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公開日:2020年12月10日

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国立療養所香川小児病院と国立善通寺病院のあり方に関する意見書

政府は、昨年、国立病院等の再編成の一環として、国立療養所香川小児病院と国立善通寺病院を国立善通寺病院の地で統合する計画を発表した。
本計画では、統合後の病院を四国ブロックの高度総合医療施設や成育医療・循環器病の基幹医療施設と位置づけるなど、機能面での強化を図る方針とされているが、地域の医療・福祉に果たしてきた両病院の役割が後退するのではないかと、県民に強く危惧されている。
これまで、善通寺病院は、第二次救急医療機関や地域災害医療センターなどとして、また、香川小児病院は、本県における乳児死亡率の飛躍的な改善に大きく貢献し、高度先進的な小児専門医療機関や重症心身障害児施設として、地域の医療・福祉に欠くことのできない重要な役割を担ってきたところである。
とりわけ、香川小児病院は、県立善通寺養護学校と隣接し、密接に協力しあうことで、医療と教育の一体的な推進の一翼も担っており、この役割は決して損なわれてはならない。まして、同病院からの要請があったことにより、昭和四十九年には、県立善通寺養護学校をその隣接地で設置したものであり、今般、国の事情に伴う再編成計画により、両者の連携が分断されることは、到底容認できるものではない。

  • 一、現在の香川小児病院と県立善通寺養護学校との緊密な連携が損なわれないよう、両者が隣接する体制を堅持すること。その際、県立善通寺養護学校に関し何らかの措置が必要な場合には、国の責任において行うこと。
  • 二、現在、両病院において果たしている高度先進的な小児診療機能並びに重症心身障害児施設、第二次救急医療機関及び地域災害医療センターとしての機能・役割の拡充強化を図ること。
  • 三、両病院の今後のあり方の検討に当たっては、地元自治体との協議の場を設けること。

以上、地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出する。

平成十二年三月二十四日

香川県議会

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