ホーム > 組織から探す > 知事公室広聴広報課 > 広聴 > 県民の声一覧 > ご提言等の内容(新型コロナに関する差別について)

ページID:16154

公開日:2020年09月04日

ここから本文です。

ご提言等の内容(新型コロナに関する差別について)

受付年月日

2020年08月13日

回答年月日

2020年08月24日

テーマ

新型コロナに関する差別について

提言内容

私たちは○○という市民団体です。
下記の事を要望いたします。

要望書
先の見えない新型コロナによる不安な日常を強いられている中での舵取りに、ご奮闘されていることに敬意を表します。
さて香川県でも新型コロナの陽性が確認された人の数が、令和2年8月10日の段階で60人となっています。当事者やそのご家族の不安は多大なものがあると推察いたします。

全国的に感染が拡大する中で、感染が確定された方々や、医療従事者、感染の確認された店や施設に対する差別的な攻撃がなされていることが報告されています。香川県内でも攻撃があったことが明らかになっています。(詳細は本人特定につながるので避けます)新型コロナによる感染拡大は今後どのようになるのか先が見えません。冬になれば今以上の広がりが起こるという専門家のご意見もあります。また、早くても2~3年はこの状況が続くだろうとの見通しもあります。このような状況が続く中で新型コロナ感染者に対して差別攻撃が行われることは決して許されることではありません。また、「自粛警察」なる自警団が、営業している店に対して嫌がらせを行うというようなことや、県外から来ている人に対して車を破壊するなどの嫌がらせがあったことも報道されました。

また、同年8月9日には島根県の高校でクラスターが発生したことが明らかになり、この高校と香川を含む複数の他県の高校が、練習試合をしていたことも分かりました。これらの高校生たちに対する、差別やバッシングが起きないかと危惧せずにはおれません。
これらのようなことが今後も続くことが予測されます。市民同士お互いに攻撃し合い、分断されていることは誰の利益にもなりません。

未知のウイルスに対して恐怖心を持つことは間違いではありません。しかしその恐怖心から、他者を攻撃することは決して許されることではありません。香川県は県内に大島青松園というハンセン病療養所があります。ハンセン病の歴史は、まさに差別との闘いの歴史であったことは私たちにとって反省し、自らを問い直さなければならないことです。昨今は「瀬戸内芸術祭」で大島にも多くの人が訪れ、ハンセン病の歴史を学ぶ機会を得るようになりました。また、元患者の方々の訴えによって正しい知識が広まり、差別や偏見は減ってきてはいます。しかし残念ながら完全に無くなったわけではありません。ハンセン病の歴史は確認できるもので「日本書紀」の時代から続くものです。感染症に対する差別は1300年も前から何も変わっていないのでしょうか。私たち人間の意識は1000年を超えて変わることができないほど愚かなのでしょうか。

今回の新型コロナが終わっても、また新たな感染症が襲ってくるかもしれません。ウイルスによって人々が分断され、憎しみ合うようなことをこれ以上繰り返さないためにも、香川県の舵取りをされている知事から、「差別は許さない」「病気になることは本人の責任ではない」というメッセージを、強く発していただくよう要請いたします。

回答内容

メールを拝見しました。

現在、うわさ話やSNSなどで、新型コロナウイルス感染症に感染された方々やその家族に対する差別、また、誤った情報による感染していない方々への差別が広がっており、さらには医療関係者やその家族までもが、いわれのない差別で苦しんでいます。
このような不当な差別や偏見、誹謗中傷は決して許されるものではなく、患者の方やその関係者の方の個人情報はしっかり守られるべきであると考えておりますので、県民の皆さまには、引き続きご配慮いただきますよう、私からも記者会見などで、何度もお願いするとともに、令和2年8月17日からは「NO コロナハラスメント」啓発キャンペーンをスタートいたしました。

このキャンペーンでは、私と県内の市町長が動画で、差別や偏見、誹謗中傷を許さないというメッセージをホームページなどで発信しています。また、県内の高校などの協力を得て作成したポスターを、JR四国の主要駅に掲示したり、趣旨に賛同いただける県内企業などに啓発キャンペーンのロゴマークを利用いただいたりすることで、すそ野を広げた啓発活動を展開してまいりますので、ご協力をお願いいたします。

担当課

担当

人権・同和政策課

電話

087-832-3201

このページに関するお問い合わせ

総務部人権・同和政策課

電話:087-832-3201