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9月に調査した8区では、隣接する7区に引き続き弥生時代終末期~古代(約1800~1200年前)の河川を発掘しました。その結果、河川堆積の下層から、弥生時代終末期~古墳時代前期初頭(約1800~1750年前)の土器とともに、多量の木製品が出土しました。
木製品の主だった内訳としては、斧の柄1点、鎌の柄3点、横鍬1点、ナスビ形鍬2点、椅子の座面2点、一木梯子1点が挙げられます。このほか、板材や杭、農具・工具の柄の可能性がある棒材、火を受けて一部が炭化した建築部材などが多量に出土しています。8区の南東約50mにある2-4区では同じ弥生時代終末期の竪穴住居群が見つかっており、そこで生活していた人々が不要になった道具や火災にあった家財を河川に投棄したものと考えられます。
木製品は多くの場合腐敗によって失われてしまいますが、8区の河川では酸欠状態になった泥と地下水に覆われていたために腐らずに残ったと考えられます。今回河川から出土した木製品の多くは、鉄器で削った単位ごとに加工痕跡が観察できるような残りのいい資料です。弥生時代の人々がどういった道具を使っていたのか、そしてその道具をどう作ったのかを明らかにできる貴重な資料といえます。
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| 8区完掘状況 | 8区斧柄出土状況 |
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| 8区椅子の座面出土状況(中央) |
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