ホーム > 議会情報 > 県議会の審議結果 > 採択された意見書・決議 > 平成14年 > 骨髄バンクの利用にかかわる医療保険の適用等を求める意見書

ページID:14047

公開日:2020年12月10日

ここから本文です。

骨髄バンクの利用にかかわる医療保険の適用等を求める意見書

骨髄移植は、白血病などの難治性疾患に対する根治的治療法として、国民医療に不可欠なものとなっており、骨髄バンク事業の進展に伴い、骨髄バンクを介した骨髄移植は着実に症例が増加し、今後とも事業の一層の推進が望まれている。
しかしながら、骨髄移植にとって不可欠なドナー候補者の血液検査料や、ドナー障害保険料、移植後のドナーの健康管理等調査料は、医療保険の適用とはならず、その経費約40万円が患者負担となっており、患者とその家族は過重な経済的負担を強いられている。
なお、海外から骨髄提供を受けた場合には、患者負担は300万円から500万円に達している。
一方、骨髄移植推進団体である「財団法人骨髄移植推進財団」は、ドナー登録会の開催増加に伴う費用や、症例数増加に対応するためのコーディネート業務にかかる調整活動費の増大などにより、患者の救命をすればするほど赤字が増大しており、その財政は破綻の危機に直面している。
よって、国におかれては、患者及びその家族の経済的負担の軽減と、骨髄バンク事業の健全な運営を確保するため、次の事項について格別の措置を講じられるよう強く要望する。

  1. 骨髄移植に使用する骨髄液に医療保険点数をつけ、骨髄バンクを介した骨髄提供に派生している過重な患者負担金を解消すること。
  2. 海外の骨髄バンクから提供される骨髄液に対しても、国内と同様の扱いとし、過重な患者負担のないようにすること。
  3. 財団法人骨髄移植推進財団に対する助成を充実するなど、財団運営の財政基盤を確保すること。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成14年3月22日

香川県議会

このページに関するお問い合わせ