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第1回目として、東かがわ市を訪問し、視察や意見交換を行いました。
【視察先】サングローブ株式会社
【視察・意見交換先】子育て支援施設(チャイルド・ケアーシステム・エム)
まず、病児及び病後児の保育や、児童発達支援を行っている子育て支援施設(チャイルド・ケアーシステム・エム)を訪問し、視察や意見交換を行いました。
当該施設は、医療法人社団 仁愛(じんあい)会が運営し、入院治療を必要としない病気の急性期又は回復期の児童を、病児保育施設で一時的に預かる「病児及び病後児保育室」と、障害児に対し、日常生活における基本的な動作の指導、知識技能の付与、集団指導への適応トレーニング、生活能力の向上のために必要な個別保育、社会との交流促進、その他必要な支援を行う「子ども子育て発達支援施設 こどもの城」の2施設があります。それぞれの施設を見学しました。
施設の視察後、スタッフや保護者の方々と意見交換を行いました。
最初に、両施設の管理者である宮崎理事長より、施設の概要や利用状況について、説明がありました。
病児及び病後児保育は、仕事をしている保護者の皆さんの負担軽減のため、平成20年4月に開設し、現在は平均2名/日程度の利用ですが、インフルエンザなど流行性の病気が流行っている時期には、定員いっぱいお預かりすることもあり、同じ日に利用希望者が重なる場合には、お断りしなければいけない日もあるそうです。
子ども子育て発達支援施設は、平成28年6月に開設したまだ新しい施設で、現在、8名の幼児と5名の児童が利用し、登所後、おやつを食べて、小学生は宿題を済ませてから、夕方まで活動しています。プレイルームで身体を動かす遊びを取り入れたり、個室で制作活動を行うなど、児童個人ごとの特徴や成長に合わせて保育士の先生方が、細かな支援を行っています。個人ごとに十分な支援ができるため、子どもたちも、利用日を楽しみにしているそうです。
「家では直ぐに飽きてしまい、なかなか身に付かないハサミの使い方も、先生や友達と楽しんで取り組んでいる」、「帰ってから、施設でしたことをよく報告してくれる」、「幼稚園に行きたくないと言う日はあっても、利用日は朝から楽しみにしている」、「家では話さないことも、施設の先生には話している」など、子どもたちが生き生きと楽しみに通所している様子を保護者の方が話してくださいました。
また、「幼稚園では大人数の中の1人なので、付いていけない部分が見受けられるが、子どもに合った教育をしてくれている」、「自分自身も、友人や家族に話せないことを、施設の先生には相談できる」など、保護者自身も施設を安心・信頼して、利用されている様子をお聞きしました。
その他、東かがわ市内の産婦人科や夜間診療に係るご意見もありましたので、私からは、医師確保の状況などを説明しました。
意見交換会終了後、施設内のプレイルームで実際に児童に支援している状況を視察しました。
子育て支援施設(チャイルド・ケアーシステム・エム)の訪問後、サングローブ株式会社を訪問しました。
サングローブ株式会社は、創業から約60年の中堅手袋メーカーで、大手スポーツ用品メーカーなど、多くの取引先を有し、スポーツ用、アウトドア用グローブなどを生産している、伝統を受け継ぎ、独自の技術と思いを込めた手袋の製造・販売を行っている会社です。
確かな技術を基に、特殊な手袋型で特許を取得し、国産素材と国内縫製技術を多角的に使用した独自の手袋ブランド「handson grip(ハンズオングリップ)」を立ち上げ、海外展開にも取り組んでいます。
同社の内海社長、取締役と雇用者の確保、海外生産や海外展開の状況などについて質疑を行い、率直なご意見をお聞きすることができました。
その後、工場内を視察し、使いやすさを追及するため、細かな型取りをしたり、最新の機械で薄いものから厚手のものまで、様々な皮革を特殊な手袋型に裁断したり、ピンセットを片手に細かな縫製作業に黙々と取り組む従業員の皆さんから、ものづくりに対する真剣さを伺うことができました。
本県では、手袋をはじめ、産地として一定の競争力と集積を持つ石材や漆器、うちわ、家具等を対象に、それぞれの組合が取り組む後継者の育成やプロモーション活動に加え、意欲ある事業者の皆様が取り組む新商品の開発や販路開拓を重点的に支援していますので、今後も引き続き、地場産業の支援に努めていきたいと考えています。
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