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公開日:2017年10月12日

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第6回知事意見交換会 平成29年9月6日(水曜日)直島町

平成29年9月6日(水曜日)

第6回目として、直島町を訪問し、視察や意見交換を行いました。

訪問先

【視察先】李禹煥(リ ウファン)美術館

【視察・意見交換先】直島漁業協同組合

李禹煥美術館

美術館銘板 視察をする知事

美術館を見学する知事

李禹煥美術館は、現在、ヨーロッパを中心に活動している国際的に評価の高いアーティスト・李禹煥氏と建築家・安藤忠雄氏のコラボレーションによる美術館で、半地下構造となる安藤忠雄氏設計の建物の中に、李禹煥氏の1970年代から現在に至るまでの絵画・彫刻が展示されている平成22年6月に開館された美術館です。

同美術館を管理運営されている公益財団法人福武財団 金代事務局長から、美しい瀬戸内海や美術館自体を背景とした屋外展示作品をはじめ、館内の個々の作品について、ご説明をいただきました。

同美術館自体は直島町本来の自然な地形の中に建物を融合させる形で建設されており、その中に自然にある鉱物、物質の根源である石と、人間が造ったものである鉄板を使った作品や、絵画が展示されています。

作品の一つである「瞑想の間」では、短い時間ですが、室内に座り、柔らかな雰囲気に包まれ、日常から離れた落ち着いた時間を過ごすとともに、作品を体中で感じることができました。

本県では、国内外から旅行先として「選ばれる香川」となるよう、瀬戸内海をはじめとする豊かな自然やアート、歴史、文化などの地域資源を生かし、積極的なプロモーションや全県的な「おもてなし運動」を含む受け入れ環境の向上など、様々な観光振興策に取り組んでいますので、アートの島として多くの来館者を集めている直島内の代表的な美術館の一つである李禹煥美術館にも多くの方に訪れていただきたいと思います。

直島漁業協同組合

集合写真 意見交換会の様子

話しを聞く知事

次に、直島漁業協同組合を訪問しました。

直島漁業協同組合は、ハマチ、タイ、カンパチなどの魚類養殖、海苔養殖、建網を主とする漁船漁業に従事されている組合員数56名、役員数10名、職員数9名(平成29年9月現在)で昭和24年9月に設立された漁業協同組合です。

同組合は、特に「香川ブランドハマチ三兄弟」の次男として有名な「なおしまハマチ」を中心とした魚類養殖や海苔養殖を主要産業として、県内でも有数の生産量、生産額を誇っています。

同組合の敷地内にあるマイナス25度に保たれた養殖用餌飼料保管冷蔵施設や保管庫などを見学しました。それらの施設が完成したことにより、新鮮な餌を保管し、給餌することが可能となり、またケルプミール(注)を餌に混ぜ、病気になりにくい健康な「なおしまハマチ」を消費者に提供することができるようになったことから、「なおしまハマチ」のブランド化に成功したとのお話を伺いました。

(注)ケルプミール:大型海藻(褐藻)の乾燥粉末で、それを餌に1%混ぜて給餌することで、魚の脂肪代謝の促進、抗病性の向上、ミネラルの補給が図られ、体表のぬめりや体色の鮮やかさも増す。このケルプミールを餌に添加したものだけを「なおしまハマチ」と認定している。

各施設の視察後、同組合の役員の方々と意見交換を行いました。

意見交換会の概要について

1.活動状況について

意見交換会には、同組合の役員の皆さまにご参加いただき、活動状況や取り組みなどをお聞きしました。

同組合の魚類養殖では、県内で最初に養殖魚のトレーサビリティ・システム(生産流通情報把握システム)(注)を導入し、事故発生時の早期原因究明や生産者と消費者の「顔の見える関係」の推進を図っています。また、海苔養殖についても、異物の検出器や除去機を設置するだけではなく、県内の他の海苔養殖業者にはほとんど導入されていませんが、同組合独自で金属探知機を導入し、異物の少ない海苔の生産に努めているそうです。昨今の「食の安全」が問われている中、このような消費者への安全・安心な水産物の提供に係る取り組みをお聞きすることができました。

その他、小さな魚は海に返すなどの資源保護や、毎年、海の清掃日を決めて、組合員全員で砂浜などの清掃活動を実施するなどの環境保全への取り組みも熱心に行っているそうです。

(注)トレーサビリティ・システム(生産流通情報把握システム): 食品等の生産や流通に関する履歴情報を追跡・遡及することができる方式。直島漁協では小割生簀単位で種苗の履歴、養殖期間中に与えた餌や薬について、漁協のホームページで情報公開している。

2.参加者の皆さんの意見

ご参加いただいた役員の皆さんから、魚類養殖、海苔養殖それぞれの操業状況や、課題などをお話しいただきました。

「海苔養殖は、栄養塩の減少や海水温の変化による生産期間の短縮などにより、大きな機械を導入してがんばっているが、機器類の生産能力は限界であり、老朽化も進んでおり、自己資金だけでは更新が困難である。」、「現在、海底清掃業務を実施しているが、継続的な取り組みが必要。」、「従業員不足が続いており、募集をしても漁期までに必要な人員が集まらない、今は漁期の違う組合員に手伝ってもらい操業しているが、安心して取り組める環境にしてほしい。」など、漁業全般に関する幅広いご意見をいただきました。

私からは、「海苔養殖に係る高性能な異物除去器に対する補助を昨年度に引き続き、今年度も実施する。」、「国の補助事業を活用し、地元の要望や海底の堆積ゴミの状況を踏まえ、引き続き対応していきたい。」、「平成29年4月に開設した『ワークサポートかがわ』を活用し、求職者と求人者のマッチングも進めているが、特に海苔養殖の操業期間は限定されているので、雇用の確保は厳しいが、他の漁業との組み合わせ、協業化の検討も必要である。」旨を説明しました。

また、その他、魚類養殖、海苔養殖それぞれの今後の展望や赤潮等の発生により大量のへい死魚が出た場合の取り扱いなどのご意見もいただきました。

本県では、昨年3月に、「香川県水産業基本計画」を策定し、「魅力ある水産物の生産・流通・販売で元気な浜の復活」を基本目標に掲げ、魚類養殖の生餌(なまえさ)の供給安定対策や、ノリ品質の向上のための高性能な異物除去機の導入に対する支援、県産水産物の魅力を広く情報発信し販売促進に努めるなど、各種施策に全力で取り組んでいますので、今後も引き続き、同組合を含め、各種団体と連携しながら本県の漁業の振興に協力・支援していきたいと考えています。

このページに関するお問い合わせ

総務部知事公室広聴広報課

電話:087-832-3021

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