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公開日:2020年12月10日

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岸の上遺跡 2018年度

香川県埋蔵文化財センター

発掘調査体験講座を行いました

12月8日に、岸の上遺跡にて、発掘調査体験を行いました。
それまでの温かい日々はどこへ行ったのかというほど寒い中、参加してくださった方は皆、熱心に取り組んでいました。
今回は、古墳時代の竪穴建物の埋土から遺物はあまり出土しませんでしたが、土の色の違いによって遺構が認識されていること、地面に見える遺構がどのような施設になるかということを、理解していただけたかと思います。
年末まで残り少ない期間ですが、寒さに負けず調査していきたいと思います。(12月18日)

岸の上遺跡1

発掘体験の様子

岸の上遺跡2
今回発掘体験を行った竪穴建物

古墳時代の竪穴建物を調査しています。

11月から開始した岸の上遺跡の調査も、早一ヶ月が経ちました。今年度が5度目の調査となります。今回の調査でも、これまでと同様に古墳時代~古代の遺構が多く見つかっています。
現在は、古代の遺構の掘削が終わり、古墳時代の竪穴建物の検出作業と掘削に取り掛かったところです。残りのよい竪穴住居には、写真のように、建物の北側にカマドを伴っています。
みつかった竪穴建物は、狭い範囲の中で複数棟が重なり合っており、使用された時期に差があることがわかります。検出された棟数から考えても、岸の上遺跡周辺では、集落が一定の期間営まれ続けたと考えられます。また、これらの竪穴建物は、遺跡の中でも少し小高い地点に集中しています。現在でも撒いた水がすぐに乾いてしまうような小高い土地に古墳時代の人々は暮らしていたようです。(12月11日)

岸の上遺跡3

検出された竪穴建物(赤線部分)

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