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第6回目は、香川短期大学の学生との意見交換を実施しました。
参加された学生は、地域防犯活動に関わっている学生2名、子育て支援ボランティアに関わっている学生3名、食育ボランティアに関わっている学生2名、アートを通じた地域連携活動に関わっている学生2名、香川短期大学学生赤十字団団長の学生1名の合計10名です。
当日は、約1時間にわたり、活発な意見交換を行いました。まず学生の皆さんから、自己紹介を兼ねて各自の活動状況について説明していただき、その後、私から、人口減少問題について、ご意見をお聞きしました。
人口減少問題を考えるうえでの大きな課題は、若者が少なくて高齢者が多いという逆ピラミッド型の年齢構成です。また、現在約98万人の香川県の人口は、現状のまま何ら対策を講じなければ、45年後(2060年)には60万人くらいになると予想されています。少子高齢化と若者の県外流出が主な原因ですが、これを防ぐためには、出生率を上げる、転入者を増やす、交流人口を増やすといった対策が必要です。
まず、少子化に歯止めをかける対策について伺ったところ、「子供が欲しいと思っても保育所に空きがない」、「会社に保育所があればいい」、「子育てサークルなどの子育て支援制度を充実させることが必要」といった子育てのための環境整備を望む意見がありました。
また、「核家族化が進んで頼る人がいない」、「夫婦だけで育てることを考えると二の足を踏む人もいると思う」、「時間的な負担も大きいので、共働きだと育児に時間が掛けられない」など共働きが少子化の原因になっているのではないかという意見があったほか、「子育てにともなう経済的な負担が不安だ」、「地域で支え合って子育てができればいい」といった意見もありました。
次に、人口を増やすための取り組みに関して、転入者を増やす方法や、観光などによる交流人口の増加についてお伺いしたところ、「(有名人に来てもらうなど)イベントを誘致して、実際に香川に来てもらって香川の良さを実感してもらう」、「香川県は住みやすいと思うので、都会の人に香川の良さをもっとアピールすべき」といった香川の魅力をより一層情報発信すべきといった意見がありました。
人口減少対策については、将来にわたっての大きな課題ですので、行政の立場でも様々な施策に取り組んでいますが、若い人たちにも、もっと関心をもっていただきたいと思います。
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