ご提言等の内容(ナフサ自給体制の確立について)
受付年月日
2026年04月11日
回答年月日
2026年05月01日
テーマ
ナフサ自給体制の確立について
提言内容
1.提案の趣旨と背景
我が国の産業特に医療の基盤を支えるナフサ供給は、国際情勢の不安定化により深刻なリスクにさらされています。香川県を含む地方自治体において処理されている家庭用プラスチック製品は、最新の油化技術により高品質なナフサへと再生可能な「都市油田」です。
県民・国民の生命に直結する医療機器の原料を確保するため、これまで以上に徹底したプラスチック資源回収を呼びかけ、「資源非常事態」としての国家戦略を策定するよう、香川県知事から国に対し強く働きかけを行うべきです。
2.国への具体的な働きかけ項目
製品プラスチック回収の「国家プロジェクト」化
各自治体の判断に委ねられているプラスチック回収を、国主導の強力な資源回収制度へと引き上げ、国民が義務感を持って資源を提供できる法的・社会的枠組みを整備すること。
「リサイクルナフサ」による重要物資の国内自給
国内化学メーカーの油化プラントへの投資を加速させ、回収したプラスチックから高純度のナフサを精製する体制を国家規模で構築すること。
医療機器原料への優先割当制度の創設
再生されたリサイクルナフサを、注射器や点滴バッグなどの医療用プラスチック原料に最優先で割り当てる「資源安全保障枠」を創設すること。
3.香川県としての先駆的役割
「香川モデル」の提示
県内での製品プラスチック一括回収を全国に先駆けて強化し、国民の善意に基づく「資源供与」がどのように国内産業を支えるかという成功モデルを国に提示すること。
広域連携の主導
瀬戸内海周辺の化学コンビナートと連携し、地方から国へ資源循環のサプライチェーンを提案すること。
4.結語
資源小国である我が国にとって、プラスチックの再資源化は環境問題を超えた「国家安全保障」そのものです。香川県知事は、地方自治体の長として、国民の生命と産業を守るための資源自給体制の構築を、最優先事項として国に提言すべきです。
重要事項として国に提言をお願い申し上げます。
回答内容
メールを拝見しました。
中東情勢の先行きが不透明な中、原油やナフサを含む石油製品などの供給について、企業・業界団体から影響を懸念する声が上がっており、本県経済及び県民生活に及ぼす影響について、把握するように努めているところです。
プラスチックの資源循環については、市町において、ペットボトルや食品トレーその他プラスチック製品を対象に容器包装リサイクル法やプラスチック資源循環促進法に基づく分別収集を行っており、県としても、今年3月に策定した「香川県循環型社会推進計画」に基づき、プラスチックの資源循環をさらに積極的に推進することとしています。
ご指摘のリサイクルナフサについては、国内での実用化事例があるものの、廃プラスチックの安定供給や投資コストなどの課題があると認識しており、こうした課題への取り組みの動向などを注視しつつ、引き続き情報把握に努め、必要に応じて国にも働きかけてまいります。