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【特集2】かがわの技

知事  いよいよこの秋、香川県高松市で、香川が誇る技の一つ、盆栽をテーマに「第11回アジア太平洋盆栽水石高松大会」が開催されます。小西さんは実行委員長として、お忙しい毎日を過ごしていらっしゃることでしょう。

小西  事務的なことから対外的なものまで、こうした大きな国際大会となると心休まらない日々です。実は一般の方にも展示を楽しんでいただける大会なので、展示場所に合わせた展示品の選定やその見せ方といった準備にもさらに力が入ります。また国内外の各地へ参加のお願いに出掛けています。

知事  確か第一回大会が1991年にインドネシアで始まり、アジア太平洋盆栽水石大会は20年目の今回に初めて日本で開催されると伺いましたが、11月18日から21日までの4日間、世界各国から多くの方が来られるのでしょうね。

小西  この大会は「盆栽」と「水石」の大会なのですが、「水石」は水の流れなどで形がおもしろくなった石を盆栽のように飾るもの。どちらもそこから自然の風景を想像させます。この「盆栽」と「水石」を併せた大会というのは、国内でも貴重な大会です。それも、国内トップの技を見ていただくことができますので、ぜひ、多くの方に足を運んでいただきたいと思っています。

知事  日本最高位の技といいますと興味深いですね。

小西  世界各国からの大会参加登録者には、素材を整えていくデモンストレーションを3時間ほどご覧いただくというプログラムもあります。もちろん細かな部分の完成は時間的に無理ですが、高度な技を学ぶことができます。本来の盆栽は何年もかかって完成させるものですから、その技の結集は展示作品でご覧いただきたいと思います。

知事  香川県の鬼無・国分寺は盆栽の地として知られ、特に松盆栽日本一の土地ですが、見事な盆栽の鉢がずらりと並べられているだけでなく、松の苗が畑一面に植えられていますね。この風景もぜひ見ていただきたい。

小西  これは、他の土地では見られない風景なんですよ。盆栽の販売で有名な場所は全国に幾つかありますが、松の種をまき、大きくなるまで畑で苗を育てている松盆栽の生産地は、香川県だけです。

知事  香川県にある栗林公園や玉藻公園という名園にも、立派な松がありますね。

小西  そうなんです。鬼無や国分寺の畑で松を大きく育て、鉢に植え替えて見事な作品に仕立てていく。その技が名園の松にも生かされています。栗林公園や玉藻公園の松は非常に細かく枝が手入れされています。あの松は、まさに作品ですね。ぜひ、近くに寄ってじっくり見ていただきたいと思います。

知事  世界的に見ても「BONSAI」とローマ字で通じるようになりましたが、ヨーロッパで盆栽の雑誌が出版されているという話を伺い驚きました。

小西  気が付けば、ヨーロッパや東南アジアでは日本以上に盆栽が浸透しています。日本では、年配の男性の趣味という固定観念がありますが、世界ではそういうイメージが全くありませんので、子どもさんや女性にも大人気です。東南アジアでは、盆栽業者さんの所に20人や30人が勉強できる部屋があり、盆栽教室が盛んに行われています。

知事  海外だけでなく国内の方々にも、この盆栽の里にぜひお越しいただき、本物の盆栽を見ていただきたいですね。この大会の開催を契機に、さらに国内外に向けて、盆栽の魅力と松盆栽日本一の里、香川の魅力を発信してまいりましょう。


第11回アジア太平洋盆栽水石高松大会
11月18日(金)〜21日(月)の会期でサンポート 高松、栗林公園、玉藻公園などを会場に開催される。 1日鑑賞券の前売り券を800円(当日1,000円)を 全国の主なコンビニエンスストアで発売中。
高松実行委員会事務局
TEL087-813-1787
http://www.aspac-takamatsu.jp