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屏風島からは、堤防を通って隣の喜兵衛島という無人島に渡ることができます。喜兵衛島には、古墳時代の製塩遺跡が残されています。この遺跡は、日本で初めて土器製塩が実証的に研究された遺跡として学史上有名で、国の有形文化財に指定されています。写真の石垣は、遺跡の地盤が崩れるのを防ぐ役割をしています。
喜兵衛島の砂浜には、至る所に当時の製塩土器が落ちています。この土器は、塩水の受け皿の役割をしており、塩分濃度を上げる際の加熱によって老朽化し、最後には割れて廃棄されていたそうです。廃棄された土器が地層に混ざり、砂浜に流れたものとされています。
河元さんは、現在、屏風島の住民で唯一、養殖業を営んでおり、隣の島でハマチの養殖をされています。約50年間この仕事をされているそうです。
アクセス:港のすぐ隣に位置します。
「以前、屏風島と喜兵衛島との間の海ではハマチの養殖を行っており、その方法は、海上で網を使って区画する網仕切り式養殖ではなく、海面を堤で区画する築堤(ちくてい)式養殖でした。1966年(昭和41年)に廃業となりましたが、当時は美味しいハマチがよく育ち、島は養殖業で栄えていました。現在でも、養殖に使われていた堤防や水門の跡などが、そのままの形で残っています。」
屏風島の隣にある喜兵衛島では、写真のような採石跡が残っていました。養殖と同じく、採石が島の産業として確立していた時代もあったそうです。数十年の時が経った現在でも、そのままの形が残っていることに感動しました!
蛭子は漁業の神様としても信仰されていて、瀬戸内海の島々では多く祭られています。屏風島でも漁業の繁栄を願って蛭子が祭られています。
アクセス:屏風島から喜兵衛島へ渡る堤防付近
琴平町にある金刀比羅宮と同じ神様のご神体が祭られています。毎年3月には、蛭子(えびす)祭りが行われています。
アクセス:港から西へ徒歩約15分(途中坂道)
直島の北約5km、宇野港(岡山県玉野市)の東約2kmに位置する島。屏風七浦と呼ばれる群島の一つで、過去にはハマチの養殖業や製塩業などが営まれていました。隣の喜兵衛島には、古墳時代の製塩土器などがみられる喜兵衛島製塩遺跡が残されています。
行き方は主に2パターンです。定期航路はありません。
海上タクシー
川西マリンサービス TEL:0863-41-2483
◆2014年(平成26年)4月1日現在の運賃です◆
※時刻表・運賃について、詳しくは各ホームページにてご確認ください。
徒歩での移動となります。
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