ホーム > 議会情報 > 県議会の審議結果 > 採択された意見書・決議 > 平成17年 > 指定管理者制度導入の慎重かつ十分な検討を求める決議

ページID:14115

公開日:2020年12月10日

ここから本文です。

指定管理者制度導入の慎重かつ十分な検討を求める決議

本県の県立施設の内、37の施設について、先の6月定例会において、指定管理者制度を導入することが可能となる施設設置条例の一括改正が行われた。
管理者を指定するに当たっては、それぞれの施設ごとの設置目的や性格等を踏まえ、県民サービスの一層の向上と経費の合理的な節減を図るという制度の趣旨をどのように実現していくかが重要である。
このため、民間事業者への公募を行う施設においては、多種多様な施設の特性を十分に踏まえ、施設の管理(ハード)だけでなく、運営(ソフト)に関するノウハウも十分に発揮されるような募集条件の設定が必要である。
従って、施設によっては、管理と運営の分離も検討される必要がある。
しかし、本定例会で示された指定管理者制度に関する資料及び説明では、このような視点からの検討がなされた形跡はなく、また、その姿勢も示されなかった。
また、管理者の公募と指定に当たっては、地域の人材や企業・団体が活用され、地域の活性化につなげる視点も必要である。
さらに、現在、県職員が派遣されている委託先を公募によって民間事業者に変更した場合における管理委託料と県に戻る職員の人件費の二重負担を防止するというト-タルコストの観点からの検討もされなければならない。
よって、知事及び県教育委員会は、指定管理者制度の本来の趣旨を踏まえ、各施設への制度導入に当たって、真の意味での県民サービスの向上につながるよう、平成18年9月1日までの公募による管理者の指定に固執することなく、十分な検討を行うべきである。
以上、決議する。

平成17年10月5日

香川県議会

このページに関するお問い合わせ