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公開日:2020年10月02日

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ご提言等の内容(香川県の保健所の譲渡について)

受付年月日

2020年09月20日

回答年月日

2020年09月25日

テーマ

香川県の保健所の譲渡について

提言内容

香川県で捕獲されたシロちゃん家族の命を助けたく、県外ではありますが譲渡をお願いしているにもかかわらず、それはできない、とのご返答でした。助けたいのは○○(地名)のボランティアの方。何回もお願いをしているようです。しかし全く取りあっていただけずにいます。香川県の動物殺処分は全国第二位ですね。このことはかなり全国から問題視されていると、いろいろな方々から聞いています。非常に残念でなりません。香川は観光に行ったときにとても良いところでした。それなのに、一方ではこんな恐ろしいことをやっていらっしゃるなんて、初めは信じられませんでした。本当なのでしょうか?具体的には、シロちゃん一家と言われ、顔にあざのようなものがある犬の家族です。ぜひ、命を救っていただき、譲渡してつないでくださるボランティアの方に引き受けていただくわけにはいきませんか?今その家族がどこにいるのか・・・まさか殺したりなんて・・・ことはない?ですよね。全国の愛護団体が今、注目しております。これからの香川がますます発展していく上でも、どうかよろしくお願いいたします。
(※ 同様の趣旨のメールを複数いただいております。)

回答内容

メールを拝見しました。
ご意見をいただきました件について、犬を収容した保健所と、収容した犬の譲渡を行う「さぬき動物愛護センター」に事実確認をしました。

保健所が収容した犬のうち、白い成犬(メス)は首輪を装着していたことから、飼い主がいる可能性があると判断し、令和2年9月24日までホームページに写真を掲載するなど、元の飼い主を探していましたが見つかりませんでした。
この間に、センターが白い成犬の健康管理や譲渡適性の確認を行い、当面、夜間も健康状態を見守れる環境が必要であること、また、家庭で生活するためのトレーニングが必要と判断したことから、白い成犬については、譲渡ボランティアにご協力をいただくこととし、こうした事態の対応の経験があり、センターがこれまでにもご協力をお願いしてきた譲渡ボランティアに譲渡しました。

また、茶色の成犬(オス)と子犬は、既に、センターで健康管理やトレーニングを行っています。なお、子犬は、収容時に離乳期を過ぎており、離乳食を与えて飼養しています。
譲渡先の選定に当たっては、県の実情を理解して、日頃からセンターの運営に携わっていただいている譲渡ボランティアの方々にご協力をいただきながら、本県の譲渡の方針に沿って「終生にわたりルールとマナーを守り、家族の一員として、愛情と責任を持って、それぞれの犬の特性に応じた適正な飼養をできるご家庭への譲渡」を重視し、茶色の成犬と子犬の譲渡方法などを考えているところです。

本県は、温暖な気候に加え、犬の後先を考えない無責任な餌やり行為も多いことなどから、他県に比べ犬の収容数が多く、そのほとんどが飼い主のいないいわゆる野犬です。このため、攻撃性が高く譲渡することができないなどの理由による殺処分が多くなっており、犬については、残念ですが、平成30年度の収容数、殺処分数は全国ワースト1位でした(猫については、収容数26位、殺処分数24位)。

このような状況を改善するため、本県では、保健所に収容された所有者不明の犬猫は、法律や条例に基づく保健所の掲示板における公示のほか、7日間以上、収容された犬猫の画像(一部の犬猫を除く。)とともに情報をホームページに掲載し、さらに、飼い主がいる可能性がある犬猫については、可能な限り期間を延長して掲載することなどにより、元の飼い主に返還できるよう努めています。

また、保健所に収容された犬猫のうち、譲渡適性があると判断したものについては、センターにおいて、健康管理やトレーニングを行ったのち、終生にわたり愛情と責任を持って飼うことができると判断した方に譲渡することとしています。
一方で、攻撃性が高い、人なれしていない犬猫を安易に譲渡することは、譲渡先での逸走、咬傷事故、不適正な飼養や飼養放棄を招き、譲渡した犬猫だけでなく新しい飼い主や周囲の方々をも不幸な事態を招いてしまう恐れがあり、新しい飼い主となる方が最後まで責任をもって飼い、譲渡した犬猫が飼い主とともにその地域において幸せに暮らせるよう、譲渡適性を評価したうえで、譲渡することが大切であると考えています。なお、譲渡適性が認められない犬猫であっても、譲渡ボランティアや適正な飼養ができると認められる者である場合には、当該動物の特性を十分に説明し、助言、指導を行ったうえで譲渡することとしています。

こうした考えのもと、センターを適切に運営にしていくに当たっては、本県の犬猫の実情や譲渡の方針についてご理解いただき、責任をもって協力していただいている譲渡ボランティアの方々のお力添えが大きいと考えております。

私は、本県の犬の収容数、殺処分数については、改善しなければならない喫緊の課題と考えており、令和元年度の収容数は2,219頭、殺処分数は920頭と各々、前年度比で84.7%及び60.4%に減少しておりますが、さらに改善するためにも、より一層適正な譲渡に努め、殺処分の減少と動物愛護管理の推進に積極的に取り組んでまいりますので、ご理解をお願いいたします。

担当課

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生活衛生課

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