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三豊市を訪問し、視察や意見交換を行いました。
12月3日(火曜日)に三豊市で、視察や意見交換を行いました。
まずはじめに、山本町河内鳥獣会の鳥獣害対策の取り組みを視察しました。
ここでは、主にイノシシによる田畑の被害が多く、3年ほど前から国や市の補助を受け、地域の方たちで防護柵を整備されています。イノシシの捕獲や捕獲後の処分に苦慮されているとのことで、捕獲の担い手を育てたり、食肉として販売できるようなルートを作ったりすることが必要だと思いました。
近くの河内小学校では、学校のそばを流れる川で鴨を飼育していますが、鳥獣会のみなさんは野犬などから守るため、防護柵を作り、学校教育にも協力しています。当日は、校歌を歌う子どもたちのはじけるような、生き生きとした笑顔が印象的で、地域全体で子どもたちを守り育てる皆さんと子どもたちの交流に、心が温まる思いがしました。
次に、上高野地区自主防災会の防災活動の取り組みを視察しました。
毎月定例会を開催したり、小中学校の生徒さんたちと一緒に防災訓練を実施したり、非常に積極的に取り組みをされていました。また、担架などの防災資機材や防災マップなども整備されており、充実した訓練が実施されているようです。訓練を通して中学生が即戦力として育っているというお話があり、子どもの頃から防災に対する意識を育てていくことが大事だと思いました。「備えあれば憂いなし」、いつどのような災害に見舞われるか予想できませんので、このような取り組みを今後も是非続けてほしいと思います。
町並みの再生と活性化に取り組む仁尾まちなみ創造協議会の方々と意見交換会をしました。意見交換に先立ち、町並みづくりの中心となる松賀屋(旧塩田邸)を視察しました。
昨年12月に発足した仁尾まちなみ創造協議会は、仁尾を代表する古民家である松賀屋(旧塩田邸)を改修し、それを中心に地域資源の再評価を行い、地域の食の提供や滞在してもらうことによるまちの活性化を目指しています。松賀屋は文化財的価値も高く、全国的に見ても貴重な財産です。他にも、仁尾の旧町内には、明治から昭和初期に建てられた商家や町家が数多く残っており、風情のある町並みを形成しています。
同協議会には、カフェやリゾート施設を経営されている若い方も参加され、夢や希望を持って熱心に取り組まれていますので、仁尾の町並みを再生、活性化させ、三豊市のみならず、香川県の観光の拠点の一つになればと思います。
東洋文化研究家であり、日本各地で古民家再生を手がけるアレックス・カー氏に高い評価をいただいた仁尾の町並み。その魅力を国内・外に発信し、持続ある地域の発展の実現には、様々な課題があると思います。
交換会では、「若者が出て行き過疎が進んでいる」、「人口減少に歯止めをかけるためには、働き口をつくり定住してもらわなければならない」などの意見がありました。
まちづくりやにぎわいづくりには、宿泊、食事、イベント、地元の物産販売がポイントになると思いますが、訪れた方の情報発信が非常に大事で、とりわけ、海外にアピールするため、インターネットの環境を整えることも重要と感じました。高いモチベーションを持ち続け、地域のみんなが心豊かになり、元気になるように、取り組んでいくことが大事で、この協議会には、若い方々も参加され、皆さんのご意見から、この事業に対する期待の大きさや熱意が伝わり、是非、力を合わせて大きな目標を実現させていただきたいと思いました。
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