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公開日:2016年1月29日

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法然上人のかいほりの井戸

丸亀市の塩屋橋(しおやばし)の西三百メートルに浄土真宗のかいほり正宗寺(しょうしゅうじ)というお寺があります。

この境内には「法然上人櫂堀(かいほり)の井」という石碑が立っています。その自然石の表面には、「ほうねん上人かいの水 南無(なむ)は船阿弥陀(あみだ)のかいで堀(ほる)清水(しみず)末の世までも仏仏(ふつふつ)とわく」とあります。

法然上人は、讃岐の塩飽諸島に流罪となり笠島浦(かさじまうら)に入りましたが、讃岐本土の小松庄へ移ることになり、船で塩屋に上陸しました。この時、水を願って船の棹(さお)で地面を掘ると、水が湧きだしてきたということです。

安政五年(一八五八年)に完成した西讃府誌には「棹の清水」として伝えられ、信じられないことであるが誰もがこのことを知っているので、仕方なく載せたという内容の添え書きまであるということです。

水をもたらしてくれるという話に、当時の人々が大きな関心をよせていたということでしょう。今なおこの井戸は水がたたえられ、正宗寺ではつい最近まで、多くの人々に霊水としてふるまっていたそうです。

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