食と農わくわく講座
食の安全安心とリスク管理
1.はじめに
毎日なにげなく食べている食品は、誰もが安全であることを疑いもせずに安心して食べていますね。
そのイメージが壊れるとどうなるでしょうか。
ロシアンルーレットの参加者のように不安を感じながら食事を続けるということは、想像しただけでもぞっとしますね。
また、食品の世界規模での流通や、食品の安全性に係る科学的な知見の充実、さらには分析技術の発展等により、これまで予見し得なかった病原微生物や毒性物質の存在が明らかになり、これらの危害要因による健康への影響が心配される状況にあります。
さらに食品の安全を脅かす要因が多様化・複雑化し、フードチェーン全体で食品の安全性確保のための適切な取組みの実施が求められています。
私たちは食によって健康を保持し、日々の活動のエネルギーを得ています。生きていくうえで食と健康とは密接な関係にあることは誰もが知っていることですが、もっと日常食べている食品に注意を向けて、正しい知識を深めていくことが必要です。
また、食品により、生命や健康に支障をおよぼすことがあってはいけないので、そういった危険性(リスク)が発生する頻度を低くする、あるいは完全になくすることが社会的に求められます。
そこで、平成15年5月に制定された食品安全基本法において、食品の安全性を確保するために、生産から流通、販売、調理および消費する各段階(これらを総称してフードチェーンと呼んでいます。)で、これに携わる農業者・事業者・消費者がそれぞれ適切な管理を責任を持って行うこと(リスク管理)が重要である旨が明確にされています。