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近年、県は庵治石をブランド化して売り出しています。地域の活性化は、大切なことですが、庵治石が自然からの恩恵である以上、その採石の許可にあたっては、様々な観点からの考慮が必要なのではないでしょうか。
庵治石が産出される五剣山は、1707年宝永の地震により、東南側の一段低い岩峰の上方にあった岩峰が崩壊しました。近年、南海地震の発生がかなりの確率で起こることが指摘され、県も色々な対策を立てているようですが、ひとつながりの山の採石における五剣山への影響については、どう考えているのでしょうか。
瀬戸内は、花崗岩が多く分布しており、山口県、広島県、岡山県などでも、土石流災害が近年多く発生しています。豪雨等により花崗岩地の山に大量の水が供給されれば、その斜面は重力によるバランスを失って滑り始めます。これによって、土石流や地滑りが発生します。岩盤が、崖のような地形をなしている場所では、風化の進行で岩石を支えられなくなったとき落石が発生するようです。五剣山の場合はこれに、採石による侵食と振動が加わっています。
近年、機械の開発や商品開発のアイディアなどにより、庵治石は注目されています。外国産の石も多く使用されています。このような時期だからこそ、採石許可を与える立場にある県には、自然災害の視点から、地質学の専門家の意見も踏まえた上で、五剣山の採石について、検討してみてはどうでしょうか。五剣山は平成16年香川のみどり百選にも選定されています。よろしくお願いします。
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本県では、古くから良質な庵治石が産出されており、優れた技術により生み出される墓石や灯籠をはじめとする庵治石の製品は全国的に高い評価を受けています。
こうした庵治石の採取にあたっては、採石法に基づく都道府県知事の認可を受ける必要があり、県では、採石に伴う災害を防止する観点から、国が作成した「採石技術指導基準書」なども参考にしながら、その審査を行うとともに、認可した採石場への定期的な立ち入り検査を行うなど、採石が適切になされるよう取り組んでいます。
なお、現在、庵治石の採取が行われている採取場は、五剣山から距離もあることから、ご心配されているような影響は直ちにはないものと考えています。
本県としては、県が誇る地域資源の一つである庵治石の採取がこれからも適切に行われるよう、引き続き、災害発生の防止に努めるとともに、採掘を終了した部分には緑化を促すなど自然環境の保全などにも十分留意してまいります。
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