ここから本文です。
小豆島の醤油産業は、400年の歴史を誇り、全国有数の醤油の産地となっています。明治時代には400軒もあった醤油蔵。現在は、草壁港から東へ車で10分ほどのエリアにある“醤の郷(ひしおのさと)”に20余りの醤油蔵や佃煮工場が操業しています。全国的にも希少な杉樽を使用する蔵が多く残っており、昔ながらの製法が守られています。
(※醤(ひしお)とは・・・食品を麹と食塩によって発酵させて製造した調味料または食品)
醤油工場の見学をするもよし、数あるお土産屋さんから自分の好きなお醤油を探すもよし、佃煮屋さんでご飯の友を探すもよし、変わり種ソフトクリーム(しょうゆソフト・もろみソフト・佃煮ソフトなど。ぜひ探してみてください。)を食すもよし、自分なりの楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょう。
小豆島手延素麺協同組合の理事長、高松斎さんにお話を伺いました。
「『そうめんを食べたい』と思ったら、たっぷりのお湯でゆで、氷水でしめ、あとはつゆにつけて食べるだけ。“コツ”としては、湯ですぎず、氷水でしっかりしめること!こんな簡単な料理は他にない!料理が苦手な男性陣、休日のお昼は、率先しておそうめんを湯でましょう。夫婦円満の秘訣ですよ。」
高松さんは小豆島の出身。父親がそうめん屋を営んでおり、大阪で働いていた高松さんも30歳を前にして帰郷、家業を継ぐことを決心します。
「組合に加盟しているお店にも、高齢化の波は押し寄せています。続いてきた歴史を守り、今後も美味しいそうめんを供給していくために、後継者の確保であったり、消費者のそうめんへの親しみが薄れていかないように、様々な努力をしています。」
日本を代表する3大そうめん産地の一つに挙げられる小豆島のそうめん。
小豆島手延素麺の創業は、1598年(慶長3年)に池田村の村民がお伊勢参りの道中に、大和国三輪に立ち寄り素麺つくりの技術を持ち帰り伝えたとされます。
小豆島でそうめん作りが根付いた理由として、材料が島でそろうこと、冬の農閑期の副業として家族だけで製造できることなどがあげられます。
18世紀まではそれほど盛んでなかったそうめん業も、19世紀の半ば以降から盛んになり、1862年(文久2年)に一種の組合が作られた記録が残っています。
現在の小豆島手延素麺協同組合は、小豆島のそうめんを代表する銘柄“島の光”を扱い、手延べの際に乾燥防止に使われる油は、小豆島産の酸化しにくいごま油、そして晴れの日の多い気候を生かした天日乾燥でのつくり方にこだわっています。
1908年、鹿児島県・三重県・香川県の3県がオリーブ栽培試験地に指定された中、3年後に小豆島だけが実を結びました。栽培が成功したのは、小豆島の気候風土が地中海の気候風土に良く似ていたからと言われます。
小豆島のメインストリート、国道436号線沿いを進むと、“道の駅小豆島オリーブ公園”や“小豆島オリーブ園”などの施設もあり、オリーブの林を散策したり、オリーブに関連したお土産も買うことができます。
山田オリーブ園は、オリーブ栽培で国内初の有機JASに認定された農園です。山田さんは佐賀県出身、東京で会社員として働くも、40歳頃を転機に、オリーブを育てるために小豆島に移住してきました。
「小豆島の他の農家の方が『無理』と声をそろえるほど、農薬を使わない有機栽培はとても難しいことです。その理由は、日本固有の害虫“オリーブアナアキゾウムシ”。毎日、樹の1本1本を見てゾウムシの生態を徹底的に研究することで、無農薬でゾウムシからオリーブを守ることができるようになりました。しかしそれは、夏の炎天下、気の遠くなるような大変な作業です。
有機栽培は、農薬を使う育て方に比べて何倍も労力がかかります。生産量は限られ、単価は上がります。それでも無農薬に徹底的にこだわっています。」
オリーブは、実はとっても繊細な植物です。水の具合、日当たり、他の植物との関係、適切な剪定、そして虫たち。全て人の手で世話をしてあげないと、ストレスを抱え、実が生らなかったり生りすぎたりしてしまうのだそうです。
そんなオリーブを使った商品は、小豆島でたくさん販売されています。小豆島のお土産としても人気のオリーブ製品、ぜひお気に入りを見つけてみてください。
香川県の他の離島と比較すると、小豆島はまるで大陸。その大陸を代表する観光地は、数えきれないほどたくさんあり、観光スポット以外にも、魅力的な“宝物”は小豆島中にたくさん散りばめられています。
「多くの人に、その宝物の魅力を知ってもらいたい!好きになってもらいたい!!」という強い思いの下、2011年に立ち上げられたこの“小豆島ガールプロジェクト”。
「“小豆島ガール”とは、小豆島の暮らしを楽しんでいる女性、小豆島に来てくれる女性みなさんがそうです。“小豆島ガール運営メンバー”は、そんな小豆島ガールの輪が広がるように、小豆島に住む人や訪れる人々に、少しでもこの島の魅力が伝わればいいなと思い、運営している仲間です。
活動のベースにあるのは『小豆島の“人”との交流』。自分たちが素直に行きたい所へ行って、会いたい人に会って、楽しんで、感じたことをそのまま、ホームページやブログに掲載するというスタイル。お仕事ではなく、ボランティアです。だからこそ!のフランクな雰囲気が生かされた、親しみやすいホームページになっているので、ぜひのぞいて情報を盗んでくださいね。」
まるで“グランドキャニオン”
小豆島にはグランドキャニオンさながらの切り立った岩場があります。
島の真ん中には寒霞渓を含む山々があり、南側はオリーブや作物を育てるのに適した豊かな土地ですが、対して北側はどうしても日当たりが悪くなってしまいます。ところが、こちらは良質な石がたくさん採れる場所です。ぜひ小豆島を1周してみてください。(小豆島)グランドキャニオン沿いの国道には、石で作られたモニュメントが顔をのぞかせているかも・・・?
♪年中オススメですが、あえて季節で分けてみました♪
島四国といいます。花の季節、気候的にとてもまわりやすいので、巡礼に訪れる観光客も増えます。小豆島全域に配置され、全部まわると島を1周できます。
約330年前の江戸時代前期、農業用ため池の完成を祝って始まったとされています。毎年5月3日に離宮八幡神社の舞台で奉納される「肥土山農村歌舞伎」は、県無形民俗文化財に指定されています。
住所:小豆郡土庄町肥土山
田植え~虫送り(7月初旬)~稲刈り
湧き水“湯船の水”のおかげで、雨の少ない島でも不思議と量の変わらない水は、ここ中山地区に豊作をもたらします。また、虫送りとは古くから伝わる田んぼの稲虫退治の行事のこと。映画『八日目の蝉』のワンシーンに使われました。
住所:小豆郡小豆島町中山
200万年の歳月がつくりだした日本屈指の渓谷美は、日本三大渓谷美のひとつに数えられます。春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の雪景色と四季を通じて楽しめますが、秋の紅葉はあまりにも有名です。
茅葺き屋根の舞台は国定重要有形俗文化財。10月上旬に演じられる歌舞伎は、約300年の歴史を誇る行事です。春日神社境内にあります。映画『八日目の蝉』に登場しました。
住所:小豆郡小豆島町中山
寒霞渓と並ぶ景勝地の銚子渓。そこに棲む約500匹の野生猿を餌付けしたこの自然動物園では、冬になると暖を取るお猿さんが集まって団子みたいに見える“さるだんご”を見ることができるかもしれません。
≪銚子渓自然動物園お猿の国≫
住所:香川県小豆郡土庄町黒岩1841/Tel:0879-62-0768
映画のロケ地として、出番の多い小豆島。知らない人はいないのでは?というほど、有名なこの映画「二十四の瞳」の世界を感じることのできる、懐かしい時が流れる場所です。
小豆島の良質な花崗岩が大阪城の石垣に使われているのは有名。当時使用されていた道具や資料の展示があります。みなとオアシスとして、情報発信しています。
住所:小豆郡土庄町小海甲909-1(県道26号線沿いにあります)
家族みんなで遊べる公園。山頂には、小林一茶が小豆島に訪れた際の直筆の句碑があります。ジェットスライダー“ドラゴンロード”は子どもたちに大人気。
住所:小豆郡土庄町甲1536
小豆郡土庄町本町の辺りの町。いわれは、南北朝時代に防塞都市として築かれたのが始まり。くねくねと細い路地に足を踏み入れると、迷路のように感じます。
大正時代の俳人・尾崎放哉(ほうさい)の俳句を展示しています。晩年、小豆島霊場“南郷庵”の庵主として過ごしました。
農作物を動物などから守るために、尾根伝いに造られた長崎地区のしし垣は、土を塗り固めた大変珍しい造りです。
住所:小豆郡小豆島町長崎
1日2回、干潮時に海の中から現れる砂の道。大切な人と手をつないで渡ると願いが叶うのだとか。また、エンジェルロードを見渡せる、“約束の丘展望台”は恋人たちの人気スポット。
住所:小豆郡土庄町銀波浦
大きな風車が目印の、地中海をイメージした公園。円形に敷かれた石畳“エリエストローダ”の中心に2人で立って、女神の石像に向かってあなたの想いを語りかけると、相手にその想いが伝わるのだとか。
第五十四番札所宝生院の境内にあります。樹齢は1500年以上と推定され、国の特別天然記念物に指定されています。古墳時代から時の流れをつなぎ、底知れぬ生命力を感じられるスポット。
住所:小豆郡土庄町北山
第六十番札所。ご本尊の弁財天は、弘法大師の作と言われ、2009年に改築されてからパワースポットとして知られるようになりました。岩の中につくられているので、中はひんやりして夏場は気持ち良い気温です。首から上の病気に御利益が有るとか。弁財天に金運アップを祈願する参拝客も居ます。
住所:小豆郡土庄町柳甲3010
大坂城築城の際に切り出した石切丁場の一つ、小豆島の西端にある「小瀬(こせ)の丁場」にあるひときわ大きな岩。人工的に造られたのか自然に出来たのか、実は分かっていないそうです。登りきった充実感により、すがすがしい気持ちになること必至です。
住所:小豆郡土庄町小瀬
第四十二番札所。小豆島最古の祈祷護摩道場といわれています。太麻山山頂の断崖に立ち、眼下にエンジェルロードの見える天空の霊場です。山門越しに四国方面を見ると、ちょうど額縁のようになり、五剣山が観音様の上を向いた横顔のように見えます。
住所:小豆郡小豆島町大石558
第七十二番札所。まるで登山。ゴツゴツとした岩場を、鎖を伝って登ります。けがれを落とし、生まれ変わる“しあわせくぐり”という岩穴があります。
住所:香川県小豆郡土庄町笠滝甲406
小豆島の歴史は神話時代にさかのぼります。日本最古の正史である日本書紀には、阿豆枳辞摩(あづきじま)の記述が見られます。
現在は、香川県小豆郡に属し、小豆島町・土庄町の2町からなります。
1890年(明治23年)町村制施行により、内海地区は、西村・草壁・安田・苗羽・坂手及び福田の6か村(うち草壁は1917年(大正6年)町制施行)に、池田地区は池田・二生・三都の3か村(うち、池田村は1931年(昭和6年)に町制施行)に集約。1951年(昭和26年)4月1日には、西村・草壁・安田・苗羽及び坂手の5か町村が合併して内海町となり、
1954年(昭和29年)10月1日には、池田・二生・三都の3か町村が合併して池田町となりました。
さらに1957年(昭和32年)3月31日に内海町が福田村を編入。
その後、平成の大合併により、2006年(平成18年)3月21日、内海町と池田町が合併して小豆島町となりました。
1955年(昭和30年)の合併により土庄町、淵崎村、大鐸村、北浦村、四海村、及び豊島村が合併し、さらに1957年(昭和32年)に大部村を編入して今日の土庄町となりました。
◆2014年(平成26年)4月1日現在の情報です◆
※時刻表・運賃について、詳しくは小豆島観光協会“小豆島旅ナビ”をご参照ください。
小豆島は瀬戸内海で2番目に大きな島です。
移動手段は、様々。
自家用車をフェリーに乗せて島に持ち込む方法、レンタカー利用、タクシーを利用、島内の路線バスを利用、自転車やバイクをフェリーに乗せて島に持ち込む方法、レンタサイクル・レンタバイクを利用、そして徒歩。
フェリー乗り場併設のインフォメーション等で、小豆島観光マップを入手し、まわることをオススメします。
※アクセス同様、詳しくは小豆島観光協会“小豆島旅ナビ”をご参照ください。
このページに関するお問い合わせ