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かがわの自然

 香川県の面積は約1,876kuで、全国ではもっとも面積の小さな県です。しかし、2004年10月現在で約101万9千人いる人口を基にした人口密度は、1ku当たり約500人と中国・四国地方ではもっとも高く、愛媛県の約2倍、高知県の約5倍にもなります。このように人口密度が高いのは、平野が多く、山が低いためです。県内でもっとも標高の高い山は竜王山ですが、それでも1,059.9mしかありません。平野が多く、山が低く、人口密度が高いために、自然に対する人間の影響が、かなり大きいことが予想されます。

 それとともに、香川県の自然をもっとも特徴づけるものとしてあげなければならないのは、雨が少ないことです。1年間に降る雨や雪の量の1971年から2000年までの平均値は、高松では1,124oです。この値は、雨の少ない瀬戸内海地方の県庁所在地の中でも、もっとも少ない量です。日本全体を見れば、中部地方の内陸部や北海道では香川県より雨や雪の少ない地方があります。たとえば、長野では901o、網走では802oです。けれども、それらの地方では、香川県より気温が低いために、蒸発や植物の蒸散作用によって失われる水の量も少ないため、香川県ほど乾燥することはありません。

 人間の影響が大きく、雨が少ないということが、香川県の自然を特徴づけているといえます。

 かつて、香川県でもっとも広い面積を占めていたのは低山地のアカマツ林でした。クロマツ林を含めると、香川県全体の4割近い面積を占めていました。アカマツ林は、人間がたえず伐採や落ち葉かきなどの手を加えることによって維持されてきた林です。

 近年、県内でも松くい虫が猛威をふるい、その被害によってアカマツ林が少なくなってきました。また、残ったアカマツ林も人手が加わらず、放置されるようになってきました。アカマツ林は人手が加わらずに放置されると、西南日本の低地では、長い年月には常緑広葉樹の林になるといわれています。けれども、松くい虫の被害でアカマツのほとんどなくなった林も、放置されたアカマツ林も、常緑広葉樹の優先する林になるのには時間がかかります。多くは、コナラやアベマキの多い落葉広葉樹の林であったり、アカマツ林のままであったりします。雨が少ないこととともに、人里近い山々が、水はけの良い風化の進んだ花こう岩から成り立っていることも、その大きな原因と考えられます。

末広 喜代一

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