ページID:15566

公開日:2023年5月17日

ここから本文です。

非行防止教室のご案内

非行防止教室の概要

県警察本部人身安全・少年課では、県教育委員会と連携して、県下の小学4年生と6年生及び中学2年生を対象とした非行防止教室を開催しています。

授業方法

スクールサポーターが学校を訪問し、少年非行の事例や、犯罪被害の事例等を題材として、パワーポイントで作成した教材をもとに、各場面において直接児童に問いかけ、児童とともに考える授業を行います。
万引き防止については、小学4年生、6年生、中学2年生のすべてにおいて、段階的に繰り返し指導します。
また、小・中学生において、スマートフォン等の所有率が年々高まり、児童生徒がネットを利用する機会は増大しています。授業では、小・中学生がトラブルや犯罪に巻き込まれた事例を
紹介し、ネットの危険性とその安全利用について考えます。

授業内容

1 小学4年生「万引き防止」「ネットの安全利用」

めあて「万引き防止とネットの安全利用について考えよう!

  • 小学4年生の授業の写真(1)万引きは、多くの人を悲しませる。(お店・家族・友だち)
  • (2)万引きにかかわると犯罪になる。
  • (3)万引きに誘われても、きっぱりと断る。その場から離れる。
  • (4)心の弱さに打ち勝つ、正しい心、強い心をもつ。

※ネット利用についても、次の3点について確認しています。

(1)ネットで知り合った人に、子どもだけで会わない。
(2)はずかしい画像や動画は、とらない、とらせない、送らない。
(3)相手が傷つく言葉を言わない、書き込まない。

小学生の非行数と万引き数 万引きの写真

上のグラフは、令和3年と令和4年における香川県内小学生の主な非行の数です。万引き、暴行・傷害、器物損壊で補導された小学生が増えていることが分かります。

2 小学6年生「万引き防止」「ネットの安全利用」

めあて「万引き防止とネットの安全利用について考えよう!」

小学6年生の授業の写真

  • 万引き防止
    • 万引き防止啓発DVDを視聴し、万引きにかかわらないために必要な心や対処方法について考える。
  • ネットの安全利用
    • (1)全国や香川県で発生した事例を紹介し、ネットの安全利用のために何が大切かを考える。
    • (2)使用のルールを一人一人が考え、ネットの安全利用について意識を高める。
      • 恥ずかしい画像は、撮らない、撮らせない、送らない。
      • ネットで知り合った人に、子どもだけで会わない。
      • 他人の悪口を書き込まない。
      • 課金は、保護者と相談して行う。
      • フィルタリングを保護者に設定してもらう。

3 中学2年生「万引きや薬物乱用等の非行防止」「ネットの安全利用」

めあて 「万引きや薬物乱用等の非行防止と、被害者にも加害者にもならないネットの安全利用について考えよう!」

  • 万引き防止
    • (1)少年の万引きの特徴を知る。
    • (2)万引き防止が喫緊の課題であることを知り、問題意識を持つ。万引きは犯罪であり、決して許されるものではないことを理解する。
  • 薬物乱用防止
    • (1)少年の薬物乱用、特に大麻事犯が急増していることを知る。
    • (2)薬物乱用の危険性を認識する。
  • ネットの安全利用
    • (1)DVDを視聴し、安易な利用が重大な被害や事件につながることの危険性を認識する。
    • (2)ネット被害の具体例を提示し、ネットの安全利用について注意しなければならないことを知る。
      • ネットで知り合った人に、子どもだけで会わない。
      • 見られて恥ずかしい画像は、撮らない、撮らせない、送らない。
      • 相手を傷つける書き込みはしない。
      • フィルタリングを利用する。
    • (3)SNSに起因する被害児童数や被害内容の統計グラフから、中学生・高校生が被害の9割を占めていることや、犯罪に巻き込まれて被害に遭う児童が増加していることに危機感をもつ。
    • (4)冗談だから、遊びだからという甘い考えは通用せず、ネットでも犯罪になり、検挙されることを理解する。
    • (5)標語づくりを通して、学習を振り返ることで、規範意識の向上につながる。

中学2年生の授業の写真 絶対関わらないメッセージ

授業後の感想

小学4年生

  • これから、もし万引きにさそわれても「友だちでもダメだよ」というふうに答えます。そして、大人にそうだんします。わけは、めいわくをかけるし、しんぱいをさせるからです。(児童)
  • 今回、ロールプレイや断り方を教えて頂いたことで、友だちに断るだけでなく、自分の身を守る方法として、「その場から離れる」ことを知ることができたのがよかったと思いました。(教員)
  • 子どもは知らないうちに犯罪に巻き込まれてしまうケースもあります。このような教室で、みんなと共有することが、犯罪を未然に防ぐのに、とても効果的だと思います。(保護者)

小学6年生

  • ネット上のトラブルは、自分一人でなやまずに、大人に相談するというように、かかえこまないことが大切だと分かりました。被害者にも加害者にもならないようにするために、慎重に行動しようと思いました。(児童)
  • 「心のブレーキ」というキーワードが児童の心に響いていたようです。ネットのなかで人を知らず知らずに傷つけている事実を知って、初めてネットとの関わり方を考えるきっかけになったと思います。(教員)
  • 家庭でネットの危険性についてしっかりと話ができていなかったので、一度話してみようと思います。親が注意をするだけでは、不十分なところがあり、警察の方や専門の方が話してくださることで、とても効果があるものと感じました。(保護者)

中学生

  • 万引きや薬物は、一人ではできなくても、二人なら出来てしまうことがあると聞いたので怖いと思った。また、分からないことがあったらすぐに信頼できる大人に頼りたい。(児童)
  • 頭の中では「危険」だと分かっていても、ついやってしまう心の弱さもあるので、ネットトラブルが本当に怖いことだと定期的に指導する必要性を感じている。生徒だけでなく保護者にも発信することで、家庭で話をするきっかけになって欲しいと思う。(教員)
  • 捕まる非行犯罪が減っても、見えない犯罪、犯罪意識のない犯罪が増えているのが怖いと思う。SNS の危険については、伝え続けていく必要がある。(保護者)

お問合せ

香川県警察本部人身安全・少年課

電話 087-833-0110

ページトップへ