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公開日:2017年11月6日

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第9回知事意見交換会 平成29年10月13日(金曜日)三豊市

平成29年10月13日(金曜日)

第9回目として、三豊市を訪問し、視察や意見交換を行いました。

当日は、横山市長にもご参加いただき、それぞれの訪問先において、三豊市の現状や貴重なご意見などをいただきました。
横山市長におかれては、体調を崩されたため、10月30日から病気治療に専念されておられましたが、11月3日に都内の病院で急逝されました。
この意見交換会においても、事務方が決めていた配席を、「席を逆にした方が立派な庭がご覧になれるから。」と言って、眺めの良い席を譲っていただきました。
横山市長のお人柄が偲ばれるエピソードであり、心からご冥福をお祈りいたします。

訪問先

【視察先】農業生産法人 合同会社 荘内半島オリーブ農園

【視察・意見交換先】一般社団法人 誇

合同会社 荘内半島オリーブ農園

集合写真 説明を聞く知事

オリーブを視察する知事

合同会社 荘内半島オリーブ農園は、代表の眞鍋清三氏が平成26年3月に設立した農業生産法人です。

農園の所在地は、東は多島美で知られる塩飽諸島、西は海原が広がる燧灘に面した風光明媚な場所ですが、昭和53年に民間企業が福利厚生施設の整備用に取得したものの未開発のまま放置され、うっそうとした木々が生い茂っていました。平成26年に、この荒廃した状態を見かねた眞鍋代表が、荘内半島での産業の創出と荒廃農地の解消を目的として、「荘内半島をオリーブの半島に!」と、他の有志とともに荘内半島オリーブ農園を設立し、まず自己資金で園内道や園内排水路などを造成し、平成27年3月には、その造成地内に県の助成事業を活用し、オイル専用品種である「ルッカ」や新漬けとオイル兼用種である「ミッション」を中心として、オリーブ苗約700本を植栽しました。

オリーブは、そもそも生命力にあふれた樹種であり、大切に育てることで、樹齢1000年を超えることも稀ではなく、この荘内半島に代々続く事業を作りたいという眞鍋代表の想いを託したものでもあります。

平成27年3月に苗を植栽し、丁寧な栽培管理を心がけた結果、苗木が順調に生育し、収穫が見込めるようになったことから、今年度、県や市の助成を受け、採油機を導入し、初搾りを行う予定であり、エキストラバージンオイルの生産や新漬けオリーブの加工をするそうです。

その他、荘内半島という立地条件を生かし、園内の管理棟内では、飲み物や流しそうめんなどを提供するスペースを設け、美しい景色を目当てにサイクリングの途中で農園を訪れる方にも好評を得ており、それらの飲食スペースの運営やオリーブの栽培管理には、近隣住民を雇用し、地域雇用の創出やコミュニケーションの場としても地域の活性化にも貢献しています。

今後は、観光農園を目指すとともに音楽事業にも取り組む予定で、さらに香川県の在来唐辛子「香川本鷹」についても栽培・研究をしており、オリーブオイル以外の商品開発も検討しているとのことです。

本県では、平成26年度に、「かがわオリーブオイル品質表示制度」を創設し、平成28年度から小豆オリーブ研究所においてオリーブオイルの味や香りなどを評価する官能分析を行うなど、県産オリーブオイルの高品質化やブランド化にも取り組んでいます。また、オリーブに関連する産業振興のため、平成28年3月に「かがわオリーブ産業強化戦略」を策定するなど、私としては、今後も引き続き、オリーブ産業の基盤となる生産を拡大するとともに、高品質で多様なオリーブ商品群の開発や販売を通じ、生産、加工、販売、さらには観光まで有機的につながる取り組みを推進していきたいと考えています。

一般社団法人 誇

集合写真 意見交換の様子

松賀屋を視察する知事

次に一般社団法人 誇(ほこり)を訪問しました。

同法人は平成26年2月に設立され、仁尾町が繁栄していたシンボルである「松賀屋」を活動拠点として、「仁尾の街並みを残しながら持続可能な街づくり」、「仁尾の文化や歴史、自然が受け継がれていく風土をつくる」ことを軸に、仁尾に根ざしながら地域の活性化を目的とした事業や活動を行っています。

「松賀屋」は、明治時代後期に建てられた仁尾の初代村長 塩田忠右衛門氏の邸宅の屋号であり、築100年以上、敷地面積は838坪、建坪は363坪で、敷地内には母屋、離れ、女中棟などもある豪邸です。約50年間、空き家となっていた松賀屋を平成26年から同法人が掃除を開始し、今では見学や宿泊も可能となっています。

松賀屋を訪問し、最初に同法人の今川代表から松賀屋の概要等をお聞きし、その後、松賀屋の家守である佐藤理事に邸内をご案内していただきました。

建物内では、三間続きの部屋であっても部屋ごとに天井の板の素材や高さを変えていたり、縁側では梁を利用して柱を立てない構造になっているなど、当時の職人の知恵や高い技術を垣間見ることができました。また、内装や家具、写真、本などが当時のまま残っており、明治時代にタイムスリップしたような感覚になりました。

邸内の見学後、同法人の方々と意見交換を行いました。

意見交換会の概要について

1.活動状況について

意見交換会には、同法人の役職員の方など、9名の方にご参加いただき、活動状況や取り組みなどをお聞きしました。

同法人は、平成28年5月から松賀屋でシェアビレッジ事業を始めました。シェアビレッジ事業とは、松賀屋を「村」に見立て、「年貢」という年会費を払うことで村民として松賀屋への宿泊が可能になります。全国に村民の方は約2000人おり、その全国の賛同者とともに古民家の再生を通じて、周辺地域に活力を波及させていく試みです。宿泊開始から1年間の松賀屋への総宿泊者数は約300人で、その内訳は、首都圏からの宿泊者が約7割を占めています。

また、シェアビレッジ事業以外にも、仁尾町に伝わる盆踊りを次世代に受け継ぐために夏祭りを企画し、世代を超えた地域の方々が参加できるイベントを開催したり、地域の方々の交流の場を提供するなど、地域活性化を目指して様々な活動に取り組まれています。

今後は、松賀屋を収益化して、後々は複合施設としたい、松賀屋ブランド・オリジナル商品を作りたい、首都圏の方は故郷がないため、松賀屋が「ふるさと」と思えるように村民が来やすくなる・来たくなる施設にしていきたいとのご意見がありました。

2.参加者の皆さんの意見

ご参加いただいた皆さんからは、「建物の老朽化により危険な箇所があり、耐震化の面からも修繕をしたいが予算がない。財源の確保が必要。」、「修繕にあたり、補助金の活用も考えられるが、補助金は制約が多く、活動が制限される。」など、現状の課題に対しての意見がありました。

私からは、資金集めの方法の一つとして、クラウドファンディングなどについて提案するとともにご意見もいただきました。

その他、松賀屋は首都圏からの宿泊者が多いということで、「首都圏に住む人が香川に移住するのは、かなり勇気がいる。移住者を増やすためには、短期の家賃補助など体験移住ができるような制度を創ってはどうか。」、「都会から集まる移住者はペーパードライバーが多いので、移住者向けのドライバー講習があればいいのでは。」、「空港から三豊市に直接、来れる交通の便があれば良い。」などの、移住や交流人口の拡大に向けたご意見をいただきました。

私からは、移住者に対する空き家の活用や、かつて運行していた高松空港・観音寺間のバスの課題などについて、説明しました。地域の多くの方々が協力しながら取り組んでいる活動は、地域の一体感を一層育み、ますますの活性化につながるものです。

私としては、今後も引き続き、ふるさとを愛する心や地域の方々の絆が一層深まるよう、さらには地域を超えた交流の輪が広がるように、人口減少の克服や地域活力の向上につながる効果的な施策を重点的に推進していきたいと考えています。

このページに関するお問い合わせ

総務部知事公室広聴広報課

電話:087-832-3021

FAX:087-862-3000