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公開日:2020年12月10日

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排卵障害

1.排卵とは

月経が終わる頃から脳下垂体からホルモンが分泌され卵巣を刺激し卵胞の発育を促し、通常、月経周期14日目には2cm程の大きさとなります。卵胞が十分に発育しますと脳下垂体から排卵のホルモン(LH)が分泌され卵胞は破裂し卵子は卵管内に取り込まれます。排卵した卵巣の後は黄体となって黄体ホルモンを分泌します。

排卵の図

2.排卵の診断

基礎体温では低温相から高温相へ変化する時です。
経膣超音波で卵胞直径が2cmになれば卵胞は排卵直前です。
ホルモン検査では卵胞ホルモン値の上昇と排卵のホルモン(LH)の急上昇を見ます。
頚管粘液が透明になり分泌が増加します。

3.原因

脳下垂体からの卵胞刺激、排卵のホルモンの分泌不足(中枢性)
卵巣の皮が厚く卵胞が発育しても排卵できない。(多嚢胞性卵巣-PCO)
年令が進みますと卵巣の卵子が少なり50才前後で閉経となります。(卵巣性)

4.治療

内服(クロミッド)

一番軽い排卵誘発剤、双児などの副作用はありませんが、頚管粘液が悪くなったり、子宮内膜の成長が悪いことがあります。

注射薬(HMG,ヒュメゴン、フェルチノーム)

卵胞の発育が遅い場合に卵胞の発育を促進させるために使います。投与量、日数は卵胞の発育を超卯音波で観察しながらきめます。毎日あるいは1日毎に注射しする場合もあります。使い過ぎると卵巣が過剰に刺激され多数の卵胞が同時に発育する卵巣過剰刺激症候群が起こる場合もありますので超音波で卵巣を観察しながら慎重に使用します。
また、多く排卵しすぎて双胎妊娠などの多胎妊娠が起こる場合もあります。

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