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【特集2】新春座談会 日本の元気 香川から

特集

司会  本日は各界の皆さまにお集まりいただき、浜田知事を囲みまして、香川県の魅力、またその魅力を広く県外の皆さまにご紹介すべき取り組みについて語っていただきます。

清水  昨年7月に着任しましたが、香川は活気に満ち、海が美しく、食べ物もおいしく、本当に素晴らしいところだと感じました。その思いを深くしながら、日々を過ごしております。そうした素晴らしい香川県ですが、地方経済の先行きについては予断を許さない現状があります。日本経済の元気がないのなら、香川から元気を出すために、日本銀行も元気づくりのサポートをしたいと考えております。

 香川県のポテンシャルは非常に高いですね。今年は、新規海外航空路線が開設される予定で、国際会議「日ASEAN次官級交通政策会合」や世界最大規模の「第11回アジア太平洋盆栽水石大会」も開催されます。これらは元気づくりのチャンスとなります。香川県の強みを考えてみますと、1つは県の特産品を使った新たな取り組みが挙げられると思います。例えば、ハマチの養殖、小豆島のオリーブ、さぬきうどん。これらは単品としてPRするだけではなく、販売やサービスの仕方に工夫を加え、価格競争ではなく、付加価値を付けた展開が考えられます。観光においても、瀬戸内国際芸術祭で、島の景観プラス現代アートという結び付きによって、新たな魅力を県内外に発信することができました。地元の人も気が付かなかった瀬戸内海の素晴らしさを外部の方から評価していただきました。
 香川県には、日本一、世界一というものづくりの技もたくさんあります。そういった企業がリーダー役となり、アジアを中心にした新しいマーケットへ進出することも期待できます。

知事  昨年9月に知事に就任させていただき、日本一元気な香川県づくりに向けて、全力で取り組んでいます。この元気を出すために、高度な技術を持った特色のある地域産業や次世代のものづくりをバックアップしていきたいと考えています。農林水産業は県の代表的な地場産業であり香川ブランドという形で、香川の良さを直接的に売り込みたいです。人口減少が諸問題の底辺にある現在、交流人口を増やすことも重要です。観光に力を入れ、トップセールスを展開することで、成果を出していきたいと燃えています。そのためにも、各界の皆さまに忌憚(きたん)のないご意見をお願いいたします。

司会  県産業の現場を代表して、工業、商業、農業の各分野から3人の方にお越しいただいております。

松尾  ものづくりの現場も過剰な競争の時代。しかし、私が考えるのは、価格ではなく安全と安心がまず第一です。安全性において信頼できる品であれば、価格が安くても不安な代替品をお客さまは選びません。香川県の産業は、安全安心、替えがきかないものづくりでと考えています。

三矢  芸術祭は、今後の観光に大きな先鞭(せんべん)を付けていただき、島しょ部に魅力的な観光拠点ができました。芸術祭は3年後に再び開催となりますが、香川県では、女木島、男木島、豊島、直島には恒久的な作品があります。そうした拠点と、沿岸部の観光拠点をしっかり結びつけていく年になると思います。まさに「瀬戸内アート観光圏」を確立する一年だといえます。どう付加価値を付けて香川での滞在を長くしていただけるか、それが大きな課題です。

司会  Kブランドに代表される県産農産物の豊かさも、香川の強みの一つですね。

吉田  ほかではできないものを作ることが香川の農業の元気につながります。香川県では、さぬきうどんのためのオリジナル品種の麦を栽培し、新たに「さぬきの夢2009」が誕生しました。果物では県独自のキウイの王様「さぬきゴールド」などがあります。曽保(そお)ミカンでは、11月に収穫するものを、2月まで袋をかけて糖度を増すという「袋かけミカン」を開発、これは日本で3本の指に入る高品質といわれています。赤いミカンで知られる「小原紅早生(おばらべにわせ)」は珍重されていますが、シンガポールや台湾などでは旧正月のお祝いものとして大変に人気があります。海外に向けてオンリーワン産品をいち早く作り出し、香川の産物として世界に向けてブランド化するという面白さも、今の農業にはあるのです。