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公開日:2017年8月23日

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知事記者会見 平成29年8月21日(月曜日)「香川県」

知事定例記者会見要旨

  • 日時:平成29年8月21日(月曜日)13時30分〜14時12分
  • 場所:香川県庁本館9階 県政記者室
  • 作成:広聴広報課

質問項目

  1. 高松空港の運営民営化について
  2. 瀬戸内サマーナイトフェスティバルについて
  3. ヒアリ対策について
  4. 四国の鉄道ネットワークのあり方を考える懇談会の初会合について
  5. 三本松高校のベスト8進出について
  6. 新県立体育館について

幹事社:1.高松空港の民営化について、三菱地所グループの提案内容が明らかになった。路線の倍増や商業施設の拡張などが盛り込まれているが、内容に対する率直な感想と、路線充実に力を入れてきた県として今後どのようにかかわっていくか、考えを伺いたい。
2.7月22日から8月6日までサンポート高松で開催したせとうちサマーナイトフェスティバルについて、期間中の人出はどうだったのか。
また、イベントを終えての知事の所感、評価について伺いたい。
さらに、今後こうしたサンポートや商店街などでの街中でのイベントを、どのようににぎわい創出につなげる考えか伺いたい。
3.今月9日、倉敷市の水島港で国内12例目としてヒアリが見つかった。四国ではまだ発見されていないが、今後の体制の強化策などについてお伺いしたい。

知事:高松空港の運営民営化についてでありますけれど、この民間委託につきましては、ご指摘のとおり、先月26日に三菱地所を中心とするいわゆる「三菱地所・大成建設・パシコングループ」が優先交渉権者に選定され、今月15日には国からその提案の概要が公表されました。
その提案概要によりますと、高松空港の将来イメージとして、複数のLCCの拠点化を進め、「アジア・世界とつながる四国瀬戸内No.1の国際空港」を目指すとし、路線数、旅客数の大幅増加、増加するこの便数・旅客数に対応できるよう、搭乗ゲートや駐機場の増設、駐車場容量の拡大、空港アクセスの強化、また、長期の安全・安心な空港インフラ経営、地域との協働体制、魅力的な商業施設づくり、さらには利用者満足度の向上などが提案されております。
私としても、昨年8月に開催した「高松空港の運営委託に関するセミナー」におきまして、運営委託によって、高松空港が「西日本におけるゲートウェイの一つとして交流人口拡大による地域活性化を牽引する空港」、同時に、「高質な質の高い空港・航空サービスを提供する空港」を目指していただきたいと訴えていたところでありまして、今回の提案は、こうした点が反映されているのではないかと捉えております。
便数等の拡大はたいへん高い目標設定であり、個々のエアラインマーケティング等について容易でないところもあると思いますけれども、魅力的な商業施設づくりや設備投資、アクセス強化等の早期実現によって、ターゲットの実現を目指していただきたいと思います。
一方、高松空港は、本県の交流人口の拡大、また、地域経済の活性化を図るための基幹的な交通インフラでありますので、これまで地元で積極的に取り組んできた路線誘致については、県としても引き続き、既存の航空ネットワークはもちろん、地元で蓄積されたノウハウ、人的ネットワーク等も生かして、取り組んでいく必要があると考えております。
このために、空港運営会社と地域がパートナーシップを確立して、高松空港運営の将来に向けたビジョンを共有することが重要でありまして、運営委託後も空港運営会社と連携・協力して、空港そして地域全体の地域活性化に取り組んでまいりたいと思います。
いずれにしましても、三菱地所グループにおきましては、今後、空港運営会社を設立して、10月に国との間で運営権設定・実施契約を締結し、12月からビル施設事業、いわゆる空ビルの事業、来年4月から滑走路等を含めた空港全体の運営を開始する予定となっていることから、まずは、その円滑かつ着実な移行に向けて、取り組んでいただきたいと考えております。

知事:せとうちサマーナイトフェスティバルにつきましては、7月22日から8月6日までの16日間、サンポート高松のハーバープロムナードでステージイベント、そして食のブースによる「真夏の夜の夢」を開催いたしますとともに、アート広場では、フランスのエンターテインメント集団「カンパニー・デ・キダム」のパフォーマンスが上演されました。
また、期間中の土日には、高松・宇野間のフェリー航路を利用した「ミュージッククルーズ」を運航いたしました。
数字といたしましては、「真夏の夜の夢」では、16日間で約30,800人の方々に御来場いただいております。昨年の来場者数、約20,600人と比べて、1.5倍、約10,200人の増となっております。1日あたりの平均来場者数でみますと、約1,900人、昨年は約1,300人でありましたが、これも大幅に増加しております。細かくみますと、平日は今回1,600人で前年約1,000人、土日は約2,400人で前回は約1,800人と、そういった数字になっております。
また、「カンパニー・デ・キダム」の公演につきましては、約14,800人の方に御覧いただいたと聞いております。1日2公演ですので、1公演あたりの平均来場者数としては平均約460人となります。前半と後半で異なる演目となったこともありまして、何度も期間中足を運んでいただいた方も多かったと聞いております。
「ミュージッククルーズ」につきましては、各回50名の定員に対し、毎回ほぼ満席で、台風5号で中止になった8月6日を除く5日間の運航で合計251名の方に御乗船いただいております。
イベントを終えてということですが、今年は、新聞やテレビにも数多く取り上げていただいたおかげもあって、昨年に増してたいへん多くの方々に御来場いただき、このサマーナイトフェスティバルがサンポート高松における夏の夜のイベントとして、一応、定着してきたのではないかと考えております。そして、フランスのエンターテインメント集団「カンパニー・デ・キダム」のパフォーマンスも、「アート県 香川」のイメージの向上につながったのかなと受け止めております。
今後のにぎわい創出ということに関しては、このイベントは瀬戸内海を望むウォーターフロントという特性を生かして、県庁所在地である高松の夏の夜のイベントとして、高松市と連携し、実施してきましたけれども、今後とも、こういったサマーナイトフェスティバルなどの開催を通じて、関係団体と連携を図りながら、にぎわいづくり、また、交流人口拡大による地域の活性化に努めてまいりたいと思っております。

知事:3番目のヒアリ対策でありますけれども、高松港コンテナターミナルでは、これまで、いろいろ調査を行っておりますけれども、ヒアリと疑われる個体は発見されておりません。
また、このコンテナターミナル内で作業をしている事業者の方に対して、環境省が作成しております「ストップ・ザ・ヒアリ」というものを配布して、注意喚起いたしますとともに、疑わしい個体を発見した場合、速やかに高松港管理事務所あるいは港湾課に連絡していただくよう周知も行っております。
7月末には、整備局が、ヒアリの定着を防止のための緊急工事を実施ということで、コンテナヤードの舗装の隙間を埋める工事を行っており、引き続き、8月25日、27日にも同様の対策が実施されると伺っております。
また、環境省及び国土交通省では、8月から10月にかけて、中国等からの定期コンテナ航路を有する68港湾において、ヒアリの調査等を3回実施すると聞いております。高松港においても、8月下旬から実施される予定と伺っており、県として、この調査に協力してまいりたいと思います。この調査自体は、環境省主体でございますので、詳しくは、中国四国地方環境事務所にお問い合わせいただきたいと思います。また、取材については、環境省から、都合により福山港以外は、同行取材は御遠慮いただきたいと聞いております。
調査の結果につきましては、ヒアリが確認された場合は、当然、速やかに公表し、確認されなかった場合には、調査終了の段階でまとめて結果を発表すると伺っております。
いずれにしましても、このヒアリ対策は、水際対策が重要でありますので、調査により、ヒアリが発見された場合は、発見場所及び周辺を詳細に調査し、発見された個体は速やかに駆除するとともに、その発見場所周辺に殺虫エサ(ベイト剤)あるいはトラップを設置するなど、初期対応を適切に実施する必要があると考えておりますので、今後とも、環境省又は国土交通省と連携して、ヒアリ対策を実施してまいりたいと考えております。

記者:私から2点ほど追加で質問させていただく。まず1点目は、先週の金曜日8月18日に四国の鉄道ネットワークのあり方を考える懇談会、知事も御参加されたと思うが、四国の鉄道を取り巻く現在の環境、JRの経営状況の説明もあったと聞いている。そのあたりの現状をどのように捉えているかという点と、委員の一人としてのどんな議論、どんな提言の取りまとめに期待されているか伺いたい。

知事:この懇談会、神戸大学の正司先生が座長ということで有識者そして国、県、市町、経済界等の代表者が参加して開かれました。各委員からは鉄道ネットワークに関する様々な意見が出されまして、この懇談会としては、鉄道をはじめ、公共交通のあり方に関する方向性、方針等取りまとめ、そのうえで各県での議論に繋がるよう進めていく、そういうことになったと思っております。私の方からは、これまでの香川県の取り組みとしては、平成7年度からの高徳線高速化事業あるいは平成15年度からの瀬戸大橋線複線化等県として、無利子貸付出資等を実施し、県としても貢献しております。今後の鉄道ネットワークの維持という点では、これは皆さんおっしゃっていましたけれども利便性の確保、向上による利用者の確保、そしてインバウンドの利用者を今以上に取り込んでいくことによる鉄道の営業収益の増加、これをまず図っていく必要があるのではないか。次回にはですね、いろんな御説明もあったわけですけれども、私からその基本となる需要動向といいますか、運輸局の推計が紹介されたわけですけれども、各路線ごとにもなっておりますが、やはりその基本となる人口について、どう見るのか、あるいはインバウンドの動向について、どうみるのか、こうした点、より詳細なまた試算の前提といったようなことについて、掘り下げた議論を行うための資料、データを提供していただければという点と、もう1点、やはり四国の新幹線の重要性、まさにこの四国の鉄道ネットワークの維持のために今回の議論は主としていわゆる在来線の議論でありますけれども、その維持のために新幹線が必要であるとそういった点を今回の議論に結び付けていくと言いますか、そういった点も反映できるようなことはできないか、いろいろこの計算といいますか対象となる期間がですね、どの程度かすぐにも差し迫った話もあるのかもしれませんけれども、タイムスパンがちょっと違っている可能性もありますけれども、いずれにせよ一刻でも早く四国の新幹線導入をお願いして、こうした在来線ネットワークの維持にも貢献するように考えていくべきではないかということを申し上げております。

記者:もう1点、三本松高校がベスト8まで進出して、昨日、惜しくも敗れたわけだが、戦いぶり、これまでの勝ち上がりを御覧になった知事の感想と労いのお言葉等があれば伺いたい。

知事:はい、まさに三本松高校の選手、また監督、学校関係者、そして多くの保護者をはじめ、支援をされた方々に本当に今回の大健闘を心からお祝い、また労いたいと思います。私もなかなか日程が合わず、雨で順延になったこともあって、練習場尼崎の方の練習場に駆けつけて、ぜひ三回戦の前に、相手に対して、その時は東東京の代表が出てきたわけですけれども、強豪校と言われた東京の早実に対して、三本松高校は練習試合で勝っておりますから、ぜひ臆することなく、のびのびと焦らずに戦ってほしいと二回目の試合の前にそう激励いたしましたけれども、そのとおり見事勝ち上がってベスト8に進出したということで、昨年春の高松商業の選抜準優勝と並んで、公立高校としてのまさに快挙であり、今回はベスト8には公立高校として残ったのは三本松だけでありますので、そういった点でも大変素晴らしい活躍だったと改めて思った次第です。ぜひ、これからも香川の高校野球全体として、レベルアップしているということで、他の高校も頑張っていただきたいと思います。

記者:幹事社質問の関連だが、2問目のサマーナイトフェスティバルで、その関連団体と連携をしながらという話だったが、高松のサンポート以外、高松市以外でもいろいろ地域発のイベントをやっているが、高松以外のイベントにおいて、県の連携の方法を教えていただきたい。

知事:当然、全県的に活性化を目指しておりますので、具体的な予定なり、検討を今しているわけではありませんけれども、各地域でそれぞれの地域の特性に応じたいろいろなイベント、こうしたものに対して県としてもできる限りの支援をしてまいりたいと思いますけれども、サンポートの場合は場所が非常にそういうコンセプトとしても、まさにいわゆる海のウォーターフロントという特性を活かしたもので、きっかけとしてはこの間、多くのインバウンドのお客さんが来られますけれども、なかなか正直いって、高松で多くの方が泊まっても、夜の時間も楽しむということができないというような声もあり、いろいろと高松市とお話して考えていったものですけれども、全体としてのいろんな地域づくりはやり方も他にもいろいろあると思いますので、それぞれの各市町の特性に応じて一緒になっていろいろな地域づくり、地域おこしを考えていきたいと思っております。

記者:県立体育館について、まず、前回の質問でも1年遅れるようになった理由について、知事が担当課に聞いてくれということで担当課に確認したが、サンポートは埋立地なので通常よりも基盤整備が時間がかかるということなどで建築事務所から時間がかかる旨の報告があったということであった。サンポートは最近埋立地になったわけではなく、できた時から埋立地で、わかっていた話である。サンポートではなく、他の例えば中西讃、坂出そのあたりだと間に合った可能性もあるのではないのか。建設予定地を高松に選ぶ際に、サンポートが埋立地であるゆえに、建設が時間かかるかもしれないという要素を考慮したうえで、建設予定地は決めたのか。

知事:鶏が先か、卵が先かみたいな話になりますけれども、我々としては、サンポートということも当然候補地の一つにあったわけですけれども、いわば標準的な工事期間ということで、もちろん間に合うものであればインターハイに間に合わせたいというそういう意味で想定している月数といいますか、期間で可能なのではないかともちろん思っていましたけれども、その点について、それぞれの場所について、詳細な調査を並行して行っていたわけではありませんので、やはりそこは手順を踏んでいって、別に埋立地という要因だけではなくて、他の要因も含めてこの期間を取らざるを得ないと、しかしできるだけ早く、現在県立体育館というのが無い状態のわけですから、それは急いでいきたいということには変わりありません。なぜ延びたのかというところは、複合的な要因があろうかと思いますけれども、交流推進施設としての機能の充実というような話も、そういった検討も必要であるということで、他のいろんな具体的な条件も含めて専門家から頂いたものを私どもとしては、それを受け止めたうえで、できるだけ早く、かつ、いい体育館をつくっていきたいということで取り組んでいるわけであります。

記者:今の話でいくと2022年に間に合えばいいなと思っていたが、あくまでも絶対、間に合わせることを想定したわけではないので、3候補地から選ぶに際して、この工期がどの程度それぞれにかかるかと、造りやすさという要素は、まったく考慮していなかったということなのか。

知事:造りやすさというか、標準的な期間で、その3候補地で、残りの2候補地に専門的な調査を掛けているわけではありませんので、比較のしようが難しいのですけれども、サンポートに決まってから、詳細な調査をしたという手順です。先ほど申し上げたように。

記者:埋立地が時間がかかるというのは、一般論的な話になると思うが。県にも専門の建築家の方もいると思う、そういった方の知見があれば、容易にわかるような話だったかなと思うが、考慮はされなかったのか。

知事:期間的にどれだけになるかというところまでは、それは、我々の方で取り組むといいますか、時間をかけて、また予算もかけてやればできるかもしれませんけれども、そこは通常、候補地を決めてそこでそれまでに要素といいますか仕様をある程度大きさも含めてそこの概要に沿って、専門的に検討していただくというのが、普通の手順だと思いますけれども。そうしたことで、先ほど申し上げましたけれども、いろいろな要素があるわけで、埋立地だということで、私どもは当然承知しておりますし、かつて合同庁舎を整備した時の日数とかも当然考慮と言いますか、チェックはしておりますけれども、その点についての要素としては、より時間がかかるようになったと、他の要素も含めて、全体として延びるということになったということであります。

記者:パブリック・コメントについて、いろいろ批判的な意見も集まっている。例えば、高松市立の体育館は各所にあるのにこれ以上いるのかとか、他の施設の今あるものの稼働率を上げることが先なのではないかとか、予算がまだ全然示されていない中で、先に用地をやっていくのは手順としておかしいのではないかと、いろいろと反対意見もあるわけだが、改めて、本当に5千人以上という規模で造るのか、高松に造るのかそこからもう一度こういった県民の方の御意見を反映して、もう一度叩き直すという御意向はあるか。

知事:それは、基本的にはもちろんパブリック・コメントもいただき、御意見もいただきましたけれども、私として、この新体育館の建設整備はまず必要なものだと思っておりますし、大多数の県民が一刻も早く新しい県立体育館を求めていると思います。したがって、いらないのではないかというような御指摘に対しては、それは違うと言わざるを得ません。また、これまでの規模等についても、いろんな段階で有識者の意見等を全て公表してまいっております。全く突如としてとしてサンポートに大規模のものを造るだということが決まったわけではないのでありまして、その辺については丁寧に御説明していく必要があると思いますけれども。そういった意味で、改めてゼロから白紙から考えろという御意見には、大変恐縮ですけれども、私どもとしては、賛成しかねるといいますか、整備は先ほど来、何度も申し上げているように一刻も早く進めていく必要があると思っています。

記者:大多数の方が求めているという根拠は何か。

知事:これまで私どもはいろいろな方から要望を伺っておりますし、いろんなちょっと覚えてないですけれども、アンケートの形だったかどうだったか忘れましたけれども、多くの方からそういった声を聞いております。

記者:知事が直接聞かれたということか。

知事:それも含めてであります。

記者:反対する意見もあるわけだが、あとまた予算の額も示されたら、県民の考え方も非常に変わってくると思うが、改めてそういうある程度の予算の規模感を示したうえでその後・・・。

知事:大変恐縮ですけれども、この前お示ししておりますけれども。この前、事業費の想定は、その専門家の意見で。

記者:この基本的な方針の中で出てくるのか。

知事:方針で示すべきだということですか。160億から190億というのは、今回議会に御説明しておりますけれども。それ(基本的な方針)は、もう一つ前の段階ですね。今回、基本計画を作るに当たっての策定の作業をまさに期間も延びるというそういう報告をいただいたわけですけれども、その中に事業費について、いろんな仮定を置いてありますけれども、160億から190億と試算されております。それは公表しております。

記者:空港の民営化の関係で伺いたい。三菱地所グループが出された提案の中で、新規路線の誘致、空港ビルのリニューアル、駐車場含めた周辺整備等、多岐にわたる提案内容だったと思う。トータルで見るものではあるが、提案の中でも特に魅力的・期待が大きいところがあれば伺いたい。

知事:第一にコンセプトといいますか、イメージとして、この「アジア・世界とつながる四国瀬戸内No.1の国際空港」を目指すということは、本当に大いに期待するところであります。そのための、いろんな環境整備といいますか、ハードの面とソフトの面ですね。特にソフトの面については、われわれといいますか空ビルが今まで三セクでやってきて、どうしても官に近いそういう存在であったのが、この際駐車場等も含めて民間の活力・民間の知恵で、駐車場あるいはボーディング・ブリッジ等々で旅客ビルの増築等も含めて、大変積極的な投資計画もされております。そのハードとソフトの両面にわたって、民間の知恵と活力で、示されたようなイメージ通り、ぜひ進めていただきたいと思っております。

記者:(ハード・ソフト)両面という話はあるが、これまで誘致は県も一生懸命やって結果も残してきた中で、どちらかというと空ビルの方がより民間で新しいものができるんじゃないかということか。

知事:運営権者ということで、厳密にいえば所有者ではなくて、純粋な民営化とは違いますが、売却までするわけではありませんけれども、いわゆるコンセッションということで、この基本的な安全の面は国がコントロールしますけれども、それ以外の点はまさに民間として事業を展開していくわけで、その中でいろいろ利用者にとって魅力のある空港というのは何かという点を、海外の事例なんかを含めて、研究されておられるようですし、そうしたものをぜひいいものを応用して取り込んでいただきたい。クリーンエリアですね、いわゆるセキュリティを通ったあとのエリアをより広げていくとかですが、買い物のためのいろんな名前が確か付いていたかと思いますが、そういったショッピングのスペースといいますかストリートというかそういうものをいろいろ考えていくとか、フードコートとか、いろんなアイデアが出ております。そうしたものは本当に民間の知恵としてぜひ実現していただきたい。それがあって、その利用者が増えていくことによって、いろいろ路線も増え、魅力がでてくるということで路線も増えていくという、好循環になればいいなと思っております。

記者:金曜日にあったJRの有識者懇談会のことだが、鉄道ネットワークの維持でだいたい認識が一致しているかと、言うまでもないことだと思うし、利便性向上による、乗客の増、インバウンドの取り組みについても反対する人はいないと思う。各紙の報道を見ると、中には上下分離やそういう意見も出たと、知事がおっしゃるような人口増による乗客増が一番望ましいわけだが、そこまで果たして事業者として経営体力が持つかという問題もあるし、そういう乗客増・人口増以外にもなんらか手を打つ必要がある可能性が今後でてくると思います。上下分離、財政出動をする公費支出する場合、そういうことが迫られる場合、無尽蔵に出すわけにはいかないと思うが、もし県としてなんらか財政的なものを出す場合の原則論・コンセンサスというのはどのような条件が整えば出すに値すると考えるか伺いたい。

知事:その条件の具体的なものというのは、これは大変難しいと思います。最初にお答えした通り、これまで高徳線高速化とか瀬戸大橋線の強化といったときに、各県とも関係自治体とも連携して出資・無利子貸付と、高徳線のはもう回収になっておりますけれども、そういう支援をダイレクトな補助金という形ではなくて、いずれも回収できる、あるいは出資の権利があるという形になっております。したがって、いろんな手法がいろいろと利用向上策を講じた後にいわゆる新幹線もにらんだうえで、なおかつ維持していくことが、それ以上に難しいというものが果たしてどれだけあるのかと、そこについて私は今回の議論の段階ではまだそこをもっと掘り下げていく必要があるのではないか、大変このままでは危機的な状況になるという説明はありましたし、参加者もそれは当然頭に入れたうえで、なおかつ利用向上というのが図れないのか、まずはそこをいわゆる共有した上で、それではその次に何ができるのかと、別にこれは地方自治体だけということではなく当然国も関与していただく、本来はそういう話ではないかと、公共交通という意味では、どなたか学者の方がおっしゃっていましたけれども、ヨーロッパでは道路予算と並ぶくらいの鉄道予算が措置されている、鉄道を中心に社会が組み立てられているというような、大げさに言うとそういう部分もあると、果たしてそこまでのコンセンサスができるのかということを当然なんらかの財政支援ということになれば、納税者、県民の方に御理解いただかなければできないわけですので、貸付等であっても、そこのところはまだまだこういう条件の下であればこれだけ出しましょうとか、あるいは、こういう出し方・負担をしますという、おっしゃる意味は分かるのですが、そこの決め方というところまでまだまだ議論は及んでいないと思いますし、私どもとしてもまだそうしたところに議論を踏み込んでいくそういう段階ではないと思っております。

記者:半井社長もすぐにという話ではないが、このまま人口減であったり一極集中が進めば、近い将来自助努力では維持が困難になっていくかもしれないという想定が出ているという話もあった。現実では北海道で一部路線の廃線等も含めた協議が進んでいっている中で、半井社長の発言を聴かれた知事の現状認識・危機感というのはどのように捉えているか伺いたい。

知事:私どももまさに危機感をもっているがゆえに、新幹線にも一生懸命取り組んでいるわけであります。もちろん、新幹線ができれば、大丈夫なのかというと、それで全部在来線も含めて維持できるというものではないと思います。しかし、逆に在来線が切り捨てになるようなことではいけないということは当然でありまして、どうやってその鉄道を支えていくのかということについて、先ほどヨーロッパの例について申し上げましたが、鉄道の重要性・利便性というものについて県民・住民の皆様の御理解をどこまでいただけるか、そういった点はこれから非常に時間をかけて取り組んでいかなければなかなか理解は得られないのではないかと、JRが走っていない市町、市はないですかね、四国全体でみればJRが通っていない自治体もあるわけですし、そもそも論からいえば、いわゆる本来の私鉄あるいはバス、フェリーそうしたものの役割、国が基本法を出しておりますけれども、実際上なかなかその理念通りにはなっていないのではないというのが率直な印象でありますので、いかにその理念に沿ってあるいはその理念をさらに踏み込んでいって、このままでは四国だけではなくて他の中国地域でも同じことでありますし、ただこの問題がややこしいのは、やはり本来の国鉄一本だった幹線鉄道というものが分割民営化されて、より事業者という立場になって、他のフェリーや飛行機なんかもそうですが、料金を払って利用する公共交通という、道路の場合は有料道路・高速道路については、皆さんわりと納得した上でこれだけ早くて便利ならいいだろうと払っておりますけれども、一部無料の高速道路もありますけれども、基本的には普通の市道・県道・国道も無料なわけであります。したがって、どんどん道路を建設しろと、もっと便利にしてくれということに対して反対する人はあまりいないわけです。しかし鉄道事業者なり航空会社なり船会社にどんどん補助しろということになると、ちょっと待てよというような議論になるわけです。その事業者は本当にどこまで赤字なのか、もっと明らかにせよと、当然そういう議論にもなるわけで、そこが事業者の方からすれば公共交通を任されていながら、いろいろとそれであればもう少し支援をしてほしいというのがあることも事実だと思います。そういったところは各市町にも今回の議論が始まったことを県からもお伝えしていって、JR側も短兵急に事を運ぶこともないかと思いますが、そうかといってのんびりしていられる話でもないという状況かなと受け止めております。

「以上」

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