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公開日:2020年12月10日

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定植後の管理、中耕、土寄せ(10月上・中旬)

4)定植後の管理

活着するまで潅水を行い、その後はほ場の乾燥状態を見て適宜潅水しましたが、今年の秋は雨が少なく、気温が高かったので、乾燥に強いブロッコリーの生育はすこぶる順調でした。
ところが、定植して2週間後のことです。本葉に穴が空いているではありませんか。よく見ると、葉の上に体長1~2mmの小さいアオムシがいます。成虫のモンシロチョウの飛来も多いことから、早速防除をすることにしました。
平成15年に「食品衛生法」が改正され、平成18年5月29日から「ポジティブリスト制度」が施行されるにあたり、防除にあっては、農薬の登録一覧表等を参考のうえ、使用する農薬ラベルに記載している作物名や病害虫名、希釈倍率、使用時期や回数などを確認して、適切な農薬使用と保管管理により、作物だけでなく、農薬使用者や周辺環境へ配慮した対応が必要となっています。
そのため、農家においても、農薬の散布履歴(栽培履歴)の記帳が欠かせなくなりました。
栽培履歴書には、防除年月日、防除農薬名、希釈倍率または使用量、防除回数等を記入するようになっており、JA出荷時には栽培履歴書を提示しないと、受け入れてもらえないことになりますので注意して下さい。
アオムシ防除の至適農薬を選定して、10月9日(月曜日)に散布した結果殺虫確認できたのが、次の写真です。

定植2週間後の畑 定植2週間後のブロッコリーの苗

定植2週間後のブロッコリーH18年10月7日

アオムシが食害したブロッコリーの葉

防除されたアオムシ

定植3週間後の畑 定植3週間後のブロッコリーの苗

定植3週間後のブロッコリーH18年10月13日

苗が活着して生育してきたので、中耕と土寄せをします。

5)中耕、土寄せ

雑草の発生防止と苗の上位節から根を伸長させるため、中耕と土寄せを行いました。あわせて、追肥等を施して、生育を進め、株張りを良好にします。
中耕、土寄せ作業の行程は、つぎのとおりです。

うね間を中耕除草します。

耕運機で十分に耕起します。

耕起が終了したうね間

溝を切りうね立てをします。

うね間を往復していきます。

鍬で土寄せをして終了です。

10月15日(日曜日)に中耕と土寄せを行いましたが、耕運機を使用しても、やはり1日仕事になります。「秋の日はつるべ落とし」といいます。仕上げを手作業(鍬で土寄せ)でしていると日が暮れてきました。

定植4週間後の畑 定植4週間後のブロッコリーの苗

定植4週間後のブロッコリーH18年10月22日
追肥を施用し、条間を中耕して株元へ十分土寄せして、倒伏を防ぎます。

定植5週間後のブロッコリー1 定植5週間後のブロッコリー2

定植5週間後のブロッコリー3 定植5週間後のブロッコリー4

定植5週間後のブロッコリーH18年10月29日

 
 
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