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研究所で学んだことを振り返っての研究生の感想の一部です。(令和5年3月)
私は台湾からの留学生で、新しい環境・気候・言語・文化・工芸技術など、自分にとって簡単な挑戦ではありませんでした。幸いにも研究所の皆さんが私をサポートしてくれたので早く慣れることができました。特に先生方には、私が理解できない時、私を包み込んでくれ、そして辛抱強く繰り返し教えてくださって感謝しています。
毎日、先生方から大切なことをたくさん学んでいます。教えていただいたことをメモしたり実践したりしながら何とか身につけようと努力していますが、本当に難しいです。大変と感じることはありますが、楽しいことの方がずっと多いので毎日あっという間に過ぎてしまいます。来年度も楽しみです。
私は木工の勉強をしてから入所しました。入所当時は漆の仕事は塗装という考え方でした。今2年生の作品を制作して、初めて、漆の仕事を重ねることで奥行きや立体感をいくらでも表現できるんだと体感できました。あと一年間、自分でもどんな作品が出来るか楽しみです。
とにかく忙しい一年でした。同時進行でやらなければいけないことが多く、本当にすべてやり遂げることができるのかと不安に思うことも多々ありました。しかし先生方に丁寧にご指導いただき、また研究所の友人には励ましてもらい、何とかこの一年間を乗り越えることができました。次の一年間も頑張りたいと思います。
この3年間は本当に濃密でした。特に3年目は素地の形から加飾に至るまで一から制作ができるため、ものづくりの考え方や感性が問われる時間が長く、苦悩することが多かったように思います。そんな中でも、また次も作品を作りたいという気持ちが湧いて楽しみが上回るので、このモチベーションを大切にしながら、これからも制作を続けていけたらと思います。
漆芸に触れたい一心で入所しました。毎日が新しい気づきの連続で3年間はあっという間で驚いています。1年生で技法を知り、2年生で造形と図案を含めた作品づくりの基礎を学び、3年生では自身の中にあるイメージを一から作品に起こす経験をしました。まだまだこれからという意欲を与えてくださった講師の方々に感謝しています。
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