資源循環型施策の充実に関する意見書

近年、わが国においては、大量生産・大量消費型の経済・社会活動により、廃棄物の大量発生とこれに伴う処分場の不足といった問題が深刻化するとともに、二酸化炭素の大量排出等を背景とした温暖化等による地球環境の悪化が懸念されている。
地球環境の悪化は、人類の生存に関わる深刻な問題であり、地球環境を健全な状態で将来の世代に引き継いでいくためには、これら大量生産・大量消費型の社会・経済システムそのものを見直し、廃棄物の発生抑制・リサイクルの推進や健全な水循環系の確保及び森林・木材資源等再生産可能な緑資源の循環利用の推進などにより、環境への負荷が少ない循環を基調とした社会を構築することが強く求められている。
よって、政府におかれては、わが国を持続可能な資源循環型社会構造に変革するとともに、資源の循環利用に留意した社会資本整備等を推進するため、次年度以降予算編成において、「資源循環型特別枠」を創設するなど、資源循環型施策の充実について特段の配慮をされるよう強く要望する。
以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。

平成十二年七月十二日

香川県議会