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きょろちゃん(大学生)の里海づくり体験モニターツアー
in 王越 体験レポート

王越での里海づくり体験モニターツアー

平成26年7月29日

7月29日、坂出市王越町の旧王越小学校で、中学生を対象とした里海づくり体験モニターツアーが開催されました。ツアーの内容は、午前の部は、王越の郷土料理である鯛飯・だんご汁作り体験と竹食器作り体験、午後の部は、王越の住民の方と一緒に王越の名所に訪れて、話を聞いたり、質問したりして、王越の里海・里山での暮らしについて、地域の人と交流しながら学ぶというものです。参加した中学生は、坂出市内の中学校の生徒会に入っている60人でした。スタッフは、主催である県庁の環境管理課の方、中学校の引率をする教員の方、中学生と班行動をする王越住民の方、かがわ「里海」づくり協議会 里海体験ワーキングの方、そして私が所属する香川大学の教員と学生でした。中学生とスタッフで、合計100名余りの多くの方が関わったものになりました。

 

午前10時半から、午前の部開始。二つのグループに分かれて、一方のグループは竹の食器を作る体験を、もう一方のグループは鯛飯・だんご汁を作る体験をしました。竹の食器作り体験は、王越の山から採ってきた竹で、ご飯を入れるお皿、汁を入れるお椀、お箸を作るというものです。普段使うことのないノコギリ、鉈、小刀を使いながら自分達で食器を作るというのは、とても珍しく楽しい体験でした!何故、竹を使った体験をしたかというと、手入れをされなくなった山は荒れ、生命力の強い竹が繁殖し、根が浅い竹が増えすぎると地滑りが起こりやすくなるので、いらない竹を伐採しただけでなく体験に活用すれば、体験を通して里山を知ってもらえる、一石二鳥な体験になるからです!参加した生徒は、綺麗に出来た器を記念に持って帰りました。私も綺麗にできた器を持って帰りました!

 

一方、鯛飯・だんご汁作り体験の方では、婦人会の方々が具材の切り方を実演して見せて教えたり、だんごの生地を一緒に練ったり、炊きあがった鯛の骨をみんなで取ったりして、わいわいとしていました。みんなで協力して、王越特有のあま〜い鯛飯と、こしのあるだんごが入ったお汁が無事できました!鯛飯は、王越ではおめでたいときに食べるものと、昔から親しまれてきました。そして特徴的なのが、みりんの代わりにお砂糖(黄ザラ)をたくさん入れること!!だから甘くて美味しい鯛飯ができるのです。他の地域の子は、「初めて食べた味だ!」「甘くて美味しい!」と、口々に言っていました。鯛飯という海の幸を食べることで、里海に貢献。


 

二つの体験によってできたもので、お昼ご飯。午後の部の班(A班からL班)に別れて、自己紹介、お話をしながら、ご飯を食べました。各班のメンバーは中学生が5人程、王越住民の方が1人、ファシリテーター(話の進行や助言をする人のこと)が1人となっています。私はファシリテーターとしてE班に所属しました。ご飯を食べ終わって、少し休んだら午後の部開始。私達E班が行った名所は、薬師寺でした。薬師寺には、王越に西行が訪れたことを示す石碑があり、王越住民の方の話をみんな興味津々に聞いていました。移動の最中には、珍しいみかん小屋、実がなっている木、綺麗に咲いている花など、中学生の目に留まったものについて、王越住民の方は丁寧に教えていました。薬師寺の石段に腰掛け、ひと話。王越住民の方の一番のお気に入りの場所は、梅宮八幡神宮。そこから眺める瀬戸内海の景色が好きだそうです。子どもの頃は貝を掘っていた、猟をしていた、メンコをしていたなど、私たち若い世代には珍しい話をしてくれました。一番驚いた話は、王越のイノシシは美味しいみかんを選び、皮をむいて食べるとのこと。なんてグルメなイノシシなんだ!

 

その後、小学校に戻り、各班の中学生は、模造紙に気に入った風景の写真を貼って、思ったこと、感動したこと、気になったことを書いてまとめました。そして班毎に発表。みんな王越住民の方のお話を詳しく書いていて、しっかりと発表していました。発表を聞いて思ったことは、中学生にとって王越は、自然がたくさんある静かで良い場所であるということでした。青々とした田畑、広がる海、連なる山々、神社やお寺の周りに生い茂る木や草、長く伸びる一本道、その間に佇む民家、全てが調和していて綺麗だとのことでした。私自身も王越は、山、川、里、海がまとまっている自然豊かな町だと思っていたので、中学生もそう感じていてなんだか嬉しいなあと思いました。また、自然だけじゃなくて、人が作った住宅、道路もあってこそ美しいというのが、自然と人間が共存していることを現表していて、素直にすごいと感じました。さすが生徒会員、賢いなぁ。このツアーの目的である王越の地域資源の再認識、新発見はできたのではないかなと思います。市内の中学生たちに、同じ市内にこんな場所があったんだって知ってもらえたのが、一番大きな収穫です。

これからも、ツアーの振り返りや今後の展開の話し合い等、まだまだやることがいっぱいあるので、面白いこと、楽しいことをたくさん発見していきたいです。静かで美しい王越を、もっと知ってもらう為に。

 

山川里海