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〔新しい風〕美しい色と味 冬の元気グルメ「三金時」

畑で育つ赤いごちそう

 夏の太陽が輝き始める6月から7月にかけて、瀬戸内海からそう遠くない畑で「金時いも」の収穫が始まる。ミネラルたっぷりという水はけの良い砂の畑で、甘みの強いサツマイモがぷくっと太って顔をのぞかせる。掘り出されたイモたちの多くは関東圏に出荷され、大好評を博す。またあるものは貯蔵用となり、気温が下がるのを待って、ほくほくの焼き芋として登場したりする。煮ても焼いても蒸しても、甘みの深い「金時いも」だ。

 「金時いも」の収穫が終わった畑は、休む間もなく土作りが始まる。畝が整えば「金時にんじん」の種まきだ。京野菜としても知られ、日本一美しい野菜と自負したい「金時にんじん」。香川県が日本一の生産地だ。全国生産量の8割を占め、関西圏からも絶大な支持を得ている。色の鮮やかさはもちろんであるが、甘く栄養価が高いことでも知られ、生ジュースでもおいしいニンジンとして地元では名高い。お節料理の素材というイメージが強いのだが、サラダはもちろん洋風料理に使うことでまた新たなおいしさを発見できる。産地では、より長い期間使っていただきたいと工夫を重ね、今では10月の末から4月ころまで出荷されるようになった。その色と味で新たな料理の世界が広がる。


金時いも


金時にんじん

ミカン界の真っ赤なセンセーション

 そのミカンは、一本の木の中で特別に赤く輝き、甘みもぴかいち。香川県坂出市在住の小原さんが見つけたミカンは、「小原紅早生(おばらべにわせ)」と名付けられた。温州ミカンの中で真っ赤に実るのは貴重品。香川県ではこの品種を大切に育て、今では県を代表するブランドミカンに育て上げた。皮も果肉も赤みが強く、「金時みかん」とも呼ばれ、想像通りの甘い果汁が口に広がる。全国に誇る特選ブランドを生み出そうと、厳しい品質検査や糖度検査が行われ、各地へ出荷されている。濃厚な甘みを楽しむなら「さぬき紅」、甘いミカンが好みならば「金時紅」、さわやかな甘みを求めるなら「小原紅」と好みによってブランドも変わる。いずれにしても、その色、その味は、ミカンの常識をくつがえす逸品である。


金時みかん

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香川県県産品振興課
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