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公開日:2020年12月10日

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地方の道路整備のための財源確保に関する意見書

道路は、豊かな生活の実現と活力ある地域社会の形成に欠くことのできない、最も重要な社会基盤施設であり、県土の均衡ある発展と活力ある地域づくりのため、本州四国連絡高速道路や高速道路と一体となった一般国道から県道、市町道に至る真に必要な道路網の整備が急がれている。
また、本県の人口10万人当たりの交通事故死者数は、昨年も全国ワースト4位という危機的な状況にあり、安全で快適な生活空間を確保するため、交通安全施設の整備や渋滞の解消などの諸課題にも積極的な対応が求められている。
こうした中、「道路特定財源等に関する基本方針」及び「骨太の方針2008」が閣議決定され、道路特定財源については、平成21年度から一般財源化することとされたが、引き続き、遅れている地方の道路整備を着実に推進するとともに、適切な維持管理を図るためには、道路整備財源の十分かつ安定的な確保が不可欠である。
このため、国におかれては、地方における道路整備の必要性・重要性を深く認識され、道路特定財源の一般財源化に当たって、次の事項について特段の配慮をされるよう強く要望する。

  1. 道路特定財源の一般財源化に際し、政府の追加経済対策では、1兆円を地方の実情に応じて使用する新たな仕組みを作るとされているが、税の負担と受益の関係の整合を図るとともに、厳しい地方財政の状況を踏まえ、これまでの道路特定財源として確保してきた財源総額の維持・充実に努めること。
  2. 今後の具体的な道路整備の姿を示した中期計画の見直しに当たっては、地方の声や道路整備の実情に十分配慮するとともに、地方が真に必要としている道路整備が滞ることなく着実に進むよう、また、地域の生活に密着した道路整備が安定的に実施されるよう、「地方道路整備臨時交付金制度」、「地方道路整備臨時貸付制度」等、地方に配慮された制度等の拡充またはそれに代わる制度を創設すること。
  3. 活力ある地域づくりを推進するため、高速道路から市町道に至る道路ネットワークの着実な整備を図ること。
  4. 高まる交通需要に対応し、安全で安心な四国8の字ネットワークの早期完成を図るため、四国横断自動車道の高松東ICから鳴門IC間の早期4車線化を図ること。
  5. 安全で快適な生活空間を確保するため、道路の交通安全対策、渋滞対策、環境対策、防災対策等を一層促進すること。
  6. 国道11号豊中観音寺間の拡幅、国道11号大内白鳥バイパス、国道319号バイパス、国道32号綾南・綾歌・満濃バイパスをはじめとする県内幹線道路の整備を一層促進すること。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成20年12月16日

香川県議会

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