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公開日:2020年9月1日

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令和2年9月号 知事のコラム No.103「香川漆芸から新たな人間国宝」

香川漆芸から新たな人間国宝

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去る7月18日、香川漆芸の作家である大谷早人先生を本年度の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定するよう求める答申が文部科学大臣になされました。これを受け、この秋には、香川漆芸からまた新たな人間国宝が誕生します。心からお祝いを申し上げます。

今回の認定で、本県の人間国宝は、磯井正美、山下義人の各先生と合わせて3人となります。また、漆芸分野の人間国宝は全国で11人となりますが、そのうち、実に3人が香川漆芸からで、このことは、香川漆芸がわが国の伝統文化にとっていかに重要であるかを物語るものではないでしょうか。

大谷先生は、籃胎蒟醤という漆芸技法の継承者です。中でも得意とするのが、竹で編んだ2枚の網代を木型で成形し、その上に漆を十数回塗り重ね、さらに蒟醤による加飾を施すというもの。一連の工程は全て手作業で行われるため、一つの作品制作に1年近くを要することもあるという、極めて高度な技法です。

現在、大谷先生には、作家活動の傍ら県漆芸研究所で後進の指導にも当たっていただいています。ここでは、全国から集まった研究生に対して、人間国宝をはじめとする一流の講師陣による指導が行われています。伝統文化の保存と承継は、地道で根気のいる取り組みですが、今回の喜ばしいニュースは香川漆芸を学ぶ若者たちにとっても大きな励みになることでしょう。

認定答申を記念して、急きょ「大谷早人展」を県文化会館香川漆芸ホールで開催することとしました。私も初日に訪れ、大谷先生本人から作品の解説をお聞きしましたが(写真)、5年後10年後の風合いを考えて目に見えないところまで丁寧に仕上げる技と心に、深い感銘を覚えました。「国宝」と呼ばれるにふさわしい技芸から編み出された名品を、ぜひ皆さまご自身の目でもご堪能ください。

香川県知事 浜田 恵造

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