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公開日:2020年12月10日

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センターだより2020年

考古学講座「考古学探偵団~地形から歴史を読み取れ~」を開催しました。

9月6日、台風10号の接近に警戒感が高まる中、第2回考古学講座を開催しました。

講座では遺跡の発掘調査をはじめる前に、地図などを利用してかつての地形を復元することや、大規模な範囲をいきなり発掘調査するのでなく、まずはごく小規模な範囲を試し掘りし、発掘調査を行う必要がある範囲を絞り込むなど、発掘調査に伴うさまざまな方法を紹介しました。また、このような成果を踏まえ、地域の歴史を解き明かしていく考古学的な手法について、講座参加者の方々も紙上で実践し、体感しました。

参加者からは「実際に作業することにより、理解が深まった」「発掘調査を行う範囲をどうやって決めているのか不思議だったが、謎が解けた」などの感想をいただきました。

今回は新型コロナウイルス感染症対策だけでなく、超大型台風の接近のため、どこか落ち着かない雰囲気での開催となりましたが、お運びいただいた35名の皆さま、ありがとうございました(午前20名 午後15名)。
(9月6日)
考古学講座「考古学探偵団~地形から歴史を読み取れ~」の様子1 考古学講座「考古学探偵団~地形から歴史を読み取れ~」の様子2

青海神社下遺跡の地元説明会を開催しました。

8月23日(日曜日)に坂出市の青海神社下遺跡で地元説明会を開催しました。

発掘調査で見つかった鎌倉時代の集落跡や当時の食器(土師器杯)・調理具(土師質土器擂鉢)などを紹介しました。また、調査成果と合わせて、現在も地元に残る石造物(五輪塔や狛犬)や、昭和時代以降の周辺地域の風景の変遷などを写真パネルで説明しました。
これらを通じて、古来、青海地域の人々は山と海を主要な舞台としながら暮らしてきたこと、山と海が時代とともに姿を変えていく中、人々もこれに適応してきたことを紹介しました。

参加者の方々にとっては、やはり地元の様子の移り変わりが興味を引いたようで、昭和時代以降の周辺地域の風景パネルを熱心にご覧になっていました。

酷暑が続く日の説明会となりましたが、熱心に耳を傾けていただいた66名の皆さま、ありがとうございました。
(7月5日)

青海神社下遺跡の地元説明会の様子1 青海神社下遺跡の地元説明会の様子2
青海神社下遺跡の地元説明会の様子3 青海神社下遺跡の地元説明会の様子4

考古学講座「木の道具からみる江戸時代の暮らし」を開催しました。

7月5日に第1回考古学講座を開催しました。

現在も暮らしの中で多く使われている木の道具について、高松城跡を中心とする県内の江戸時代の遺跡を発掘調査した成果に基づきながら、人形・漆椀・曲物・下駄・トイレグッズ(金隠しやチュウギ)など多岐に渡る出土品を紹介しました。

参加者からは「江戸時代のくらしにふれられた」「下駄がなつかしい!」「江戸時代の食卓が思い浮かぶ」「講師の経験談が面白い」など様々な感想をいただきました。

今回は新型コロナウイルス感染症対策のため、定員を通常40名の半分に限定し、その分午前・午後の2回開催とするなど、様々な対策を取りました。
このようにどこか落ち着かない雰囲気の開催となりましたが、熱心に耳を傾けていただいた34名の皆さま、ありがとうございました。
(7月5日)
考古学講座「木の道具からみる江戸時代の暮らし」の様子1 考古学講座「木の道具からみる江戸時代の暮らし」の様子2

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