讃岐の水・土・里(みどり) 行事・祭り

ひょうげ祭り

この祭りは、香川県や高松市の民俗文化財に指定され、「新池」築造の恩人である祭神 矢延平六の遺徳を偲び、近年は、旧暦の8月3日に近い9月上旬の日曜日に香川町浅野地域で催されています。

讃岐では、ふざけておどることを「ひょうげる」といい、この祭が平六を祭った神輿の供養をして仮装した大名行列が、「ひょうげ」ながら歩くことから、そのような呼び名になったと言われています。

浅野の農民達は平六を慕い彼の功績を高く評価しながらも、藩主の下した国外追放の罪について表向きは反対できないもどかしさから、このような面白おかしい仮装行列によって藩主に抵抗したとも言われています。祭りの前夜祭は平六の冥福を祈りつつ、鐘や太鼓を鳴らしながら獅子舞を奉納したり、本祭の用具を整え、太鼓を鳴らしながら池の宮神社から新池までの約2kmを行列が練り歩く本祭が翌日行われています。
大名行列はシュロで作った髭、飼料の紙袋などを縫い合わせた袴や陣羽織、サトイモの茎で作った刀を腰に差した侍で編成され、神輿を担ぐ若い衆の顔は、歌舞伎役者まがいの厚化粧、額や頬には大きく丸い紅と顔一杯の隈取、頭には、手ぬぐいを被り身には野良着の着物に細い薬の帯。先頭の鳥帽子代わりのザルを被り、手には飯しゃもじ、足は下駄と草履を片方ずつ履いており、傘持ちは破れた番傘をさしかけ、手振り足ぶり面白おかしく練り歩きます。

行列が新池の堤防に到着すると、神職は祝詞をあげ悪魔払いの矢を秋空に向かって放つと同時に、若い衆の担ぐ神輿が水しぶきをあげて池に投げ込まれ、見物人から歓声と拍手が起き、祭りは最高潮に達しフィナーレを向かえる約3時間の祭礼風景です。

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