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春の森林センター

 森林センターには15品種のサクラが場内各所に植えられています。日本に自生しているサクラの種類(バラ科サクラ属サクラ亜属)は9種類あり、これらが自然交配や人の手により交雑されて様々な品種が生まれました。花の形や色、樹皮や樹形など、品種ごとの特徴を注意深く見ながら春の森林センターをお楽しみください。

(紹介文中の見どころ番号はサクラ見どころマップの番号の各所でみることができます。)

園内桜マップ

■森林センターで見ることのできるサクラ(五十音順)

アマギヨシノ(天城吉野) 見どころ マップ番号【1】

オオシマザクラとエドヒガンを交配した品種です。森林センターの入口からそのまままっすぐ進んだ小道の脇に植えられています。緑の濃いヒノキ採種園の隣にあり、色合いのコントラストはとても美しいです。

「開花状況(18.4.7)」

イチヨウ(一葉) 見どころ マップ番号【8】

サトザクラの代表的な品種で、関東方面に多いです。雌しべがふつう一個で、緑色の葉状に変化していることからこの名で呼ばれています。

サトザクラ:オオシマザクラをもとに他のサクラが自然交配したりした結果、次第に出来上がってきた品種集団です。

オオシマザクラ 見どころ マップ番号【4】

サトザクラの多くの品種のもとになったサクラであるといわれています。森林センター内のサクラのうちオオシマザクラの影響が見られるサトザクラ系のものはイチヨウ、フゲンゾウ、ショウゲツがあります。

オオヤマザクラ(大山桜) 見どころ マップ番号【3】

九州、沖縄を除く日本列島に分布している自生種で、北海道の山地に多く、四国では愛媛県に分布が確認されています。ヤマザクラと分布が重なる地域では、ヤマザクラより標高が高いところに見られます。

カンザン(関山) 見どころ マップ番号【1】

このカンザンもサトザクラ系の品種です。枝が内側に向かって弓なりに曲がる特性があるため、盃状の独特の樹形になると言われています。花の色は濃いピンク色で、森林センターの入口に並木であることから来訪者の目を引きます。

カンヒザクラ(寒緋桜) 見どころ マップ番号【3】

カンヒザクラは中国南東部や台湾に自生していますが、日本には自生していません。別名「ヒカンザクラ(緋寒桜)」とも言われ、早春の寒い頃から開花し、花色が濃いのでカンヒザクラの和名がつきました。花はつりがね状に咲き、花の色は非常に濃い赤味がかった色です。

「開花状況(18.4.7)」

シダレザクラ(枝垂桜) 見どころ マップ番号【2】

細い枝がほとんど垂直にしだれる以外は、エドヒガンと変わらず、大木の樹皮はエドヒガンと同じように著しく縦裂します。農免道路を通り、森林センターの入口を過ぎたところから、シダレザクラが道沿いに植えられています。春にはうすいピンク色のきれいな道になります。

「開花状況(18.4.7)」

ショウゲツ(松月) 見どころ マップ番号【8】

イチヨウと同じくオオシマザクラの影響を受けたサトザクラ系統の品種です。もと東京の荒川堤にあった品種です。花弁の先端の方は淡紅紫であるが内側はほとんど白色です。

センダイシダレ(仙台枝垂) 見どころ マップ番号【5】

枝は弓なりに下に曲がり、枝の先端は下垂します。樹高は約2.7m、枝の広がりは約4.5mの傘型の樹形をしています。森林センターの展示館から樹木見本園へと続く道を少し歩いたところに、クロマツやロウバイなどと共に庭園木として植えられています。

ソメイヨシノ(染井吉野) 見どころ マップ番号【3】(1本) 【8】

ヤマザクラなどとは異なって、葉が出る前に花が咲くサクラです。枝は横に広がってのび、樹形は傘状になります。森林センターの入口を過ぎて駐車場に入るとすぐに立派なサクラがソメイヨシノです。

「開花状況(18.4.7)」

タイザンフクン(泰山府君) 見どころ マップ番号【3】

ヤマザクラとシナミザクラ(支那実桜)の交配品種とされていますがシナミザクラが一方の親とする論には疑問があるとされています。もと東京の荒川堤にあった品種で、広く栽培されており、とくに北陸から北海道までの日本海側に多く見られます。

フゲンゾウ(普賢象) 見どころ マップ番号【1】 【4】 【5】 【9】

もと東京の荒川堤にあった品種で、室町時代からあった古い品種であるといわれています。これもオオシマザクラの影響を受けたサトザクラ系統の品種とされています。普賢象(フゲンゾウ)とは普賢菩薩が乗っている象のことで、葉化した雌しべがこの象の鼻に似ているためこの名がついたといわれています。花弁ははじめ淡紅色で後に白色になります。

ヤエベニシダレ(八重紅枝垂) 見どころ マップ番号【2】

枝は長くしだれ、花の色が濃い八重咲きのシダレザクラです。シダレザクラと共に道沿いの春の景色を作り出しています。

ヤエベニヒガン(八重紅彼岸) 見どころ マップ番号【5】

マメザクラとエドヒガンの交配品種であるコヒガンという品種のさらに八重咲きの品種です。大木にならないことから小庭園に向いています。

ヤマザクラ(山桜) 見どころマップ番号【3】 【6】 【7】 【8】 【9】

主として日本列島の宮城、新潟県以西の本州、四国、九州に分布し、かなり大木になります。森林センターで最も多いサクラです。森林センター各所にヤマザクラが並木となっており、見ごたえ十分です。特に7のヤマザクラ並木は離れたところから森林センターを見ると、サクラの帯のようにも見えます。

「開花状況(18.4.7)」

参考文献

 日本の桜(1993)山と渓谷社 pp383  山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花(2000)山と渓谷社