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【対談】「アート県」に川井郁子副知事誕生

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「アート県」に川井郁子副知事誕生

知事 香川県は「うどん県」に続き、「アート県」プロジェクトをスタートさせたわけですが、川井さんには「アート県」副知事にご就任いただきまして、ありがとうございます。

川井 香川県というと、みなさん「うどん」の話題になりますけれど、音楽も絵画も芸術全般に優れた香川県を多くの人に知っていただきたいと、以前から思っておりました。香川県は、芸術分野でも素晴らしい方々を輩出していますし、創作の場としても理想的な環境を持っています。香川県の魅力を「アート県」副知事として多くの人にお伝えしていきたいですね。

知事 おっしゃる通りで、昨年秋から始まった「うどん県。それだけじゃない香川県」プロジェクトは、うどん以外の香川県の魅力を広める目的で始まりました。そこで続いては、川井さんに副知事に就任していただき「アート県」としての香川県を全国に、そして世界に発信することにしました。来年3月に開催される「瀬戸内国際芸術祭2013」や県内に数多く点在するアートスポットの魅力を多くの皆さまに知っていただこうと考えています。

 川井さんには、既に県のホームページで配信されている「うどん県」の映像でもご協力いただき、「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」の学芸員に扮していただきましたね。撮影はいかがでしたか。

川井 服装も普段の仕事では全く着ないスーツでしたから、すべてが新鮮でした。あの美術館には、独特の空気感があります。そこに入れば、不思議に自然と学芸員になりきることができました。

知事 「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」は丸亀駅を降り立つとすぐにあり、駅前美術館として大変人気があります。ほかにも県内には、坂出市の「東山魁夷せとうち美術館」や直島の「地中美術館」「李禹煥(リ・ウーファン)美術館」、2010年にオープンした「豊島美術館」など、瀬戸内海や島のロケーションを生かした美術館が点在しています。また、ご存じ琴平町にある金刀比羅宮にも「高橋由一館」という美術館があり、高松市には「香川県立ミュージアム」「高松市美術館」、川井さんの地元牟礼には「イサム・ノグチ庭園美術館」「ジョージ ナカシマ記念館」など自慢の施設があります。川井さんの思い出のアートスポットといいますと、どこを思い出されますか。

川井 お伺いしただけでも、私が子ども時代にはなかった美術館がたくさんあって、本当に香川県は美術館の宝庫ですね。私の一番の思い出は、美術館ではないのですが、屋島で行われた展覧会です。それが絵を見に出掛けた最初の経験でした。この展覧会で、自分の描いた絵が子ども部門で入賞。それを見に、どこか誇らしいときめきを感じて出掛けたのを覚えています。瀬戸内海を望む屋島のあの風景と溶け合って記憶に残っています。

 「東山魁夷せとうち美術館」は、実はオープン前に伺ったのですが、海と瀬戸大橋を望むあのロケーションが、やはり忘れられないものですね。島の美術館もそうだと思いますが、香川県には周囲の風景と共に鑑賞できる美術館が多くあるのですね。

知事 屋島でのアート鑑賞も素晴らしいものだったことでしょう。屋島と言えば、麓の四国村にもアートスポットがあります。

 さて、「うどん県」の映像の中には「瀬戸内国際芸術祭2010」の作品も登場しましたが、芸術祭はご覧になりましたか。

川井 残念ながら開催期間中は風景と一緒にその場で見ることができませんでした。知り合いの方から「これ、ふるさとでしょ」と言って、芸術祭が掲載された印刷物を見せていただきました。ぜひ、見たいと思っていたのですが…。

知事 前回の芸術祭は開催期間を分けず、また暑い最中であったものですから、出掛けようと思っているうちに終わってしまったという声が多くありました。そこで、混雑を緩和する意味でも、次回芸術祭2013の開催は春、夏、秋と3シーズンに分けて開催することにしました。さらに、前回は7つの島と高松港周辺が開催場所でしたが、次回は沙弥島・本島・高見島・粟島・伊吹島と西の島々にも開催地を広げました。これならば、島の風情やアートを、ゆっくりとお楽しみいただけると思います。来年の3月20日からの開催ですが、桜の花も咲き始め、瀬戸の島々は一層美しくなるころです。

川井 今度は島々でぜひ鑑賞したいですね。そういえば、高松港にあるカラフルな2本の柱も芸術祭のアート作品なのですね。

知事 そうです。大巻伸嗣さんのとても人気がある作品で、今では高松港のシンボルのようになっています。このように、前回の芸術祭の作品を鑑賞できるスポットもいくつか残されています。

 川井さんには、瀬戸内国際芸術祭をはじめ芸術関係のPRなど、どうかよろしくお願いします。

川井 芸術祭をきっかけに、例えば美術と音楽など、香川県で新たなアートのコラボレーションが生まれるといいですね。

知事 それはいいですね。「アート県」の新しい魅力が生まれればうれしいことです。今後とも川井さんには「アート県」副知事として、一層のご活躍を期待しております。本日はありがとうございました。

川井 郁子
香川県高松市出身。東京芸術大学卒業。同大学院修了。ヴァイオリニスト、作曲家、大阪芸術大学(芸術学部)教授。
2008年、初のニューヨーク・カーネギーホール公演を開催。2010年デビュー10周年を迎え、ニューアルバム「REBORN」をリリースし全国16箇所にて10thアニバーサリーツアーを開催。映画「トロッコ」では初の映画音楽を担当し、2011年の大阪アジア映画祭で音楽賞を受賞。また、社会的活動として「川井郁子Mother Hand 基金」の設立。2011年、国連UNHCR協会国連難民親善アーティストに就任。

川井郁子さんの写真