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公開日:2020年12月10日

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ご提言等の内容(交通事故防止に係る周知活動の実施について)

受付年月日

2020年11月03日

回答年月日

2020年11月16日

テーマ

交通事故防止に係る周知活動の実施について

提言内容

今般、交通事故による死亡者数が急激に増加し、2020年10月31日現在で2019年の交通事故死者数47人を上回る結果となり、まさに歯止めが効かない異常な状態、緊急事態です。

浜田知事におかれましては、11月2日の定例記者会見において、「県下全域で指導取り締まりを強化していた中、誠に残念。改めて交通ルールの厳守、マナーの実践を心掛けてもらうよう強くお願いする」と述べられております。
その中で、「啓発の強化」を挙げられておりますが、具体的にどのようなことを行うのでしょうか?

交通事故を防止する観点から、広く県民に対して「周知する」、「知ってもらう」、「認識してもらう」、「伝えてもらう」、「協力してもらう」の5つを柱として、官と民が協力し合いながら、交通事故の数を「限りなくゼロに近づける」ことが大切であり、交通事故の数が減少すれば、死亡者の数も減少すると考えます。俗に言う「ハインリッヒの法則」です。(労働災害の分野でよく知られている事故の発生についての経験則であり、1件の重大事故の背後には、重大事故に至らなかった29件の軽微な事故が隠れており、さらにその背後には事故寸前だった300件の異常、いわゆるヒヤリハット(ヒヤリとしたりハッとしたりする危険な状態)が隠れているというもの。「1:29:300の法則」でございます。)

実際にバス、タクシー、貨物の運送業で交通安全教育の場においても用いられている指導教育の教材の1つでもあります。

今までも官民一体となって、あらゆる施策を講じてきたと思われますが、現時点のこの状況は非常に残念であり、今以上に思い切った施策を実施することが求められると思われます。
また、今年はコロナの影響もあり、密集を避けるために、さまざまな催しや会議、研修、スポーツ大会が中止となるなど、各種行事が制限された特別な年でもあります。
しかしながら、徐々にではございますが、復調の気配もみられ、以前の状態に戻りつつあるのも確かであります。

前置きが長くなりましたが、そこで前述致しました5本柱に関するご提案です。
一つの手法にすぎませんが、「啓発」の一環としてお考えください。
現在、香川県には3つのプロスポーツ球団がございます。
野球、サッカー、バスケットボール、今回は一つの例としてバスケットボールの試合会場で実行していただきたい一つの案でございます。
コロナ禍の中、バスケットボールはリーグ戦が開幕し、予定通りのスケジュールを消化しており、コロナ禍においても、ホーム戦に限らず、アウェイでも数百人のファンの方々が観戦されており、幼稚園児から高年齢の方々がいらっしゃいます。浜田知事も高松市総合体育館で何度かご観戦されたかと思います。

そこで、試合会場にて、短文ではありますが、交通事故防止のため、会場にいらっしゃるファンの皆さまに対して交通事故防止に関するアナウンスをしていただいたらいかがでしょうか?
1つの例として申し上げますが、試合終了後に「香川県からのお知らせ(お願い)です。夕暮れ時や夜間に交通事故が多く発生しております。シートベルト着用の上、お帰りの際は皆さまどうぞ事故に遭わないよう、くれぐれもお気をつけてお帰りください。」などなどです。
また、ホームゲームで勝利した場合は選手のインタビューもありますので、インタビューの最後で選手に発言していただくのも一つの方法かと思います。
幸いなことに、バスケットボールの試合会場は、香川町、小豆島、観音寺でも開催されており、現在シーズン真っただ中でそれぞれの試合会場にて実行することは有効な手法だと考えます。

私、個人的には、実現できうると考えており、何らかの手続きや契約を交わさなければいけないのかもしれませんが、たった数十秒の時間で多くの人々に周知できて、知ってもらい、認識していただく絶好の機会であり、恵まれた環境かと存じます。
数十秒の行為で、大切な人の命が救えるのであるならば、はっきり申し上げて実行すべきです。
実行するに当たり、何か障害や妨げるものがあるのでしょうか?

今の状況を鑑みると、実現に向けて努力する、実行する、とにもかくにもやってみることが大切かと存じます。
交通事故に特効薬はありませんが、ハインリッヒの法則の300の数字を減少させることが目的であり、また、できる限り県民の皆さまに「周知する」、「知ってもらう」、「認識してもらう」ことが狙いです。
ぜひとも、実現していただけるよう、お願い申し上げます。
交通事故による加害者、被害者が増えないよう、また、大切な命が失われないよう、心から願っております。

回答内容

メールを拝見しました。
県内では、令和2年10月の1カ月間に、交通死亡事故が8件発生し9人の尊い命が失われました。今年の交通事故死者数は、令和2年10月末時点で、令和元年1年間の死者数を2人上回る非常に厳しい状況となっています。
県では、交通事故を防止するため、年度当初から、新聞やテレビラジオなどさまざまな媒体を活用した広報啓発を行っているほか、私自らも、県広報誌の知事コラムで、交通ルールの順守と交通マナーの確実な実践を県民の皆さまに呼び掛けてきたところです。
今回、交通死亡事故が多発している状況を踏まえ、これまでの広報啓発に加え、多くの人が訪れる市町やJRの駅などに設置している案内モニターや地域に密着したケーブルテレビを活用して、交通事故防止を呼び掛けているところです。
また、令和2年11月11日に、国道11号の交通事故を防止するため、県下で実施された交通安全キャンペーンでは、私も高松市内の街頭活動に参加し、県警察や地域住民、ボランティア団体などの皆さまとともに、ドライバーに対して、交通事故防止を呼び掛けたところです。
さらには、令和2年11月から、県民参加・実践型の交通安全運動として、「セーフティドライブコンテスト」を実施しているほか、これから年末にかけて日没が早くなることから、夜間の事故を防止するため、今後、反射タスキを作成し、市町や交通安全関係団体などを通じて、高齢者を中心に配布することとしています。
また、プロスポーツチームを活用した交通安全の啓発につきましては、これまでもカマタマーレ讃岐の試合において、会場にブースを設けて啓発を行ったり、選手に交通死亡事故抑止活動に参加いただいたりしているほか、私も、各チームのホーム開幕戦などでご挨拶する機会があれば、その都度、観客の皆さまに交通事故防止を呼び掛けてきたところです。
ご提案の試合会場での交通事故防止に関するアナウンスにつきまして、現在、シーズン中の香川ファイブアローズとカマタマーレ讃岐に要請したところ、両チームともに、その実現に向けて検討したいとのことでしたので、今後、各チームのご協力をいただきながら進めてまいります。
交通事故を防止するためには、県民一人一人の方に交通ルールを順守していただくことが重要であり、今回いただきましたご意見も参考に、県警察や関係機関・団体と連携し、より効果的な広報啓発に取り組んでまいります。

交通安全に関すること:くらし安全安心課
地域密着型スポーツチームに関すること:交流推進課

担当課

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