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【特集1】滞在型観光のススメ 香川の朝を楽しむ

香川の朝を楽しむ

香川の旅は、早起きすることでより印象的になる。  澄んだ空気に溶け込む、朝だけの特別な風景に出会える。  代々にわたって続く「御扉(みと)あけ」、市場のにぎわい、庭園での一服。  地元の人しか知らない無垢(むく)な魅力を楽しむ。

屋島に昇る朝日、1日のはじまり

 朝、サンポート高松にある防波堤のボードウォークを散歩する人が多くみられる。先端の赤灯台を目指して歩くと、高松港のちょうど東に源平合戦の舞台として名高い「屋島」が見える。ここは屋島から昇る朝日を臨む絶好のポイント。薄桃色から紫へと、刻々と変化する空の色が美しい。この瞬間を体験できるのは朝のほんのひととき。早起きの価値がある、地元で愛される風景である。

時太鼓とともに扉が開く

 「こんぴらさん」の名前で親しまれる金刀比羅宮。朝5時前、うす暗い中を785段の石段を登ると、扉の閉まった御本宮に着く。5時になると神職(しんしょく)さんが現れ、時太鼓を叩いてその扉を開け始める。

 これは代々にわたって続く「御扉(みと)あけ」と呼ばれる朝の風景。4月〜9月は5時、10月〜3月は6時に欠かさず行われている。「御扉あけ」を合図に、こんぴらさんの1日は始まる。御本宮前の神札授与所にも明かりが灯り、お守りや破魔矢を購入できるようになる。

 やがて空は白み始め、日の出とともに先ほど登った石段を降りる。琴平町内では、7時から店を開けるうどん屋が出迎えてくれる。