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「臨時記者会見」(抜粋)
現下の全国的な感染状況については、ゴールデンウィークの期間中、旅行や帰省などで人の移動が増え、また、会食の機会も多かったこともあり、新規感染者数が全体として増加傾向になっているものの、すでに減少している地域も見られるなど、感染状況の推移に差が生じています。
本県においては、4月下旬以降、新規感染者数は減少傾向にあったものの、ゴールデンウィーク後半の5月6日に、新規感染者数が400人を超え、5月7日には、510人と過去最多となるなど、再び増加傾向が見られる状況にあります。
一方で、感染者の内訳としては、30歳代までが全体の6割超と多く、ほとんどの方が無症状か軽症であるため、医療のひっ迫具合を示す確保病床使用率は20パーセント前後で推移し、重症確保病床使用率はゼロが続いていることから、医療提供体制が十分に確保され、医療が必要な方に適切な対応ができている状況にあるものと考えています。
しかしながら、ゴールデンウィーク期間中の人出が前年を上回るなど、接触機会が増加し、BA.2系統への置き換わりの影響もあり、全国的な感染者数の増加につながっているものと思われ、今後の感染状況を、引き続き、慎重に見極めていく必要があることを踏まえ、本県の対策期については、現行の「感染拡大防止対策期」を6月5日まで継続することといたします。
「感染拡大防止対策期」において、県民の皆さまには、次のとおり、お一人おひとりが、油断せず、引き続き、高い意識を持って、感染防止対策の徹底に努めていただきますようお願いいたします。
【感染拡大を止めるには一人ひとりの意識が要(かなめ)】
また、感染の不安を感じた場合は、県民の皆さまを対象とした無料検査を5月末まで実施していますので、積極的にご利用いただくようお願いいたします。
重症化リスクの高いご高齢の方や基礎疾患のある方には、いつも会う人と少人数で会うようお願いいたします。
また、こうした方と会われる方には、事前にワクチン接種(3回目接種)か、無料検査などによる陰性確認を行っていただくなど、感染リスクを減らす取組みの徹底をお願いいたします。
学校や部活動におけるクラスターが、依然として発生していることから、児童生徒や保護者の皆さま、教育関係者の皆さまにも、引き続き、感染防止対策の徹底について、ご理解とご協力をお願いいたします。
事業者の皆さまには、在宅勤務(テレワーク)の活用や休暇取得の促進などによる人と人との接触の低減、ドアノブ、手すりなど共用部分すべての消毒の徹底、発熱やのどの痛みなど普段と少しでも違う症状がある従業員の出勤抑制などについて、引き続き、ご協力をお願いいたします。
ワクチン接種について、追加接種(3回目)には、低下した発症予防効果などを回復させる効果があり、オミクロン株に対する有効性も回復し、コロナ後遺症のリスクが低いとの報告があることなどが、国において示されていますので、希望される方は早めに予約、接種をお願いいたします。
【新型コロナワクチンの接種にご協力を】
新型コロナウイルス感染症の患者さんやそのご家族、治療にあたっておられる医療従事者やそのご家族などに対する偏見や差別につながる行為は、決して許されるものではありません。
また、ワクチン接種は、強制ではなく、ご本人が納得した上でご判断いただくもので、職場や周りの方などに接種を強制したり、接種を受けていない人に差別的な扱いをしてはいけません。
引き続き、人権に配慮した判断や行動を心がけていただきますようお願いいたします。
一日も早く日常生活や社会経済活動を回復できるよう、国、各市町とも連携し、感染拡大の抑止とともに、保健医療提供体制の確保を通じて、県民の皆さまの健康や暮らしを守れるよう全力で取り組んでまいりますので、ご理解、ご協力をお願いいたします。
令和4年5月13日
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