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公開日:2018年5月25日

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第18回知事意見交換会 平成30年5月15日(火曜日)丸亀市

平成30年5月15日(火曜日)

第18回目として、丸亀市を訪問し、視察や意見交換を行いました。

訪問先

【視察先】NPO法人 地域は家族・コミュニケーション
NPO法人 グランマール(まる育サポート あだぁじぉ)

【視察・意見交換先】飯山中学校区地域学校協働本部

NPO法人 地域は家族・コミュニケーション NPO法人 グランマール(まる育サポート あだぁじぉ)

集合写真1 活動内容を聞く知事

理事長から説明を受ける知事

NPO法人 地域は家族・コミュニケーションは、発達障害の子どもを育てる保護者の子育てにおける日常の困難性や不安感の軽減を図るとともに、保育士・教員が正しい知識を持ち、安心かつ適切に子どもに関わることができるよう支援することを目的として、平成14年7月に設立されました。

丸亀市発達障害児支援協働事業として、発達障害やそうではないかと思われる子どもの保護者のための場「ほっぺ」、発達障害のある子どもの保護者の相談事業「すきっぷ」、子どもと親のふれあいの場「はぐみくらぶ」、個別相談「ま〜る」、セミナー、巡回カウンセリング相談員との交流会などの開催、保育士・教員の発達障害児支援の勉強会「ハートサポート」、巡回カウンセリングを実施しています。

高木理事長、学校心理士スーパーバイザーの会沢先生より、同法人の活動状況について、ご説明いただきました。

発達障害の子どもや保護者への支援を行うとともに、心理的負担軽減を図るために、丸亀市と協力しながら、保育所から中学校卒業まで11名の相談員が活動されているそうです。現場の先生と繋がって支援できるよう、できるだけ子どもが通っている学校や保育所の相談員が担当し、途切れない支援に取り組んでいます。平成29年度は、「ほっぺ」235人、「すきっぷ」133人、「はぐみくらぶ」168人、「ま〜る」183人、セミナー等5回267人、「ハートサポート」5回248人、カウンセリング127回933人の方々が利用されたそうです。

また、学校などの先生方と協働で活動している団体は全国でも珍しく、講演会の後の個別相談で悩みを相談したお母さんがホッとして帰られたり、案内を見て他県から来られたりするケースもあり、今後も支援の必要なお母さんのために、活動していきたいとのことでした。

次に訪問したNPO法人 グランマール(まる育サポート あだぁじぉ)は、子どもの健全育成及び子育てに関わる人々への支援や地域社会の子育て環境の向上に寄与するために、平成28年6月に設立されました。

同法人では、子育ての幅広い相談に応じたり、個別に必要な子育て支援の情報を提供したり、ケースごとに必要に応じて、同法人に所属する医師や臨床心理士などの専門家のほか、各関係機関との連携を図り、情報を共有しています。

同法人の大木理事長から、活動状況について、ご説明いただきました。

丸亀市発達障害児支援協働事業の窓口に相談件数が増加し、発達障害に特化した対応が困難になったため、丸亀市が新たな相談窓口の開設を計画し、それにNPO法人 グランマールが応募して「あだぁじぉ」を開所したそうです。幼稚園長、保育所長、特別支援学級等の教諭経験者がスタッフとなっているので、来所せずに電話相談で解決するケースも増えているということでした。市役所内にも相談窓口はありますが、それぞれ専門ごとに分かれているため、どこに相談すればよいか、不安な保護者のために、ここに相談したら専門部署につないでくれるといった安心感をもって利用できるワンストップ窓口として、妊娠期から18歳までの相談を受け付けています。丸亀市発達障害児支援協働事業とも相互に連絡を密にし、気軽に相談できる場として、専門スタッフが丁寧に対応してくれます。

県では、「子育て県かがわ」の実現をめざし、子ども・子育て支援の充実に取り組んでいます。「地域は家族・コミュニケーション」や「まる育サポート あだぁじぉ」での取り組みは、核家族化の進行や地域のつながりの希薄化で、気軽に相談できる相手が身近にいないなど、子育てに対して不安や悩み、孤立感を感じている保護者の力強い支えになっていると考えています。

私としては、今後も引き続き、保護者が子育ての悩みを一人で抱え込まないよう、育児教室の開催や相談事業の実施、子育て支援情報の提供など、相談体制の強化や正しい知識の普及に努め、不安や孤立感などを和らげることを通じて、保護者が自己肯定感を持ちながら子どもとしっかりと向き合える環境を整え、保護者が子育てや子どもの成長に喜びや生きがいを感じられるよう支援してまいります。

飯山中学校区地域学校協働本部

集合写真 意見交換会の様子

説明を受ける知事 ボランティアルームで

花時計前で

次に、飯山中学校区地域学校協働本部を訪問しました。

飯山中学校区地域学校協働本部は、幅広い地域住民の参画により、地域と学校が連携・協働しながら、地域全体で子どもの成長を支えるとともに、「学校を核とした地域づくり」を目指して相互パートナーとしてさまざまな活動を行うことを目的としています。飯山中学校区では平成23年度より、地域による学校の支援を行う「学校支援地域本部」を設置していましたが、平成29年度からは、地域と学校のパートナーシップに基づく双方向の連携・協働へと発展させていく「地域学校協働本部」となりました。

まず、活動場所の一つである飯山北小学校のボランティアルームにお伺いしました。

飯山北小学校の井上校長、飯山北地区コミュニティ推進協議会の三好会長、「地域で共育!」の青井コーディネーターから、小学校での活動内容をご説明いただきました。

同本部では、取り組みの一つとして、県教育委員会からの委託事業「地域で共育!」を活用し、飯山北小学校5年生のキャリア教育や福祉の学びを支援してきました。同ルームは、これらの活動の準備などを行う場としてだけではなく広くボランティアの拠点として利用されており、愛校日(学校の環境美化活動として、地域住民とともに月1回実施しているクリーン作戦の日)には、幅広い地域住民の方たちが活動内容について熱心に議論を交わしたりもするそうです。また、同ルーム内には、子どもたちの学びの成果をまとめたポスターが壁いっぱいに掲示されており、日ごろの活発な活動の様子がうかがえました。

同小学校では、保護者OBが、自分の子どもたちが卒業した後も、地域住民の立場でボランティアとして大活躍しています。学校では、新1年生の学校生活、特に給食時の補助ボランティアが喜ばれており、校長先生は、支援を受けた子どもたちが将来、保護者となった時に、自分もボランティア活動に携わっていけるような輪が広がって欲しいとの願いを持っているそうです。

次に、飯山中学校の花時計を見学しました。

同校の松野教頭より、ご説明をいただきました。

この花時計は、移転したばかりで何もなかった学校に何か記念になるものを設置しようと、昭和48年に生徒会が中心となって協議し、「噴水」、「花壇」、「花時計」など、さまざまな意見の中から選ばれ、翌年に完成しました。その後、20年ほど前から時計に不具合があり、7年前には止まっていたそうですが、花時計について調査されている方から、「現存する西日本の公共施設の花時計では、これが一番古いのではないか。」とのお話をいただいたので、「花時計復活プロジェクト」として、飯山中学校区地域学校協働本部「学校支援ボランティア」で修復したそうです。お話をお伺いした松野教頭は、当時の生徒会長で、ご説明の中に当時の熱い思いが伝わってきました。

視察終了後、意見交換会会場に移動し、参加者の皆さんと意見交換を行いました。

意見交換会の概要

1.飯山中学校区地域学校協働本部と取り組みの一つである「地域で共育!」の活動状況について

飯山北地区コミュニティ推進協議会の三好会長、「地域で共育!」の青井コーディネーターから主な活動状況について、ご説明いただきました。

同団体は、家庭・地域・学校が連携・協働し、子供の育ちや学びを地域ぐるみで支えることを目的としています。飯山北・南、両コミュニティセンターのスタッフや参画していただける地域の方たちが中心となり、子どもたちの成長を支える活動に大きく寄与しています。あいさつ運動や1年生補助ボランティアなど、さまざまな所に活動範囲を広げ、学校だけでは困難なことを地域全体で協働することにより、子どもたちの成長に大きなプラス効果を生んでいます。活動実施に当たっては、ボランティアスタッフを始め関係者が一体となって、地域で子どもを支える意識を持ち、地域の活性化に貢献されています。

2.ご意見等

意見交換会に参加された皆さんからは、次のようなご意見がありました。

  • 核家族化が進み、一緒に遊んでくれる祖父母との同居世帯が減り、子育てが難しくなっている。ボランティアが『隣のおばあちゃん』となって、お母さんが余裕を持って子育てできるようお手伝いをしている。
  • ぬくもりのある木のおもちゃを揃えたり、温かみのある布のおもちゃを作ったりして、おもちゃの図書館を運営している。子どもたちが安心して使えるとともに、みんなが使うから大事にしようとする思いやりの心が育っている。
  • 旧飯山町時代にメンズ料理教室を開き、男性の家事参加を促した。その中の何人かのメンバーが旧町開催のボランティア養成講座に参加し、修了したメンバーでボランティアグループ「げんき会」を結成した。以来、高齢者の寝たきり、引きこもりを減らしたり、下校する生徒を見守ったり、イベントの応援をしたりしている。
  • 地区ごとにあった子ども会が減り、友だちと過ごす機会が減ったので、「コミュニティ子ども会」のように、畑での野菜作りや木の小枝を使ったクラフト、星空観察など、自然体験できる機会を提供している。大勢の子どもや保護者が参加し、楽しんでくれている。ボランティアをする側も元気をもらい、スタッフ間の連帯も以前より強まっている。
  • 地域で子どもを見守る活動を続けていくためには、ボランティアを継続的に育成することが求められている。高齢化が進む中、次世代へ繋ぐことが課題である。

などの各団体での活動状況

  • 登下校の見守りなど、ボランティアが生活の一部となることで、生活にメリハリが付いた。今後も友愛と奉仕の心でボランティア活動に尽くしたい。
  • コミュニティセンターが活動拠点となる窓口となり、地域の方が気軽に足を運んでくれる施設となるよう雰囲気づくりに取り組んでいきたい。

などの今後の展望

  • ボランティアスタッフも創意工夫していくが、行政による施設整備や助成制度などの支援をいただきたい。
  • 未来を担う子どもたちへの施策の充実は急務であるため、引き続き、行政関係者にはご協力をお願いしたい。
  • 高齢化の波が押し寄せる中、ボランティアスタッフは人材確保が課題であるが、今後も地域で子どもを支えるためにはどうしたら良いかみんなで考えていく必要があるのではないか。

などのご要望やご質問

私からは、「子どもたちのアイマスクや車いす体験などは、障がいのある方や高齢者の気持ちを学ぶ機会として素晴らしいものである。」、「子どもたちと地域の方が一緒になって楽しめる仕掛けづくりが、人口減少や少子高齢化といった時代の潮流を捉え、子どものニーズとボランティアの方々の思いを酌んだ支援に結び付いている。」、「国や自治体の財政が厳しい中でも、子どもの成長を見守る工夫を凝らした取り組みが随所に見られ、行政側も見習うべき点が多く見つかった。」、「ボランティアに携わることが生きがいとなり、健康寿命の伸びに繋がることもあるのではないか。」など、同団体の取り組みに対する感想や、丸亀市と相談しながら支援について考えていきたい旨をお伝えしました。

本県では、香川の将来を担う子どもたちを育てるために、学校、家庭、地域社会が、それぞれの役割と責任を自覚した上で、相互に連携しつつ、社会全体で子どもたちのすこやかな成長に向けた教育活動を積極的に推進しています。子どもたちとの交流活動を地域住民や社会教育関係団体などが主体的に企画・運営したり、父親の地域活動への参加を促進するなど、人口減少の克服と地域活力の向上に向けて、学校教育を充実させるとともに、家庭・地域との連携による教育力の向上を図ることにより、地域の魅力を高めてまいります。

このページに関するお問い合わせ

総務部知事公室広聴広報課

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