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公開日:2018年3月2日

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第14回知事意見交換会 平成30年2月7日(水曜日)小豆島町

平成30年2月7日(水曜日)

第14回目として、小豆島町を訪問し、視察や意見交換を行いました。

訪問先

【視察先】Ristorante FURYU(リストランテ フリュウ)・MINORI GELATO(ミノリジェラート)

【視察・意見交換先】小豆島観光国際化チーム

Ristorante FURYU・MINORI GELATO

集合写真 説明を聞く知事

視察する知事

「Ristorante FURYU(リストランテ フリュウ)」と「MINORI GELATO(ミノリジェラート)」は、平成23年に小豆島に移住された渋谷信人オーナーシェフが小豆島草壁港近くに開店されたお店です。
「Ristorante FURYU」は、同島の地域素材にこだわり、島の自然風土を体現した「小豆島イタリアン」を提供する平成23年に開店した本格イタリアンレストランです。また、「MINORI GELATO」は、瀬戸内国際芸術祭2016の出展作品として、同芸術祭の開催に合わせて、平成28年に開店した島の旬の食材を使ったジェラート専門店です。

オーナーシェフより、それぞれの店舗をご案内いただき、開店に至った経緯や現在の状況、今後の展望などについてご説明いただきました。

小豆島には、地中海にも似た美しい風景や自然環境に恵まれた魅力的な場所が多く、また、恵み豊かな美味しい食材や、食材に適した温暖な気候にも恵まれています。生産者との距離が近いため、お互いの信頼関係を築くことができるなど、イタリアンには最適の環境であることから、ぜひ、ここで開店したいとの思いで移住されたそうです。また、その土地で採れる地のもの、テーブルまでの距離が近いものを食べることが、そこに住む人にとって体に一番いいという想いを以前から抱かれており、その想いを実現できると感じたことも移住の背景にあったそうです。

レストランは、草壁港から近い坂道を上がった小高い丘の上にあり、海が見渡せるロケーションに恵まれた隠れ家的な雰囲気です。毎日、パンを焼き、島内の農家や漁師など生産者を訪ねて仕入れた食材や、レストラン近くの自家菜園で栽培された無農薬の野菜やハーブを利用して料理を提供しています。今の季節は、地元で栽培されている女峰(いちご)を使ったメニューを揃えています。ジェラート店では、島で収穫された新鮮な食材を使い、その良さが引き立つよう、それぞれの季節ごとにレシピの開発をされています。
実際に、島で収穫されたいちごを使った料理、さらには地場産品の醤油のジェラートも試食させていただきましたが、どれも素材の味を十分に生かし、小豆島の旬を感じることのできる美味しいものばかりでした。
現在、レストランに来店されるお客様は地元の方が6割、島外からの方が4割ぐらいだそうですが、子ども連れや作業着でも気軽に訪れることができ、ハレの日にも特別な店として選んでいただけるよう、地元の人たちに足繁く通っていただける店を目指し、またジェラート店は、島に訪れた人たちにも気軽に立ち寄っていただき、島の新鮮な旬の素材を味わっていただけるお店としてがんばっていきたいとのことでした。
そのほか、オーナーシェフは地元漁協と連携し、水揚げ後、市場流通されない魚介類を減らすために商品を開発したり、島内にあるカフェやベーカリーのメニューを監修するなど、地域との協働にもご尽力されています。さらに、島内での活動にとどまらず、香川大学地域マネジメント研究科における講義や、シンポジウムで事例発表されるなど多方面でご活躍され、島の活性化にも積極的に取り組まれています。

現在、我が国は本格的な人口減少社会を迎え、特に、地方においては、これまで以上に自らの選択と責任に基づき、人口減少下における地域活性化を進めていくことが求められています。
そのため、県では、新たな香川づくりの指針である「新・せとうち田園都市創造計画」と人口減少・活力向上対策の指針である「かがわ創生総合戦略」を策定し、本県ならではの魅力や価値を高める取り組みを着実かつ効果的に推進するなど、全力で県政運営に努めています。
私としては、今後も引き続き、東京や大阪での移住フェアやセミナーの開催など、移住・定住を促進するための施策に、より一層積極的、かつ、きめ細かに取り組むとともに、渋谷オーナーシェフなど地域の皆さん方の取り組みを支援し、地域の活性化に繋げていきたいと考えています。

小豆島観光国際化チーム

集合写真 意見交換会1

意見交換会2

次に、国民宿舎小豆島 ふるさと荘に移動し、小豆島観光国際化チームによる「二十四の瞳」の英語版紙芝居(演劇付き)を鑑賞しました。

小豆島では近年、外国人観光客が急増し、その対策が喫緊の課題となっていたことに加え、瀬戸内国際芸術祭2016では外国人来島者の増加が一段と見込まれたことから、同芸術祭開催前の平成28年2月に小豆島観光協会を中心に語学力の向上、小豆島観光の国際化の推進などを目的とした「小豆島観光国際化チーム」が設立されました。
同チームは、同芸術祭の期間中、島の玄関口である4つの港において、島内の案内をするなど小豆島の魅力を国内外の方に向け発信されました。同芸術祭終了後には、不朽の名作「二十四の瞳」の紙芝居を英語化し、二十四の瞳映画村の教室を舞台に、観光客に向けて英語で紙芝居の上演と映画村の案内を行っているとお伺いしました。
当日は、実際に映画村で上演されている英語版紙芝居(演劇付き)で御披露いただきました。よりわかりやすく外国人観光客に楽しんでいただけるよう練習を重ねていて、紙芝居によるナレーションと、演者による劇がうまくマッチングされた見ごたえのある出来栄えであり、当時の服装や小道具など創意工夫を凝らした熱演を拝見させていただきました。発音やイントネーションも分かりやすく、長いセリフもしっかりと覚えられており、普段の熱心な稽古ぶりが伝わってきました。
ぜひこれからも多くの機会を捉えてご上演いただき、できるだけ多くの方に見ていただき、小豆島観光のPRに役立てていただきたいと思います。

観劇後、上演されていた小豆島観光国際化チームの皆さん方と意見交換を行いました。

意見交換会の概要について

1.小豆島観光国際化チームの活動状況等について

意見交換会には、チームリーダーであり、一般社団法人小豆島観光協会の事務局長である石床(いしとこ)渉 氏をはじめ、同観光協会職員の角田(つのだ)靖世 氏、小豆島観光国際化アドバイザー森川光与 氏、演劇をされた同チームのメンバーの方々に御参加いただき、同チームを設立したきっかけや活動状況などについてお聞きしました。

現在、主に活動されているメンバーは30名程度ですが、同チーム設立当時にメンバーを募集したところ、20代から70代まで約90名という予想以上の応募があったそうです。

同チームは、小豆島観光の国際化を推進し、インバウンドへの対応をより一層加速していくため、行政、地域住民、小豆島観光協会などが構成員となり、先に紹介した紙芝居のほか、外国人観光客の案内や観光施設への出張英会話など、森川アドバイザーの指導や助言をいただきながら積極的に活動されています。

また、月に1回「YOKOSO SHODOSHIMA英会話セミナー」を開催し、その一環として港で実際に外国の方々とふれあい、実践学習の場とするほか、小豆島中央高校にて学生と共にセミナーを行ったり、島内の宿泊施設や観光施設に出向く「出張 観光英会話教室」を実施しています。特に「YOKOSO SHODOSHIMA英会話セミナー」の座学は、ゲームや歌などを交えた普段の授業とは違う内容で、最初は不安そうだった生徒も楽しみながら学べるセミナーとなりました。教育の現場と国際化メンバーとの交流は、地域における個々の新たな繋がりを生み出したと言えます。

芸術祭開催時には、出向いた港でメンバーから自発的に英語で話しかけることで、出会いが増え、活動の場も増えていったとのことでした。中には、当時、まだあまり英語を話せない方もいらっしゃったそうですが、相手の目を見て熱意を持ってお話しすると通じたそうで、来島される外国人の方々が喜ばれる姿を見て、定番スポットだけでなく島内の素晴らしい場所を紹介できるよう自身もより島内を知ろうとするとともに、これまで以上に熱心に英語を勉強しようと、芸術祭終了後も島を想う熱い心で活動を続けられているようです。

2.参加者の皆さんの意見

「英語を学びたい気持ちは同じだが、違う目的、趣味を持つ人たちと夢を語り合い、同窓会のように活動している」、「メンバーの応募当初は若い人が多く集まると思っていたが、実際はシニアや島のことが好き、島のために何かしたいと言う人が多く驚いた」、「独学で英語の勉強をしたこともあるが、なかなか身に付かず、この会は無料というのも良かった」、「高山、白川郷では、町にいる6〜7割が外国人観光客で、小豆島にも外国人が増え、賑わうようにがんばりたい」、「英語のスキルアップだけではなく、異業種の人との出会いによる勉強もさせてもらっている」、「島に帰って来て、島のことを意外に知らないことに気付き、季節ならではの案内など、メンバーに改めて教えてもらっている」、「点在する遺跡などを教えてもらい、島内の豊かな景色を再認識した」、「この島の美しさ、穏やかさをアピールして、お接待したい人と関わる機会や、東京や京都、広島といったゴールデンルートではあじわえない、小豆島でしか体験できない機会を提供したい」といったチームに参加したきっかけや感想、「バスなどの交通手段が整っていないため、せっかく来ていただいても複数の観光地に行けない」、「芸術祭開催時のみに運行される『芸術祭線バス』があり、島内に住んでいる私たちでさえ、全てのアート作品展示場所を繋ぐと思っていたが、実際には展示場所の近くや観光スポットにそれぞれ2箇所程度行くのみであった。次回の芸術祭開催時には全ての作品にアクセスできるバスがあれば、観光客にゆっくり楽しんでもらえるのではないか」、「土庄港は、船の行先により切符売り場の窓口が違い、また路線バス、レンタカーも別々の場所にあるなど、案内が分かりづらい。それらを1箇所で対応できる窓口・場所があれば、観光客にも利便性が図れるのではないか」、「観光客は定番スポットにしか行けないが、島から見える瀬戸の美しい夕日は素晴らしく、地元の人しか知らない穴場スポットも多くあるので、それらをPRしていきたい」、「芸術祭には、上海、香港、台湾からの来島者が多かったので、次回芸術祭までに、中国語の勉強もしていきたい」、「島内には複数の観光協会があり、それぞれでパンフレットが作成されている。島は一つなので、島のコンシェルジェとなるべく観光協会を一つにまとめれば、より利便性が図れるのではないか」などのご質問やご要望をいただきました。

私からは、「芸術祭も地域活性化の一つではあるが、地域の活性化のためには交流人口の拡大が必要で、そのためには県外や外国から多くの観光客に来ていただく必要がある。ただ、通過型の観光では本当の魅力が伝えられないし、経済効果も少ないので、できるだけ滞在型の観光となるように工夫していただきたい」、「夕日や海岸線など、インスタ映えするスポットの情報発信も大事であるが、それらは個人でもできるものである。県としてそれらをどう取り込んでいくかを検討する必要がある」、「芸術祭線バスはその運行内容と名称が伴っていないので、次回はバス会社、両町、県で検討し、工夫が必要と考えている。作品を全て巡回する運行は難しいが、協議を行い、路線バスをはじめとして、来場者にとって利便性の高い島内交通網が前回以上のレベルで実現できるように取り組んでいきたい」などの提案や説明をしました。

近年、人口減少や少子高齢化が加速度的に進む中、地域の活性化のためには、交流人口の拡大が極めて重要であり、本県では、国内外から旅行先として「選ばれる香川」となるよう、瀬戸内海をはじめとする豊かな自然やアート、歴史、文化などの地域資源を生かし、さまざまな観光振興策に取り組んでいます。

本県は、四国初となる香港線の就航や、国際線の増便などを背景に、外国人観光客数も好調に推移しており、今年は瀬戸大橋開通30周年や小豆島でのオリーブ植栽110周年を迎え、さらに、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、今後ますます国内外から大勢の方々が来県・来島されることが期待されています。

私としては、今後も引き続き、観光客の利便性の向上に取り組み、各種のイベントを有効に活用しながら、魅力と活力に満ちた地域づくりに努めていきたいと考えています。

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