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公開日:2018年5月22日

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第16回知事意見交換会 平成30年4月24日(火曜日)坂出市

平成30年4月24日(火曜日)

第16回目として、坂出市を訪問し、視察や意見交換を行いました。

訪問先

【視察先】さかいで子育て支援センター まろっ子ひろば

【視察・意見交換先】王越町共に生きるまちづくり推進協議会

王越町共に生きるまちづくり推進協議会

集合写真 意見交換会

視察写真

同協議会は、少子高齢化が進む王越町の活性化を積極的に推進し、同町の文化や自然の良さをアピールしながら、日常生活の機能を確保し、さまざまなイベントを通して賑わいを創出するために、平成25年4月に設立されました。

王越町は、坂出市の中でも、特に高齢化が進んでいる地区で、人口も減少しています。住民がいつまでも元気で、活気のある集落を維持していくために、5月には、避難や防災訓練を取り入れた防災を目的とした町民ふれあい運動会、7月には、子ども達に自然と触れ合ってもらうためのトンボウォッチング、10月には、約230年続く伝統行事で、次世代継承のために取り組んでいる木沢地区・乃生地区秋祭り、12月には、里山を歩き、参加者の健康づくりと王越の自然や文化を伝承するためのいきいきウォークなど、毎年、住民参加の行事を続けているそうです。

また、児童数の減少により廃校となった旧王越小学校の校舎を利用し、青少年の野外活動や市民の交流の場として平成29年4月に開館された「交流の里おうごし」の管理運営も行っています。

「交流の里おうごし」の入口正面には、坂出工業高等学校建築科の生徒が卒業記念作品として、台風で倒木した同校のヒマラヤ杉を活用して制作した年輪時計が、広く市民の方に知っていただけるよう設置され、利用者を出迎えていました。昨年度1年間の利用状況は、76団体、3,843人で、児童生徒の団体活動や、サイクリストたちの宿泊などに利用されたそうです。小学校の風合いを残しながら食堂棟の横にはピザ釜も設置され、豊かな自然の中でたくさんの利用者が楽しく活動しています。

「交流の里おうごし」を見学後、施設内の食堂棟に移動し、意見交換を行いました。

意見交換会の概要について

1.王越町共に生きるまちづくり推進協議会の活動状況について

北山会長より、王越町の現状や活動状況について、ご説明いただきました。

王越町は、北に瀬戸内海と南に五色台を臨む自然豊かで風光明媚な土地柄ですが、町内では働く場があまりなく、生産人口が減少し、王越小学校が松山小学校と合併し廃校となってからは、ますます人口が減少し、高齢化が進んでいます。そのため、移住者の受け入れを進めているところですが、沖縄県からの移住者夫妻は、奥さんだけが王越に残り、高松市に働きに出る一方、ご主人は出稼ぎとして沖縄県で仕事をしているので、王越で雇用先を確保し、戻ってきてほしいと話をしているところだそうです。また、地域の活性化のために、平成25年度より県が取り組んでいる里海づくりのモデル地区として参画し、王越まるごと里海ツアーを実施しています。

そのほか、平成29年8月25日から27日に開催された第35回地域づくり団体全国研修交流会香川大会では、「未来のトンボ学校〜宿泊体験で見つかるそれぞれのストーリー〜」として、分科会の一会場となり、福島県から沖縄県まで、全国各地からお集まりいただいた参加者に喜んでいただけるよう、一丸となって準備を進め、当日も結束して役割分担し、成功裏に終わることができたそうです。

2.参加者の皆さんの意見

「高齢化率は56%を超え、老人クラブの加入者は500人以上が対象となるはずだが、会員は半分くらいしかいない。老人クラブで何ができるか考えながら、横のつながりを強くして毎日を楽しく暮らしたい。」、「高齢化率が進む中、何か打開策はないかと考えていたところ、県から里海里山づくりについて提案があり、海岸のゴミ拾いや貝を焼いて食べるような企画を実施し、親子連れや会社ぐるみで参加してくれるようになった。いろいろな人と話ができて良かったと思っている。今後も参加者がリッチな気分になれるように、王越が賑わうような活動を検討していきたい。」、「婦人会では、王越まるごとツアーや研修利用の際に、郷土食の鯛めし、バーベキューを行い、夏には流しそうめん、冬には団子汁を提供している。市が設置してくれたピザ釜も有効利用して、どうしたら町外から多くの人を呼び込めるか、行ってみたいと思われる王越となるか考えていきたい。」、「子ども、保護者など主として町外からの参加者に竹とんぼや水鉄砲づくりを体験してもらっているが、役員中心で実施しており、今後は町内の多くの人に来てもらって、体験イベントを盛り上げていきたいと思っている。役員も高齢化しており、活気が少しでも戻るよう後に続く人に参加してもらいたい。現在、活動している者の平均年齢は75歳くらいになっていて何年持続できるかわからないので、若い人を呼び込んで続けていきたい。そのために、市や県の協力をいただきたい。」、「平成7年に自然倶楽部を発足し、地区外からの参加者向けにトンボウォッチングを実施している。王越では30種類のトンボが生息しており、自然観察や工作を楽しんでもらっている。トンボランドの見直しを行い、この4月からは「とんぼプロジェクト実行委員会」で整備を行っている。坂出市内や、高松市から人を呼び寄せる施設とし、干潟の観察も体験できるようにしていきたい。」、「王越は国立公園内に位置し、瀬戸内海や五色台など景観を楽しんでもらえる。空港からも40分ほどで来ることができるので、観光バスにも来てもらいたい。」、「交流施設を利用して、とにかく王越を知ってほしい。週末にサイクリストが宿泊を兼ねて、根香寺を回ったり、自然の中から見る瀬戸内海や瀬戸大橋など、自然と人工的な橋とのコラボを楽しみながら、五色台を1周できるサイクリングコースを設定してほしい。」、「外国人移住者が1名いるが、多くの友人が来て、夜遅くまで騒ぐので困っている。」など参加者それぞれの団体での活動状況や、王越町の活性化に向けたご要望などをいただきました。

私からは、「老人クラブの加入率については、県内でも共通の課題で、中には65歳は老人ではないと思っている方も多いが、地域おこし、地域の活性化のため重要な課題と認識している。」、「体験ツアーは観光の中で求められている分野で、コト消費として日本人、外国人を問わず人気がある。SNSなどスマートフォンで手軽に見られるように紹介すれば、多くの人を呼び込める可能性もあるのではないか。」、「最近の観光は、観光バスで何十人も訪れるという従来型のケースは減り、グループや家族単位で自分から来てくれるケースが多くなっていると思われる。体験できることをアピールし、てくてくウォークなど、各地で知られていないところを紹介する少人数の実費に近い会費制で見て回るコースが毎年、何十本かあるので、コースを一つ作ってみてはどうか。」、「仁尾の父母ケ浜は遠浅の海岸で、世界中に知られているウユニ塩湖に似ていると紹介するなど、観光協会が努力して集客しているので参考にしてはどうか。」、「サイクリングコースについては、小豆島1周コースを作ったところであり、それ以外のコースも検討しており、最終的には四国1周を考えている。メインのコースからは外れるかもしれないが、上級者向けのサブコースなどを設定したらサイクリストが来てくれるのではないかと思う。その方々が、この交流の里を利用してくれれば良いと思うので、今後も市や県に相談してほしい。」、「自治会との関係では外国人だけではなく日本人でも最近うまくいっていないケースもある。」、「芸術家やコンピューター関係技術者などはどこでも仕事ができる利点があるので、移住定住を呼びかけてはどうか。介護、看護、建設関係は求人が多く、県でもサンポートにあるワークサポートかがわで移住の相談を受けているので活用してはどうか。」などの提案や説明をしました。

本県では、水産資源だけでなく、景観、憩いの場、食文化、観光など多くの恵みを享受できる「豊かな海」を目指して、人の手を適度に加えて海域・陸域を一体的に管理する里海づくりを推進しています。里海づくりでは、多様な主体の参画のもと、施策を個別に捉えるのではなく、山・川・里(まち)・海のつながりを考えながら、総合的な施策展開を図っています。全域が瀬戸内海の流域であることや、県土がコンパクトで人の暮らしと海が近いという特徴を生かして、今後も引き続き、県下全域を対象とした里海づくりを県民の皆さんや関係者と連携・協働しながら進めてまいります。

さかいで子育て支援センター まろっ子ひろば

集合写真 視察写真1

視察写真2

王越町共に生きるまちづくり推進協議会の訪問後、さかいで子育て支援センター まろっ子ひろばを訪問しました。

同センターは、就学前の子どもと保護者の遊び場や交流の場を提供するとともに、子育てに関する相談や情報の提供、子育て環境の充実を促進し、子どもの健全な育成に寄与するため、平成28年4月に設置された施設で、指定管理者としてNPO法人 わははネットが運営しています。

同法人の中橋理事長に、施設内をご案内していただき、活動の概要などについてご説明いただきました。

まず、2階にある「子育てひろば」を見学しました。概ね3歳までの子どもと保護者が自由に遊んだり、妊娠中の方も先輩保護者に話を聞いたり、子どもとふれあったりすることができます。私もスタッフの方にお声かけいただき、絵本の読み聞かせをさせていただきました。自宅では購入や置場の確保が難しい、ボールプールや大きな絵本も揃っている子育てに優しい屋内スペースです。

次に、就学前の子どもと保護者のための大型遊具や砂場などを設置している屋外ひろばを見学しました。大型の日除けテントがあるので、日差しが強い時期や小雨の日でも遊ぶことができます。また、恐竜を模した大型遊具のある地面は、子どもが転んでも大きなけがをしないよう、クッション性のある材質になっており、安心して外遊びができるスペースとなっていました。遊具の横には菜園があり、ご近所の方々が一緒に土を入れて畑にしたり、野菜の栽培についてアドバイスしてくれたり、地域ぐるみで子育て支援をされています。

最後に、地域交流スペースで、定期的に行われている近隣の老人保健施設の入所者と子どもたちとの交流の場に参加させていただきました。小さな子どもから高齢の方まで、保護者やスタッフの皆さん全員で、季節の歌を歌ったり、手遊びをしました。この交流は、子どもには高齢者と触れ合うことによる心の成長を促すとともに、高齢者には子どもと遊ぶことで、認知症の予防・改善に取り組んでいるとのことで、地域でどんな人も安心して楽しく暮らしていける工夫に感心しました。

また、同センターでは、有料で保護者の病気や事故、育児に伴う心理的・肉体的負担を軽減するために、満1歳〜就学前までの子どもの一時預かりも行っています。

本県では、平成27年3月に策定した「香川県健やか子ども支援計画」に沿って、子どもと子育て家庭を社会全体で支え、次代を担う子どもたちを安心して生み、健やかに育てることができるかがわの実現を目指して、子育て支援に取り組んでいます。

子育て支援NPOや子育てサークル、企業、各市町と連携・協働を図り、官民一体となって、妊娠・出産期から保護者の気持ちを受け止め、寄り添いながら相談や適切な情報提供を行うとともに、子育て親子の交流の場を提供する地域子育て支援拠点事業などにより、在宅の子育て家庭を含むすべての家庭や子どもを対象として、地域の実情に応じた子育て支援を充実させるなど、今後も引き続き、社会全体で子育てを応援する気運を高めながら、安心して子どもを生み育てられる環境づくりに取り組んでまいります。

このページに関するお問い合わせ

総務部知事公室広聴広報課

電話:087-832-3021

FAX:087-862-3000