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公開日:2019年10月25日

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ご提言等の内容(交通安全対策について)

受付年月日

2019年09月10日

回答年月日

2019年10月16日

テーマ

交通安全対策について

提言内容

秋の全国交通安全運動(9月21日〜30日)を前にして香川県の交通安全対策について卑見を申し上げます。

  1. 私は長男を交通事故で亡くしました。車道左側を走る自転車に追突した加害者は「酒気帯び運転」を隠すために、現場を放置し逃走しました。息子は意識を回復することなく死亡しました。香川県の交通事故件数や死亡者数が減少しつつあるとは言え、運転する人たちの法令順守の意識は日毎に低下しているように思います。運転する人の法令順守の意識を高めるために香川県の一層の努力を切望する次第です。
  2. 私は毎日、何回も何回も交通規則を守らない車両を目撃します。スピード違反の車両にも数多く遭遇しますが、殆どの違反は交差点に集中し、その最たるものは「信号無視」の横行です。黄信号で「止まる」車両は殆どありません。右折信号がある交差点で右折の矢印が消えても何台もの車両が後に続きます。最悪なのは、右折信号に変わっているのに直進してくる車両が多い事です。
    また交差点での「徐行義務」は殆どの運転者が意識していないように思われますし、方向指示器の点灯(30メートル手前もしくは3秒間)のルールは忘れてしまっているように思います。
    「黄色はストップ」を徹底すれば無理な交差点への進入が減少し、事故が減少すると確信します。したがって安全運動等には「黄色はストップ」を前面に出すことだと思います。
  3. 「交通ルールを守る」意識が低くなる理由の一つに、警察に対する不審があります。「スピード違反」の取締りや「踏切の一旦停止違反」の摘発が運転者から見えない所で実施するものですから「ルール違反」を反省するより「運が悪かった」と考え、ひいては警察に対する怨恨や不審につながるものと考えます。
    他県の場合、機動隊の白バイはよく交差点に止まって交通指導にあたっていることが多いと聞いています。
  4. いつの間にか「交通事故ゼロの日」(毎月20日)はなくなり主要な交差点に警察官が立たなくなってから久しいと思います。警察官の人数や働き方の問題もあり、課題は多いと思いますが「黄色はストップ」をはじめとする「交通ルール順守」のためには主要交差点に警察官が立ち、県民の皆さんに見える所で指導を徹底すべきだと痛感します。是非ご検討頂きたいと思いますし、白バイによる交通指導のあり方についてもご高配頂きたいと思います。
  5. 高齢者の免許更新時の実車指導や認知機能検査(75歳以上)は一定の成果があるものと理解しています。しかし私の経験では、免許証更新時の免許センターでの講習会や民間自動車教習所での高齢者講習会でも「交通ルール順守」が強調されることがなかったように思います。「安全運転の5則」も大切ですが、こうした免許更新時に「信号を守る」ことを中心に車両運転の基本ルールを徹底して喚起すべきだと思います。
  6. 自転車の走行については、法律と道路等の現況が合致していないために曖昧な行政が続いていると思います。
    • (1)自転車の車道左側通行は危険極まるものです。舗装の両端は斜めになっていますし、排水溝のある道路では、その蓋が段差となります。従って自転車は右に振れ車に接触しかねません。私は現況では殆どの道路が自転車の車道左側を通行するには無理があると思います。法律が現況を無視して車道左側通行を決めているのが理解出来ません。車両が正面から見える右側通行を選択しても良いのではないかと思います。
    • (2)歩道が整備され「自転車通行可」となっている区間は極限られています。「自転車通行可」となる条件がどんなものか承知しませんが歩道の幅員だけでなく歩行者の数等も考慮して「自転車通行可」の区間を大幅に拡充すべきだと考えます。そのためには歩道の劣悪な現況を直視し、舗装の更新や除草などの維持管理に心配りを充分して頂きたいと思います。
      また「自転車通行可」の表示はどのような基準で設置されているのでしょうか。(県道12号線の歩道の場合、田村神社北交差点から三谷町境までの間に国道193号、県道280号、同166号線と交差点が3カ所ありますが看板は歩道の途中に2カ所しかありません。新設された県道147号線には南警察署東の交差点にありますが、県道280号線との交差点にはありません)この看板は主要な交差点毎に表示すべきだと思います。
    • (3)中・高校生の自転車の走行はルールを無視し、マナーを蔑ろにしていると言っても過言ではないと思います。
      学生時代のルール軽視は、必ず自動車運転免許取得時に継承されると考えます。学校の教師や警察官にだけ負うことなく、新たに地域や様々な分野から人材を募り、新しい自転車の交通指導員制度を確立すべきだと考えます。その上で各種イベントや春・秋の交通安全運動にあわせて徹底した安全教育を繰り返し実施して頂きたいと思います。

以上、漸く心の平静を取り戻しましたので、秋の交通安全運動の機に愚見を申し上げた次第です。どうぞ県政の中に反映させて頂きますようお願い申し上げます。

回答内容

お手紙を拝見しました。
回答が遅くなり、申し訳ありません。

交通事故でご子息を亡くされましたことについて、心からお悔やみ申し上げます。

本県は人口当たりの交通事故死者数が全国ワースト上位にあることから、私は交通死亡事故の抑止を県政の最も緊急の課題として捉え、交通事故の犠牲になる方を一人でも減らすため、県警察や関係団体などとともに総力を挙げて対策に取り組んでいます。
令和元年の交通事故死者数は、8月末では過去最少を記録した昨年を下回る状況となっていましたが、9月に入って2日から10日までのわずか9日間に7件もの交通死亡事故が発生しました。このため私は、9月12日に交通死亡事故多発緊急事態宣言を行い、県民の皆様に、交通安全意識を高めていただくよう呼び掛けるとともに、緊急の交通安全キャンペーンに出席し、交通ルールの厳守と交通マナーの確実な実践をお願いしたところです。
残念ですが、その後も交通死亡事故が続いており、私としては、なんとしてもこの悪い流れを断ち切り、もとの良い流れに戻していかなければならないと考えています。

今回いただきましたご意見のうち、交通ルールの順守については、県では、新聞やテレビ、ラジオなど、さまざまな媒体を活用した啓発キャンペーンを展開しているほか、黄色信号での停止や横断歩道での歩行者優先など、交通ルール順守の徹底を図るリーフレットを作成し、県広報誌6月号に折り込んで啓発を行いました。
また、中・高校生の自転車の通行マナーについては、平成30年4月1日に、自転車の交通ルールの順守、自転車の点検整備の実施、ヘルメットの着用促進、自転車損害保険等の加入促進の4つを大きな柱とする「香川県自転車の安全利用に関する条例」を施行し、特に若年層に対しては、ドラマ仕立てのWeb動画を作成し、動画投稿サイトを活用した広報・啓発を行ったほか、平成30年10月には、子どもの交通安全教育に携わる方やご家族の方などを対象に、若年層の自転車マナーをテーマとしたシンポジウムを開催しました。令和元年度も10月に、自転車のながらスマホの危険性をVR(バーチャルリアリティ)により体験したり、自転車シミュレーターを用いて自転車の安全で正しい乗り方を教えるイベントを開催するほか、中・高校生を対象とした交通ルールの順守や交通マナー向上を図るためのチラシを作成することとしています。
なお、ご提案の自転車の交通指導員制度については、各市町に交通指導員が配置されていることや、交通安全母の会などの団体においても自転車の安全利用の推進に取り組んでいることから、まずは、これらの団体などと連携して、各種イベントや春・秋の交通安全運動において、若年層の交通ルール順守とマナー向上に取り組んでまいります。

交通取締りなどの状況については、県警察に確認したところ、次のとおりでした。

「交通指導取締りについては、悲惨な交通死亡事故抑止などのため、交通事故の発生状況の分析結果や県民の皆様方の要望などに基づき、より効果的な取締りになるよう、さまざまな方法で実施しているところです。ご指摘のとおり、『見える取締り』に関しましては、交通秩序を確立し安全で円滑な交通社会を実現するための一つの手段として、重要なものであると認識しており、白バイなどが交差点に駐留する方法も実際に行っています。
他方で、違反の形態、対象車両の状況、効果などを勘案し、必要に応じて覆面パトカーや制服・私服警察官が連携して行う場合もありますので、ご理解とご協力をお願いします。
警察官が交差点などで立哨する活動については、『街頭監視』と呼ばれており、現在は、交通安全県民会議で定められた毎月5日の『高齢者交通安全日・交通マナーアップの日』及び毎月20日の『県民の交通安全日』において、県下の主要な交差点を中心に、通行人や通行車両に対し、警笛などを活用した積極的な指導・警告を行っています。

運転免許の更新時講習については、安全な運転に必要な知識を補い、運転者の安全意識を高めることを目的に、道路交通の現状と交通事故の実態、運転者の心構えと義務、安全運転の知識について講義を行っています。また、高齢者講習では、上記に加え、加齢に伴う身体機能の変化についての理解を深めていただくとともに、高齢者の交通事故の特徴と防止策に重点をおいた講義を行っています。
講義を行うにあたっては、交通事故事例も交えながら、教本や視聴覚教材などを活用し、分かりやすくかつ実質的効果の上がる内容となるよう心掛けていますが、今後もご意見を参考に、より感銘力の高い、良い講習となるよう努めます。

次に、自転車の走行に関するご意見のうち、まず、自転車の通行区分については、道路交通法上、自転車は車両として位置付けられており、原則として車道の左側を通行しなければならないとされていますので、法律に従い走行していただくようお願いします。
なお、普通自転車の歩道通行については、同法上、『普通自転車歩道通行可』の交通規制がなされている場合のほか、運転者が児童、幼児、70歳以上の方、身体に障害のある方である場合や、著しく自動車などの交通量が多く、車道の幅員が狭いなど、安全確保のためやむを得ないと認められる場合に可能となります。

『普通自転車歩道通行可』の交通規制については、警察庁が定める『交通規制基準』に従い、原則として『歩行者の通行及び沿道の状況から、歩行者の通行に支障がないと認められる』、『勾配の急な歩道以外で、自転車の通行に危険がないと認められる』、『歩道の有効幅員が3メートル以上ある(橋梁等で特に必要がある場合は1.5メートル以上)』といった条件にいずれも該当する歩道において実施することができますが、道路管理者による歩道の新設や拡幅などが必要となる場合があることから、道路管理者と連携しつつ、規制の可否などを判断しています。
また、同規制の道路標識や道路標示については、上記基準に従い、原則として、規制の始まりと終わりの地点に道路標識を設置し、規制区間内には道路標示を設置していますが、規制区間内であっても、歩行者の交通量が多いなど同規制を強調する必要がある場合は道路標識を設置していることから、今後、いただきましたご意見を参考にしたいと思います。

歩道の舗装の更新、除草などの維持管理については、道路管理者が行っていますが、通行に支障がある場合などには、直接道路管理者(県道については道路課又は各土木事務所)にご連絡いただくか、具体的な場所や状況を県警察に申し出ていただければ、道路管理者への引継ぎを行います。」

私といたしましては、今後とも、県警察や関係団体などと緊密な連携を図りながら、ハード・ソフト両面から交通死亡事故抑止対策に全力で取り組んでまいります。

交通ルールやマナーの啓発に関すること:くらし安全安心課
交通指導取締りに関すること:県警本部交通指導課
街頭監視に関すること:県警本部交通企画課
運転免許の更新時講習に関すること:県警本部運転免許課
交通規制に関すること:県警本部交通規制課
道路の維持管理に関すること:道路課

担当課

担当

くらし安全安心課

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県警本部交通指導課、交通企画課、交通規制課

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087-832-3533

このページに関するお問い合わせ

香川県警察交通指導課

電話:087-833-0110

香川県警察交通企画課

電話:087-833-0110

香川県警察交通規制課

電話:087-833-0110

香川県警察運転免許課

電話:087-881-0645

土木部道路課

電話:087-832-3533