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常設展(企画展[歴史])

初代高松藩主松平頼重入府370年「松平頼重をめぐる風雅の世界」

会期前期 : 平成24年4月28日(土)~5月20日(日)
後期 : 平成24年5月23日(火)~6月24日(日)
展示の趣旨・内容  今からさかのぼること370年前の春。松平頼重は、21歳で初代高松藩主として初めて高松城に入城しました。頼重は、藩政に携わって高松12万石の基礎を築くとともに、74歳でその生涯を閉じるまで、芸術や学問に高い関心を寄せ、様々な文化人たちと交流しました。
 本展では、頼重の文化的な活動に焦点をあて、前期展では松平家伝来の名宝と頼重自作の和歌や書、後期展では画家や公家たちとの交流から生まれた書画や寺社への奉納品などを通して、頼重をめぐる豊かで多彩な風雅の世界を紹介します。
展示点数前期・後期ですべての作品を展示替えします。
79点(前期36点、後期43点)
展示構成前期展 … 高松松平家と伝来の名宝 / 頼重の和歌と書
    *高松松平家に伝来した国宝、重要文化財などを展示
後期展 … 風雅の交わり / 寺社に伝わるゆかりの品々
    *金刀比羅宮と白鳥神社が所蔵する頼重ゆかりの宝物を展示

関連行事

ミュージアムトーク(当館職員が展示内容について分かりやすく解説します)

日時: 5月5日(土)、6月9日(土) 13:30~

主な展示品 (前期展)


藤原佐理筆詩懐紙
ふじわらのすけまさ ひつ
しかいし
【国宝】 藤原佐理 平安時代/安和2年(969)

藤原佐理は「三蹟(さんせき)」と呼ばれる平安時代の名筆の一人。この書は、佐理が26歳の時に詩歌会で詠んだ漢詩を清書したもので、制作年がわかる我国で最も古い詩懐紙として書道史上に欠かせない作品となっている。水戸の徳川光圀から、兄である松平頼重に譲られたものと伝えられる。

和歌巻 仙洞御添削
わかかん
せんとう おんてんさく
松平頼重・後水尾上皇(加筆) 江戸時代/万治元年(1658)

和歌は大名にとってたしなみの一つであり、頼重も多くの歌を詠んでいる。 この和歌巻は、万治元年(1658)、頼重が書いた和歌200首に、後水尾上皇が添削を加えたものである。上皇は、歌の右上に「合点(がってん)」(合格)の墨線を引き、和歌の脇に語句の訂正などの丁寧な指示を書き込んでいる。頼重はこの翌年にも200首以上の歌を上皇に送って添削を受けており、和歌の稽古に励んでいたことがわかる。現代でいう「通信添削」のようで興味深い。

後水尾天皇御加筆
ごみずのおてんのう
おんかひつ
松平頼重・後水尾上皇(加筆) 江戸時代[延宝3年(1675)]

隠居した頼重は、自らの心境を「この50年をふり返ると一睡の間のようで、目覚めると無一物であるとわかった」と詠んで後水尾上皇に送る。この詩に感じ入った上皇が、頼重の書の行間に「80歳になる私を思ってみてほしい。いったい何を楽しんだというのだろうか」という和歌を書き加えて返したのが本作である。詩歌を介した二人の親交深さがうかがわれる。