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4月の調査では、調査区西側に鎌倉時代(12世紀代)の大型土坑、東側で江戸時代から近代の土坑を確認しました。
鎌倉時代の大型土坑は浅く窪む逆円錐形をしており、遺物の出土量は僅少ですが、内側を黒化させた黒色土器が出土しています。
遺構の下層には水が溜まった際にできる堆積層があった状況から、ある程度開かれた状態が続いたようです。
江戸時代から近代の土坑は、土製風呂釜を転用した肥溜もしくは水溜としての性格が考えられます。
風呂釜の底にたまった土を持ち帰っているので、今後土壌分析をするなかで、どのような性格のものであるかが分かるかもしれません。
(5月8日)
大型土坑(鎌倉時代) | 土坑(近世から近代) |
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