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公開日:2020年12月10日

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健康長寿対策の充実を求める意見書

我が国は、団塊の世代が65歳以上になる今後10年以内に、急速に人口の高齢化が進むことが予想される。そうした中で、目指すべき社会の姿は「健康長寿社会」であり、高齢者が健康を保持し、生涯にわたって生き生きと暮らせる社会を築くことが重要な課題となっている。
ところが、平成12年4月の介護保険施行後の状況を見ると、要介護認定者がスタート時の約218万人から平成15年10月には約371万人へと約70%増加し、高齢者に占める要介護認定者の割合も当初の10%から15%へと大幅に上昇している。特に、軽度の認定者の増加が著しく、また、軽度の人ほど重度化している割合が高くなっている。
こうした状況から、高齢者が生涯にわたって生き生きと暮らすためには、これまでも積極的に取り組まれてきた健康増進・疾病予防対策に加え、要介護状態にならないようにするための介護予防対策がますます重要なものとなっている。介護保険制度は施行後5年を目途として、制度全般に関して必要な見直し等を行うこととされているが、見直しにあたっては、軽度の認定者に対する健康増進策の強化を図るとともに、認定外の高齢者を要介護状態にさせないよう新たな介護予防サービスを創設するなど、介護予防対策に全力を尽くすべきである。
よって、国におかれては、我が国の高齢化のピーク時を視野に入れて、健康長寿対策のさらなる拡充を図ることを強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成16年7月9日

香川県議会

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