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第5回目は、香川大学の学生との意見交換(2回目)を実施しました。
参加された学生は、地元の旅行会社と連携して「地元再発見の旅」の企画運営を行っているグループ「またたび」の学生5名と、学生の地域貢献への意識向上に取り組んでいる地域連携学生委員会「なえどこ」の学生5名の合計10名でした。当日は、まず学生の皆さんに、自己紹介を兼ねて各自の活動状況について説明していただいた後、グループの活動や人口減少問題などについて、約1時間にわたり意見交換を行いました。
「またたび」というグループ名は、「また旅をしたい」と思わせるようなツアーや、猫がメロメロになるマタタビのようなツアーの企画運営を目指すという意味が込められているそうです。香川県の観光資源・食・地場産業を地元のみなさんに発信することによって、地元の隠れた魅力を再発見してもらい、地域活性化につなげることを目的としているとのことです。
「なえどこ」というグループ名は、学生のやる気や好奇心を種にたとえ、その種の育つ場である「苗床」としての役割を担いたいという思いから名付けられたそうです。地域貢献できる学生のサポートを、同じ立場である学生という視点から行っており、サポートする学生自身もより意識を高め、知識・経験を積むことでの成長を目指しているとのことです。
こうした「またたび」や「なえどこ」などの学生プロジェクトの活動を通して、地元の隠れた魅力や地域活性化のために活動している方に触れることで、今まで気づかなかった香川の新たな魅力を再発見するとともに、新たな「人」との交流が生まれることなどにより、活動する学生のみなさん自身の成長につながっていると感じました。
人口問題を考える上では、少子化、転入・転出人口、交流人口の3つの要素が重要です。現在約98万人の香川県の人口は、現状のまま何ら対策を講じなければ、45年後(2060年)は60万人くらいになると予想されています。
こうした人口減少問題について、どのように受け止めているか伺ったところ、県外から来ている学生のみなさんからは、「若者が大学進学で県外に出たとしても、地元香川の魅力を知っていれば、戻ってくるのではないか。小さい頃から、香川の良さを教育するべきでは。」「香川は住みやすく、山も海もあり、良いところだと思うが、香川の人はそれに気づいていないのではないか。」「地元の良さをもっと発信したり、地元の企業のことを知る機会を作ることが大事だと思う。」などの意見がありました。
また、地元香川出身の学生のみなさんからは、「なえどこの活動を通して地元企業のことを知り、香川での就職について考えるようになった。」「県外出身者と交流しているうちに、自分が香川について知らないことを実感した。」といった意見がありました。
他にも、「祭りやイベントなど、自分たちで地域を盛り上げようとしている人たちを見ていると、都会ではできない、田舎ならではの良さを大切にがんばっている。」「子育てする環境が整っていると、地元に帰ろうと考えるのではないか。子育て支援に力を入れていることを知ってもらうことも大事なのではないか。」などの意見もありました。
こうした学生のみなさんの意見をお伺いし、県内にもすばらしい企業がたくさんあることや、香川は住みやすいといった魅力を、より多くの若者に知ってもらうために、より一層情報発信に力を入れていくことがあらためて重要だと思いました。
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