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アート・コレクション
大須賀喬(おおすがたかし)「華と蛙」昭和43年(1968)
収蔵作品から金工作品をご紹介!
会期 | 令和6年11月19日(火曜日)から12月22日(日曜日) |
開館時間 | 午前9時から午後5時(入館は閉館の30分前まで) |
休館日 |
月曜日(11月25日、12月2日、12月9日、12月16日) |
会場 | 香川県立ミュージアム(高松市玉藻町5番5号)常設展示室4・5 |
展示内容 |
館蔵品から、作家たちが技巧を凝らし、自然の美しい景色や動植物の装飾を施した金工作品を展示します。金属工芸界に大きな影響を与えた北原千鹿(きたはらせんろく、1887~1951)、草花や動物を繊細な線刻(せんこく)と象嵌(ぞうがん)技術で表現した鴨幸太郎(かもこうたろう、1901~1957)、金工の可能性を追求し続ける大須賀選(おおすがせん、1931~)など、香川県出身の金工家たちが表現する華麗でモダンな金工作品の魅力を紹介します。 |
展示点数 | 全26点 |
観覧料 |
一般410円、団体(20名以上)330円 高校生以下、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方は無料 |
日時 |
令和6年11月30日(土曜日)午後1時30分から 令和6年12月14日(土曜日)午後2時30分から |
場所 | 当館2階常設展示室4・5 |
参加料 | 無料(ただし観覧券が必要) |
申込 | 不要 |
北原千鹿(きたはらせんろく) 「金彩遊禽水指(きんさいゆうきんみずさし)」 昭和15年頃(1940頃) 笹の葉のような植物が水指全体を覆うように茂り、静かな水辺の景色が広がって見えます。風で揺れる波間には、水鳥が悠々と泳いでいます。本作は金属でできた器の表面を鏨(たがね)で文様を彫る「彫金(ちょうきん)」という技法で装飾しています。 北原千鹿(1887-1951) 明治20年(1887)香川県生まれ。香川県立工芸学校(現香川県立高松工芸高校)金属彫刻科、東京美術学校(現東京藝術大学)金工科を卒業。昭和元年(1926)伝統形式の打破・工芸の近代化を目指して同世代の金工科と「无型(むけい)」を結成。また昭和2年(1927)に北原の弟子を中心とした若手金工家で「工人社(こうじんしゃ)」を結成。自由な工芸を掲げて活動を展開。巧みな彫金技法と豊かな造形感覚で、金工界に大きな影響を与えた。 |
鴨幸太郎(かもこうたろう) 「鳥獣文金銀象嵌壺(ちょうじゅうもんきんぎんぞうがんつぼ)」 昭和16年(1941) 草花が咲いた野原を馬が颯爽と駆けています。壺全体に施された文様は、母材に異なる金属をはめ込んで装飾する象嵌(ぞうがん)という技法を用いています。丸みのある器物に繊細な線刻、鳥獣を象嵌で装飾する巧みな技術が発揮された本作は、第4回文展で特選を受賞。 鴨幸太郎(1901-1957) 明治34年(1901)香川県生まれ、香川県立工芸学校(現香川県立高松工芸高校)彫金科、東京美術学校(現東京芸術大学)金工科を卒業。同級生に大須賀喬(おおすがたかし)がいる。昭和9年(1934)に北原千鹿の主催する「工人社」同人となる。草花や鳥獣に題材を求め、華麗な象嵌技術で洗練された作品を制作。 |
大須賀選(おおすがせん) 「鍛銀禽置物(たんぎんとりおきもの)」 平成19年(2007) シラサギのような鳥が羽をたたみ、じっと佇んでいます。胴体には吉祥(きちじょう)を意味する「瑞雲(ずいうん)」が象嵌(ぞうがん)の技法で装飾されています。本作は金属板を金づちで叩いて伸ばし、花瓶や置物などの立体を作る「鍛金(たんきん)」という技法で制作しており、鳥の可愛らしさや金工ならではの華やかさが伝わってきます。第36回伝統工芸日本金工展入選。 大須賀選(1931-) 昭和6年(1931)香川県生まれ。父は金工家の大須賀喬(おおすがたかし)。高松高等学校、東京藝術大学工芸科を経て、昭和32年(1957)同校鍛金専攻科を修了。同年日本金工制作協会の結成に参加。昭和38年(1963)第6回親日展で特選・北斗賞受賞。現日本工芸会功労会員。鍛金によるオブジェや照明器具の制作に始まり、昭和50年代半ばから飾り箱や香炉(こうろ)などを制作。伝統的技法を習得しつつ造形作品としての金工の可能性を探求し続ける。 |
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