特別展の詳しい情報

現在開催中の特別展(準備中)

第65回 日本伝統工芸展

   
【見どころ】 
 ●人間国宝(重要無形文化財保持者)の作品48点を展示!
 ●漆芸部門の入選作品85点が全部見られるのは東京と高松だけ!
 ●展示作品総数は280点!
 ●香川県在住の人間国宝(重要無形文化財保持者)
  磯井正美氏、太田儔氏、山下義人氏の作品が揃い踏み!
 ●新春恒例1月2日からオープン&会期中無休(月曜も開館!)
会期 平成3112日()~120日(
 ※会期中無休
開館時間 9:00~17:00/夜間開館日は19:30まで
(入館は閉館の30分前まで)
※夜間開館日:会期中の毎週金曜日
会場 香川県立ミュージアム 
展示内容  日本伝統工芸展は、歴史・芸術上特に価値の高い工芸技術を保護・育成するとともに、先人から受け継いできた優れた技を磨き、現代生活に即した新しいかたちを築き上げることを目的として昭和29年(1954)から毎年開催され、今回で65回を数えます。
今回の高松展では、重要無形文化財保持者(人間国宝)の作品48点をはじめ、受賞作品及び四国在住作家の入選作品など計280点を展示します。このうち、香川在住作家の作品が18点、香川県ゆかり作家の作品が14点あります。
展示点数 280点
     内訳 陶 芸 65点 染 織 21点 漆 芸 85点 金 工 27点
        木竹工 33点 人 形 14点 諸工芸 35点
観覧料 一般610円  団体(20名以上)・前売490円
※ 高校生以下の方、65歳以上の方、身体障害者手帳等をお持ちの方は無料  
前売券 【前売券】
香川県立ミュージアムまたは、香川県漆芸研究所
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルK・サンクス、
ミニストップの各コンビニ専用端末からお申し込みください。

       
詳しくはこちら  
販売期間:平成30年12月1日(土)~平成31年1月1日(火)
組織 主催:香川県立ミュージアム、香川県教育委員会、公益社団法人日本工芸会、
NHK高松放送局、 朝日新聞社、日本伝統工芸展高松展実行委員会



主な展示作品

【金工】





日本工芸会総裁賞

四分一象嵌打出銀器(しぶいちぞうがんうちだしぎんき) 
前田 宏智(まえだ ひろとみ)

形、文様ともに白色を基調としている。器本体は銀で、叩いて薄く打ち延ばし、その表面に640本もの細い線や面を鏨で彫り、そこに銀と銅の合金である四分一を溶かして線に流し込んでいる。この技法自体は江戸時代から行われており、消し象嵌などと呼ばれているが、銀と銅の配合比を変えることにより、微妙なグラデーションが生じている。現代的な感覚にあふれた清々しい印象を与える。  ( ふくやま美術館長 原田一敏)   

【漆芸】



高松宮記念賞

乾漆螺鈿天牛箱(かんしつらでんかみきりむしばこ)  
しんたにひとみ

麻布を漆で固めた乾漆で、作者はてんとう虫など昆虫の姿を模した箱を制作してきた。薄く堅実な胎の造形は、熟達している。本作では、具象から離れて洗練を加え、蓋の頂きに石目地の筋を入れて虫の背に見せて、白蝶貝の円文様を散らす。硬く厚い貝を平滑な漆黒の曲面に貼り、古典に学んだ文様を毛彫で巧に施している。(鶴見大学教授 小池富雄)

【染織】


文部科学大臣賞

絞り染訪問着「緑影の迹(ろくえいのあと)」  
(しぼりぞめほうもんぎ「ろくえいのあと」)  
小倉 淳史(おぐら あつし)

斜に走る線は、まるで通り雨のように勢いよく爽やかで潔い。輪出し絞りに父から継いだ「建亮絞り」を重ねて、薄墨の濃淡、幅の広狭を創り出す。表題は、早朝の川岸で遭遇した竹林の影に由来する。ほんのり緑がかった利休鼠は、網膜に残る竹の瑞々しさの残像か。白場の美しさが薄墨に想像の色を与えてくれる。  (岐阜県美術館副館長兼学芸部長 正村美里)

【木竹工】


東京都知事賞

黒柿蘇芳染嵌荘箱「西方の風」
(くろがきすおうぞめがんそうばこ 「さいほうのかぜ」) 
渡辺 晃男(わたなべ あきお)

蘇芳染め黒柿材による気品のある箱。錫の薄板の線で囲われた菱形に意匠化された花文様が表された黒みの黒柿材が連続して嵌め込まれ、広やかな脇側面には、縞班文様を雲に見立てて、嵌荘の鳥が飛翔している。本作品の魅力は、外と内箱の諸所に木取りが見極められた黒柿の美しさであり、それを優位に表した作者の技倆であろう。
(工芸史家 諸山 正則)

【染織】





NHK会長賞

花織帯「クリスタル」(はなおりおび)
楠 光代(くすのき みつよ)

濃い紺地に赤や緑の浮織が並ぶさまは、星降る夜を思わせる。ステンドグラスの輝きを求めた末に、「クリスタル」の名に行き着いた。菱形に配置された花織と、緯絣による菱文。関東にあって花織の技術を殆ど独学で習得したという作者の文様には、規則正しい中にも清新な自由さがにじみ出ている。
(岐阜県美術館副館長兼学芸部長 正村 美里) 

【漆芸】





朝日新聞社賞

切金螺鈿箱 「青麦」(きりかねらでんばこ 「あおむぎ」) 
金城  一国斎(きんじょう いっこくさい)

青麦は春先から若葉が出そろい穂が出るまでの麦で、その青々とした若い麦の特徴をよく捉えている。小さな金銀板を直線的に連続させ穂の若々しさを強調する。そのリズム感が心地よい。螺鈿で表された葉形は曲線的で色彩的にも好対照をなす。表現画面を大きく取れる独特の合口造りの箱形も、松田権六以来の創意工夫を感じさせる。 (茨城県陶芸美術館長 金子 賢治)

【陶芸】

日本工芸会会長賞

線描幾何文花入(せんびょうきかもんはないれ) 
森田 由利子(もりた ゆりこ)

赤土の素地へ白化粧土と黒釉を順に施した後、上層の黒を引っ掻いて下層の白地を斜線で表し、その粗密や黒の残余部分との明度差で文様を描き出している。掻き落としの装飾法は、素朴なだけに作り手の感性が試される。濃やかなフリーハンドのタッチが、のびやかだが黒々と引き締まった形姿にふんわりとした美感を与えている。 (美術史家 石﨑 泰之)

※作品の解説文は、「第65回日本伝統工芸展」図録掲載の審査講評から引用しています。

【県内在住 人間国宝作品】






蒟醬三友之圖合子 (きんまさんゆうのずごうす) 
磯井 正美(いそい まさみ)






籃胎蒟醬八角食籠「律の調べ」
(らんたいきんまはっかくじきろう 「りちのしらべ」)
 
太田 儔(おおた ひとし)






巴蒟醬丸箱(ともえきんままるばこ)  
山下 義人(やました よしと)


関連イベント  

①講演会「文化力競争時代の日本工芸」


日時・
講師
1月 6日(日)   13:30~15:00
講師: 林田 英樹 氏(公益社団法人日本工芸会 理事長、元文化庁長官、元香川県教育委員会教育長)
申込 要申込 
    ▶詳細はこちら

②陳列品解説

日時・
講師
1月 5日(日)     吉光  誠之 氏(木竹工) 
1月 13日(日)     佐々木 正博 氏(漆芸)
1月14日(月・祝)   小川 佳都代 氏(諸工芸)
1月19日(土)      栗原 慶 氏(陶芸)
1月20日(日)     大谷 早人 氏(漆芸)  
※各日 13:30~
参加料
など
無料(申込不要)
特別展観覧券が必要(観覧無料の方は除く)

③美術ボランティアによるギャラリートーク

日時 会期中の土・日・祝日
1月5日(土) 、1月6日(日) 、1月12日(土) 、1月13日(日)
1月14日(月・祝)、19日(土)、20日(日)  
  
※各日  10:30~12:00
参加料
など
無料(申込不要)
特別展観覧券が必要(観覧無料の方は除く)

④ファミリーワークショップ「うるしにチャレンジ」


日時 1月 12日(土)   
午前の部:9:30~12:30
午後の部:13:30~16:30
参加料
など
要申込  
     ▶詳細はこちら

⑤漆でカフェタイム

 漆の器で会期中限定メニュー「あんもち雑煮」を楽しめます。 (ドリンク付き¥680)
期間 本展会期中
場所 当館1階 カフェポットミュゼ
協力 漆の家、NPO法人アーキペラゴ