人と自然が共生する持続可能な豊かな海を目指して

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瀬戸内海を里海に

◆ 今回の里海人

昨年4月、香川らしい里海づくりを進めていくために、「かがわ『里海』づくり協議会」を設立。この協議会の下に、現在3つのワーキング・グループ(WG)を設置し、具体的な取り組みの検討を行っています。

連載最終回は、里海づくり推進の縁の下の力持ちである、WGメンバーをご紹介します。

◆里海ビジョンWG

まず、昨年5月に設置した里海ビジョンWG。里海づくりを進めていくための共有理念となる「かがわ『里海』づくりビジョン」の策定に関わり、策定後は、プロモーションのあり方などの検討を行っています。WGメンバーは、雑誌編集者の小西さん、マーケッターの東原さん、デザイナーの出淵さんほか県職員の5人です。

◆里海体験WG

次に、今年5月に設置した里海体験WG。坂出市王越町を中心とした五色台エリアで、住民の皆さんと一緒に、里海づくり体験モニターツアーを企画・運営するなど、一人でも多くの方に「里海づくり体験」に参加してもらうためのプログラム開発や、プログラムを指導・ガイドできる人材の育成に取り組んでいます。

里海づくり体験プログラムは、楽しみながら学ぶこと(体験学習)にとどまらず、参加することが実践となるよう、放置竹林や海ごみ減少のための取り組みといった「里海づくり」の内容を含む構成になっています。

「かがわ『里海』づくり協議会」WGの様子

WGメンバーは、アウトドア・ツアーガイドの小前さん、自然体験活動コーディネーターの松野さん、地域づくり系NPOの森田さん、ファシリテーターの谷さん、グリーンツーリズムが専門の香川大学の原教授ほか県職員の6人。

年度内には、まだまだ体験ツアーや講座を開催予定です。

◆里海循環WG

3つ目が、今年6月に設置した里海循環WG。「里海づくり」の効果を測定して数値化し、「見える化」を目指すなど、科学的な側面からの検討を進めています。WGメンバーは、香川大学の増田名誉教授、末永教授、角道教授、山田教授、石塚准教授ほか県職員の10人です。

◆県民みんなで里海づくり!

香川の里海づくりは、WGメンバーをはじめとして、多くの方によって支えられています。少しずつ里海づくりの輪が広がっていくよう、知恵を絞って一歩一歩実践していきたいと思います。

今後の取り組みは、県ホームページ「かがわの里海づくり」でチェック!

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「里海づくり」を通じた交流

今回ご紹介するのは、7月29日に坂出市王越町で実施した「里海づくり体験モニターツアー」に参加した坂出市立東部中学校3年の山田瑞歩さんと、王越地区連合自治会長の北山定男さんのお二人です。

◆里海づくり体験モニターツアーin王越

王越は、昔から海や山と一体となった里の暮らしがある地域。 この地域で「里海づくり」による地域の活性化の取り組みが始まっています。今回は、地域や大学、県などが協力して「里海づくり体験モニターツアーin王越」を実施。ツアーには、坂出市内の7校・60人の生徒が参加し、地域の方や他校の生徒と交流しながら、海の恵みの「鯛」を使った鯛めしをつくり、里山で問題となっている「竹」を使った竹食器でいただきました。また、午後は地域の方と一緒に「フィールド調査」を体験しました。

◆また、行ってみたい!

ほとんど王越に行ったことがなかったという山田さん。

(質問)
王越の印象は?
(山田)
同じ市内に、こんな身近に海や山があるすてきな場所があるとは知りませんでした。
(質問)
体験ツアーの感想は?
(山田)
竹食器づくりも楽しかったし、鯛めしも美味しかった。地域の人からいろいろな話も聞け、いっぱい体験ができて良かったです。

すっかり王越ファンになった様子の山田さん。「今度は、家族と一緒に行ってみたい」と、にこやかに話してくれました。

◆文化を伝えていきたい

王越の活性化に日々奮闘する北山さん。今回も、王越に来てくれる子どもたちのために、竹の切り出しを始めとして、いろいろと準備に携わってくれました。

(質問)
体験ツアーの感想は?
(北山)
今回の取り組みを通じて、参加した地域のみんなが、地域の文化を改めて勉強し、見直すきっかけとなりました。
(質問)
参加してくれた子どもたちにメッセージを。
(北山)
もっと王越の文化を伝えていきたい。ぜひまた来てほしい。

◆里海づくりの活動情報はHPで

体験ツアーなどの募集情報や活動レポートは、県ホームページ「かがわの里海づくり」をチェック!皆さんの活動レポートもお寄せください。

前列右が北山さん、左が山田さん
前列右が北山さん、左が山田さん

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We are 里海人C

「里海」を伝える

◆動き始めた里海女子・里海男子

今回ご紹介するのは、7月13日に開催された「瀬戸内海国立公園の環境保全活動パネル展」で、「里海」を伝えるパネルを作った香川大学経済学部・原研究室の鷹野京子さんら4人の学生(※1)と、そのパネルを3次元的に表現するオブジェを作った穴吹デザインカレッジ・トータルインテリア学科2年の藤田裕さんら10人の学生(※2)です。

◆海を身近に感じてもらいたい

香川大学の鷹野さんは、昨年、ワークショップへの参加をきっかけに、子どもたちに「里海」を伝えたいと、同じ研究室の土屋さんと一緒に漫画「里海ってなあに?」を作ってくれた里海女子。今回は、研究室の他のメンバーにも協力してもらい、瀬戸内海のこれまでの変遷とこれからの「里海」としての関わり方をパネルで表現してくれました。

(質問)
今回、特に伝えたかったことは?
(鷹野)
里海づくりの第一歩は海に関心を持つこと。このパネルを見て、海をもっと身近に感じてもらいたいですね。

◆伝えるための挑戦

そのパネルを、いかに立ち止まって見てもらうか。全体として、どう「里海」を表現するのか。その命題に果敢に挑戦してくれたのが、藤田さんをリーダーとする穴吹デザインカレッジの皆さんです。

出来上がったオブジェは、ペットボトルなどの海ごみが一面にちりばめられたボードに8つの箱があり、箱をのぞくと、鷹野さんたちが作ってくれたパネルや海ごみの映像が目に飛び込んでくるという仕掛け。

(質問)
なぜ、ボード一面に海ごみなの?
(藤田)
瀬戸内海と聞いたときに最初にイメージしたのが海岸のごみで、海の現状と今後の瀬戸内海の在り方を考えてもらえたらと思い表現しました。

今回の取り組みを通じて、初めて「里海」という言葉を知ったという藤田さん。瀬戸内海を「里海」にしていくために、自分に何ができるか、改めて考えたそうです。

◆環保健で展示中

香川大と穴吹デザインカレッジのメンバー
香川大と
穴吹デザインカレッジのメンバー

今回制作した里海パネルのオブジェは、9月末まで高松市朝日町の県環境保健研究センターで、展示しています。ぜひお立ち寄りください。

※1 鷹野、土屋、湯谷、葛西(原先生)

※2 川田、高島、瀧岡、多田、西岡、藤田、増田、松本、皆見、横内(植村先生、鵜篭(うごもり)先生)

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We are 里海人B

海を楽しむ!海から楽しむ!!

今回ご紹介するのは、NPO東かがわ市ニューツーリズム協会事務局長の高橋史(ふみ)さんと、シーカヤックを中心としたアウトドアーのツアーガイドである「海遊びの達人」小前昭二さんです。お二人は、県内外の人に海の楽しみ方と海から見える素敵なスポットを紹介したいと、まち歩き情報誌「てくてくさぬき」に掲載するツアーづくりで、絹島・丸亀島と鹿浦越(かぶらごし)にやってきました。いずれも「残したい香川の水環境50選」にも選ばれている知る人ぞ知る名所です。

◆古城?!をシーカヤックで楽しむ

まずは、シーカヤックで無人島の絹島・丸亀島探検。藻が揺らぐ海の上を流れるようにシーカヤックをこぎ、絹島をぐるりと北側に回り込むと、そこには、柱状節理の絶壁がそびえ立ち、まるで中世ヨーロッパの古城の城壁を思わせるたたずまい。陸からでは見えない、とっておきのスポットです。シーカヤックだと、絶壁を真下から眺めることができ圧巻です。次は丸亀島に上陸し、浜辺でお茶会。もちろん、ごみは持ち帰ります。

◆SUPでランプロファイヤーまで

高橋さん、SUPでランプロファイヤーに到着!
高橋さん、SUPで
ランプロファイヤーに到着!

鹿浦越では、大きなサーフボードに立ってパドルでこぐハワイ生まれの新スポーツ「(SUP(スタンド・アップ・パドル)」に、高橋さんが初挑戦!。SUPを漕いで目指すは、ランプロファイヤー。海の上を歩いているような感覚でたどり着いたランプロファイヤーは、青い海に映える白と黒のストライプを成す岩脈。ボードに腰掛けて、足を水にくぐらせ、しばしその自然が成す絶景を楽しみます。高橋さん、SUPでランプロファイヤーに到着!

◆瀬戸内海ならではの楽しみ方

「瀬戸内海は穏やかで、無人島などの島も多く、初心者でもシーカヤックなどのアクティビティを楽しめる絶好のフィールド。ぜひ、瀬戸内海でしか楽しめない景色を楽しんで欲しいですね。」と、小前さん。穏やかな瀬戸内海では、海水浴だけでなく、シーカヤックやSUPなど、海の楽しみ方はいろいろ。しっかり専門家のアドバイスを受けて、海をもっとさまざまな角度から楽しんでみませんか。

今回ご紹介したツアーは、7月から9月まで実施。お問合わせは、東かがわ市ニューツーリズム協会(0879)23‐8557まで。

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山・川・里(まち)・海のつながり

今回ご紹介するのは、海との関わりが深い漁師さん。お二人の取り組みを通じて、山・川・里(まち)・海のつながりを考えてみましょう。

◆森づくりを始めた服部さん

子どもの頃は、学校が終わると海が遊び場だったという服部秀俊さん。今は養殖業を営みながら、漁協青壮年部連絡協議会(漁青連)の仲間と一緒に、森づくりの取り組みを始めました。

◆漁師さんが森づくり?!

服部さんが取り組みを始めたきっかけは、ノリの色落ち。ノリの色落ちを経験してから、山と海のつながりを意識するようになったそうです。山は、海に栄養分などを供給する大切な存在。山が健全であってこそ、豊かな海と成り得るのです。

◆海ごみと向き合う西谷さん

底引き網漁を営む西谷明さん。マダイやゲタ(シタビラメ)がナイロン袋に頭を突っ込んで死んでいるのを見て「これはいかん!」と思ったのが約20年前。このときから、網にかかった海ごみを持ち帰り始めたそうです。西谷さんが、海ごみに関して取り組んでいることがもう一つ。それは、子どもたちに海ごみのことを知ってもらうこと。水産業に関わる仲間と水産教室を開き、魚に親しんでもらいながら、海の現状も伝えています。

◆海ごみは私たちの生活から!

国の調査では、瀬戸内海の海底にたまったごみは、1万3千d以上と推計されています。その多くは沿岸に住む私たちの生活ごみが川などを通じて海に流れ込んだものです。私たちの暮らし方一つで海ごみを減らすことにもつながります。

◆次世代のために、魚が育つ豊かな海に

お二人に共通していることは、今、自分たちにできることを考え、行動し、次の世代に豊かな海を引き継いでいきたいという思いです。皆さんもできることから始めてみませんか。

漁青連の皆さんの次回の森づくり活動は6月。一緒に参加してみたい方は、県漁連・八木さん〈087(825)0351〉までお問合せください。

植林をする服部秀俊さん(右写真・右)と海ごみを回収する西谷明さん(左写真)
植林をする服部秀俊さん(右写真・右)と海ごみを回収する西谷明さん(左写真)

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We are 里海人@

「里海」ってなに?

◆「里山」と「里海」

「里山」という言葉は、知っている人も多いことでしょう。「里山」は、人が山に適切に関わることで、山からの恵み(木材、山の幸、景色、きれいな空気など)を享受するという「人と山(自然)との共生」を示す言葉です。では、「里海」は人が海に適切に関わればよいのでしょうか?それだけでは足りません。山・川・里(まち)も含めて適切に関わることで、海からの恵みを享受することができるのです。

◆山・川・里(まち)・海に適切に関わる

海は、陸からの影響を大きく受けます。高度経済成長期に、私たち人間社会から出された産業排水や生活排水が、瀬戸内海を「瀕死の海」と呼ばれるほど汚してしまったことがあります。私たち人間が活動する「里(まち)」の役割は重要です。多くのため池や田畑などもある「里(まち)」と、水質浄化機能を持ち、陸と海をつなぐ役割を持つ「川」、海への栄養の供給源などの役割を持つ「山」に適切に関わっていくことが、多くの恵みを享受できる豊かな海へとつながっていきます。

◆香川は人の暮らしと海が近い!

最近、海に行きましたか?以前に比べて海に行く機会が減っていませんか?

讃岐山脈から海岸線まで直線距離で30`ほどしかなく、県土に対する海岸線の長さは瀬戸内海沿岸府県の中で1位。全国でも長崎、沖縄に次いで3位。このように、香川は県内どこでも人の暮らしと海が近いという特長があります。しかし、そんな香川でも、人と海との関わりが希薄化しています。

◆We are 里海人

せっかく、海が近い香川に住んでいるのですから、もっと海を身近に感じ、身近な山・川・里(まち)・海に適切に関わり、積極的に海からの恵みを享受する暮らしをしてみませんか。

今月から6回連載で、そんな「里海人」としての暮らしをしている皆さんをご紹介していきます。

活動の様子

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